■あんただけにそっと■

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2008年04月24日(木) 死刑

光市の事件に死刑判決が出た。
本村さん、少しは報われたろうか・・。
あの人の強さ、正しさを見る度に、本当に切ない。
そしてあんな目に遭わされての、あの公平さ。
何度も何度も繰り返し考え続けているのだろうな。

私は死刑制度には賛成ではないのだが、今のところ死刑以上にいい刑が無いものなあ。
サリン事件にしても、池田小の事件にしても、死刑っていうか、
死んで済むと思うなよ!と毎回思う。
死ぬかどうかわからないけど、死ぬ確率の高い危険な仕事を生涯やってほしい。
地雷撤去とか。
でも現実的じゃないよなー。
逃走するだろうし、そうしたら見張る人も必要になる。

それに、遺族の「仇をとりたい」という気持ちにも応えたい。
死刑になれば気が済むかと言えばそう簡単ではないだろうけど、
殺された人間はそのままで、殺した方はなんだかんだ生きてるかと思うと、
心底悔しいだろう。難しい。
私が死刑に賛成しかねるのは、執行する人達にそんな仕事をさせていいのか、
というのが大きい。
そんな仕事、国がさせていいのだろうか。
いくら割り切るとはいえ、きつすぎるだろうよ・・。

死刑がなくなったら凶悪犯罪が増えるという意見もあるけど、
それはないんじゃないかな。
カッとしてやったり、殺すこと自体が楽しいような加害者は、
死刑のことなんて考えてないだろうし、
用意周到に準備するタイプは捕まらないと思っているだろうし。
死刑がなくなったら、死刑になりたかった、っていう殺人犯はいなくなるだろうか?
それもなさそうだなあ。

本村さんが言っていた、
「死刑存続派の人も、死刑廃止派の人も、思いは同じ、
 安全な社会を作りたい、ということ」
というのは、本当にそうだと思う。
どこまでも公平で、世間に左右されずに自分の意見を言える人だ。
そして優しい。
自分の怒りにさえ左右されないように、
冷静に冷静に自省しながら生きてきたんだろう。
なにもなく、幸せに暮らしていたはずだった人なのに。
全ての犯罪被害者やその遺族がそうなんだと思うと、
少しでも犯罪が減るように、なにか出来ることがあればと思う。

とりあえず、小学生の登下校時に合わせてモリオと散歩しようかなー。


モーリー・しい子(藻)