三十一弦-花香-

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粋に暮らそ 2003年03月07日(金)


病床(やまいどこ) 虚ら(うつら)語並べ 粋暮らそ 病に心 囚われずして

ゆらゆらと 眠りに入る 虚ら時 言葉並べ 辛さ忘るる

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死の誘惑 2003年02月27日(木)


闇よ闇 闇に紛れて 殺してよ 匕首(あいくち)一刺し 我を消してよ

闇よ闇 闇に紛れて 我を殺れ 匕首一刺し 世より消し去れ

君が無く 我一人なら あのビルで 地面に向かって 落ちゆくだけと

死を願う 我の思考に 声がする 「ここにいるよ」と 死ぬに死ねない

鬱ろいて ぐるぐる廻る 死誘惑 体丸めて 戦うしかなく

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闇恐怖 2003年02月26日(水)


闇が来る 悪夢と共に 夜が来る 不安と恐怖 震える身心

闇恐怖 毎晩震え 迎えして 何が罪かと 自らを責め

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勇気の一歩 2003年02月22日(土)


勇気こそ 我を動かす 力なり 冬の晴れ間に 街を散策

持てるなる 力は思うと 差がありて 勇気の一歩 街に踏み出し

勇気出し 街に出ずれば ご褒美と 町屋の画廊 力強き絵声

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詠み暮らし 2003年02月17日(月)


病床に 薄光見つめ 詠み暮らし 障子透かして 晴れに胸絞め

福寿草 咲いた知らせに 絵を頼む 詠み暮らしすら 悲しくもあり

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花雪 2003年02月13日(木)


ふわふわと 花雪舞い散る 如月の 雪晴れの朝 ふわり花風

風に乗り 舞うやう降りう 花雪や 如月の朝 寒さ忘るる



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髑髏くろ 2003年02月11日(火)


髑髏(どくろ)くろ 夥しき(おびただしき)し 夢の中 反吐(へど)吐くそこに 養母(はは)が艶き(なまめき)







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亡父に縋りて 2003年02月05日(水)


亡き父に 心の果てに 逢いたくて 子に戻りて 君に縋りつ(すがりつ)

壊家へと 帰りたくて 泣きじゃくる 怪(け)に惑わされ 亡父(ちち)を探して

この世の怪(け) 我に重くて 払えずと 子に還りて 脅え震える

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"コロンビア” 2003年02月02日(日)


笑顔七つ 大気圏に散る シャトル事故 瞬に思うは 生きる望みか

英雄の 称号欲しさの 出発か 宇宙(そら)への望み 繋ぐ船出よ

イマジンが 最後の曲と 聞きし時 平和を願う 彼らに涙

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蝋梅 2003年01月19日(日)


冬空に 艶々しめく 蝋梅を 一目間近でと 神に祈らん

心奪う 空っ風に咲く 蝋梅の いと艶やかし 花弁(はなびら)一片 

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