三十一弦-花香-

≪過去     未来≫


 

 

今、 2003年01月14日(火)


過去は過去 おぞまし経験 なぐり捨て 「今に生きよ!」と 師は説くなり

届きしは 「今、産まれし」と 説く葉書 機ぴったりと 母の感、想ふ

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母からの葉書 2003年01月08日(水)


泣く我に 「霜柱から福寿草」 と母から励みの 春来る葉書

母からの 葉書眺め 会いたいと 再び涙 幼心に還る

大人捨て 還りたい子に 抱かれたい 母に父にと 切に願いて

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死にたい 2003年01月05日(日)


涙落つ 切ない想い 掻き乱れ 病(やまい)憎しと ぎゅっと丸まり

願いあり 君がいなければ 死を選び 辛さ逃げたい 生きる術なく

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後ろめたくて 2002年12月29日(日)


落ち込んで 励ますように 誘われて 街にお茶しに 君に救われ

落ち着かず 寒空眺め お茶をする 「落ち着いた」と問ふ 君が優しくて

病気で 体調がよいと 後ろめたく 涙がこぼれそ 君がいなければ 

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退院せり 2002年12月28日(土)


回復と 共に焦り来る パニックよ 年末準備 気になりつつれ

年末に 退院向かえ 間に合えし 二人仲良く 買出し出れり

再びの 入院警戒 気にしつつ 雪残る道 君と歩けり

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喘ぐ喘息 2002年12月25日(水)


喘苦し(あえぐるし) 救急治療 受けれども もがき苦しむ 救いの手なし

入院し 多量の点滴 入れども 苦しみ減らず 喘ぎ咳続く

人生を 喘ぎつままに 生きるかと 辛き咳つつ 心に過る(よぎる) 

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誕生日 2002年12月07日(土)


誕生日 祝いのない日は 初めての 平静の時も また格別なり

賑やかな 祝いの席の 誕生日 なくとも君が 傍らで笑む うれし

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世間の速さ 2002年11月28日(木)


置いてかれ 世間の流れに 置いてかれ 流れる雲を 窓から眺めす

世間ばかり 速度高速 目に留らず 我は床にて 亀の歩みたら



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急な訪れ 2002年10月09日(水)


過ぎる日々 朝に凍む(こごむ)日 訪れし ついに掛け布団を もう一枚かな

昨日は 夏掛け布団 爽やかに 急な冷え込み 厚布団出し 秋を知る

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秋空 2002年10月08日(火)


秋空を 仰ぐ術(すべ)忘れ 砂を踏む 病に足取られ 彩り(いろどり)見えず

秋空を ゆらりゆらりと 眺めしの 畦(あぜ)の薄(すすき)に 遠き夢馳せ(はせ)

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