村上春樹「女のいない男たち」を読了しました。 六つの話で構成されている短編小説集です。
「ドライブ・マイ・カー」 「イエスタデイ」 「独立器官」 「シェエラザード」 「木野」 「女のいない男たち」
断トツで「木野」が好きです。 長編小説の中の一部分のようなもっと物語が続いていきそうな、 もっと読みたい気持ちにさせられました。 村上春樹的には相当書き上げるのに苦労したみたいですけど。
「独立器官」「シェエラザード」辺りも面白かったです。 あまり村上春樹の小説の中に出てこないシチュエーションかなと思って、 先の展開がどうなるのか(大抵どうにもならない)気になりました。 私もやつめうなぎの意識を持ってみたいなと思いました。
全編通してに男女の恋愛関係が主題になっていますが、 女たちに去られた後の男の立場からの物語となっています。 なので、大分女々しいというか、なんだかなーという気持ちに 読んでいるとなるので、そういうのが好きな人にはオススメ出来るかと。
私は村上春樹なら何でも読む派なので、別物です。 なんか割と最近出た印象があったけど、もう十年も前の作品でした。 うかうかしてたら、置いて行かれちゃうなぁ。 もっとドンドン読んでいこう。
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