男子二つ 眼前の海 漂ふし 眠れじ朝に 命救祈ぞ 14,5の 命持ち去らん 波等伏し 今ぞ神力 願い仰げき ***** ***
誘惑の 霞井出達(かすみいでたち) 夕陽の そこはかとなき 麗しき初観 霞(かすみ)揺る 身に纏い(まとい)つる 残影の 白きオーラと 見紛う歓喜 ***** ***
梅雨最中(さなか) 音(おん)聞く今朝に 目ぇ覚めし 鳥の囀り(さえずり) 暫時(ざんじ)降ずと知(し) 注:暫時=ちょっとの間 ***** ***
産めぬ識り(しり) 胸に迫りて 罪重と 思考止む程 布団包む程 今更と 児子抱きたしぞ 君語る 答うる身,時 我に持たらん 罪語し 君と我なん 認めと 互い責めらん 丸々だけそ ***** ***
誰(たれ)による ふたりぼっちを 強いられて 辛痛な運命(しつうなさだめ) 未だ(まだ)認め難(なん) 懐妊の 姿.話に 激気する 何気と撥ねる(はねる) 強さいつの日 ***** ***
上がり段(だ)に 端細く(はぼそく)咲きし 紅草ぞ 反され(かえされ)土に 姿なく涙(るい) 今成(いまなり)を 得る手入れに 端咲き(はさき)花 軽く(かろく)命絶 写む外界 ***** ***
我が今を 明鏡に観る 直心の 止無く(となく)持つか 弱気に寄しか ***** ***
伝わらず 不安膨らみ 口を噛む 差別の目のみに 恐怖震えし ***** ***
辛いつら 辛くて辛い 辛いつら 喚こうとても 辛きし辛い ***** ***
点滴の 粒を眺めし 座す君に 想い溢るる 臥して再び ***** ***
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