病床(やまいどこ) 虚ら(うつら)語並べ 粋暮らそ 病に心 囚われずして ゆらゆらと 眠りに入る 虚ら時 言葉並べ 辛さ忘るる ***** ***
闇よ闇 闇に紛れて 殺してよ 匕首(あいくち)一刺し 我を消してよ 闇よ闇 闇に紛れて 我を殺れ 匕首一刺し 世より消し去れ 君が無く 我一人なら あのビルで 地面に向かって 落ちゆくだけと 死を願う 我の思考に 声がする 「ここにいるよ」と 死ぬに死ねない 鬱ろいて ぐるぐる廻る 死誘惑 体丸めて 戦うしかなく ***** ***
闇が来る 悪夢と共に 夜が来る 不安と恐怖 震える身心 闇恐怖 毎晩震え 迎えして 何が罪かと 自らを責め ***** ***
勇気こそ 我を動かす 力なり 冬の晴れ間に 街を散策 持てるなる 力は思うと 差がありて 勇気の一歩 街に踏み出し 勇気出し 街に出ずれば ご褒美と 町屋の画廊 力強き絵声 ***** ***
病床に 薄光見つめ 詠み暮らし 障子透かして 晴れに胸絞め 福寿草 咲いた知らせに 絵を頼む 詠み暮らしすら 悲しくもあり ***** ***
ふわふわと 花雪舞い散る 如月の 雪晴れの朝 ふわり花風 風に乗り 舞うやう降りう 花雪や 如月の朝 寒さ忘るる ***** ***
髑髏(どくろ)くろ 夥しき(おびただしき)し 夢の中 反吐(へど)吐くそこに 養母(はは)が艶き(なまめき) ***** ***
亡き父に 心の果てに 逢いたくて 子に戻りて 君に縋りつ(すがりつ) 壊家へと 帰りたくて 泣きじゃくる 怪(け)に惑わされ 亡父(ちち)を探して この世の怪(け) 我に重くて 払えずと 子に還りて 脅え震える ***** ***
笑顔七つ 大気圏に散る シャトル事故 瞬に思うは 生きる望みか 英雄の 称号欲しさの 出発か 宇宙(そら)への望み 繋ぐ船出よ イマジンが 最後の曲と 聞きし時 平和を願う 彼らに涙 ***** ***
冬空に 艶々しめく 蝋梅を 一目間近でと 神に祈らん 心奪う 空っ風に咲く 蝋梅の いと艶やかし 花弁(はなびら)一片 ***** ***
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