清流の 澱み(よどみ)にかかる 笹舟は 濁りし水面 心にも似て ***** ***
詠えない 混沌とした 闇心 浮かぶ葉紋の 見えない今は ***** ***
押し潰す 「情緒」言の葉 幼きより どほど表せば 許されるか恐怖 「情緒」は 我が心に 破裂する 恐怖のスイッチ 逃れられずと ***** ***
朝風に 染み入る想い 何とぞや 爽やかと感じ得る 嬉し涙や ***** ***
世の果てに 輝く住処 開けりと 妖し(まやかし)の神に 縋る(すがる)者居り 縋るれば 病飛ぶよな 神あれば 縋って泣いて あやめ奉る(たてまつる) 時として 心に信ず 神あれど 重き病は 運命(さだめ)と諦め ***** ***
心をて 傷つきしは 時重し 重い頭を ただ引きず涙 傷つきし 脳の欠片の 潤滑油 正し流るるは 遠き果てかな 忙しき(せわしき)世 欠陥の脳には 早すぎて 膝を抱えて 丸々しかなく ***** ***
孤独沼 深みに嵌り 足取られ 遠き岸の汝(な)に 泣きつ手伸べて ***** ***
片羽を 傷めた番い(つがい)の 渡り鳥 様に孤独が 棲む「ふたりぼっち」 病身を 重く抱えし 我とそを 優し抱える ただ「ふたりぼっち」 ***** ***
辛しきは 言葉並べすら 出来ぬ事 溢るる想いは 孤立す身心 優しきは 「一緒にいるよ」 語る君 耳に聞こえす 心は孤独 ***** ***
春雨の 古式ゆかしき 藤娘 舞い初々し 頬紅彩香 藤枝垂れ 棚のそよ風 頬に受け 乙女の頃の 牛島想ふ ***** ***
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