天国の扉
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2010年01月26日(火)




22日手術当日。
昼過ぎに病院到着。
主人はすっかり術衣に着替えて待機してた。
今回は術後は個室にしてもらうように手筈していたので、引っ越し荷物もすっかりできていた。
13時の予定が13時15分になりますと言われ、予定時間に前回と同様に徒歩で手術室へ入る。私は入口で見送るだけ。
部屋に戻り、引越先の病室が空くまでしばし待機。
その間に、とてもよくしていただいた向かいの方に挨拶をする。
看護師さんが一緒に荷物を運んでくれ、病室の引っ越しもスムーズに終わった。
棚に荷物を詰めながら、ただ待つよりはこうして動いてる方がずっといいなと感じた。
ちなみに個室は冷蔵庫がついていて、使用料が無料(大部屋はテレビカードから使用時間に応じて料金が引き落とされる)。
洗面所にお風呂も専用。
テレビも大部屋の物よりよいものだった。
椅子2脚とテーブルもあり、荷物を置くのに十分の広さがある。

引っ越しがすっかり終わってしまうと、やることがなくなり、本を取り出して読みながら待つ。
うつらうつらする。
本を落として目が覚める。
これではいけない、と携帯のGameをやる。
うつらうつらする。
携帯を落としそうになり、ハッと目を覚ます。落とさなかった。

何度目かのうつらうつらのあと、主人がベッドで戻ってきた。
術後の処置の間、部屋から出て待つ。
時計を見ると、17時を過ぎたばかり。
予定では全部で6時間と言われたのだが、すごく早く終わっている。
今回は麻酔の覚めもよかったらしく、しきりに声がする。
看護師さんが部屋を出た後、主人の側へ行くと、すごくはっきりと目覚めていて、それだけでも前回とは全然違っている。
「痛む?」と聞いたら、「いや、そんなに」との返事。
まだ麻酔が効いているものね。
2人で話しているところに主治医の先生がいらっしゃって病状説明。

いつになくしゃべりまくっている主人。気管挿入されていたので喉が痛いと言いながらもしゃべり続ける。
ナチュラルハイ?
夜、やはり発熱。アイスノンを何度か取り換える。


2010年01月21日(木)




朝からバタバタと洗濯や片付けを終わらせて病院へ向かう。
今日はインフォームド・コンセントの日。
13時までに病院に着かなくてはならない。
暇だ、暇だと主人が騒ぐ。PC持ってくれば良かった、と。
前回だってPC持ち込んで使わなかったじゃない。
勉強するって言って今回は置いてきたんじゃない。
やっぱりあった方がいい、とごねる。
たぶん、無理を承知のわがまま。
なので、今日ノートPCを持って行った。
その代わり、駅へはタクシー。そして、電車を降りた後もタクシー。贅沢。
キャリングバッグに入れてるとはいえ、粗忽者の私のこと、あっちこっちにぶつけそうで恐いから。

昼前に病院到着。
お昼ご飯を食べるのを見ながらあれこれおしゃべり。
その後、先生が「奥さんいらっしゃってるなら予定時間より早いですが、始めますが?」と説明室へ。

今日知ったこと。
・頭部CT・アイソトープともに異常なし
・午後からの手術は簡単なものが多い(主人は午後から)
・3年前の手術がなければ、おそらく経過観察だった。それくらい腫瘍は小さいし成長も遅い。
・同室お向かいのおじさんは主人と同じような手術(でも主人よりむずかしい手術だったらしい。執刀医も同じ)で、1週間前からの入院。
 おじさんはすごく元気で、1週間後の主人の姿を重ねて、想像する。
・白血病はウィルス性のものもあるらしい
・肺が煙草とかでボロボロだと縫合の時ちゃんと縫えずに崩れる→接着剤で結合
・肺炎や結核を経験していると癒着してる可能性がある

説明が終わり、病室に一旦戻る。
その後、私がお昼を食べるためにラウンジの食堂へ2人で行く。
主人はココアを、私は昼弁当を注文。ローストチキンと刺身の定食。
みそ汁がしょっぱいのに、ほかのものは味が付いていない。
今度は私が食べるのを見ながら、主人がおしゃべり。
ただとりとめなく。

病室に戻る。うとうとと少し居眠りしてしまった。やっぱり夜よく眠れてない。
検温にいらした看護師さんに明日の移動時、どうすればいいか相談し、ベッドの上に荷物をまとめればあとはこちらで移動させますよ、とアドバイスされる。
このあと、看護計画の説明と麻酔医の説明があるはずだったのだけど、麻酔医の説明は下手をすると8時過ぎになると言われたので、主人に任せて帰宅することに。
入退院玄関まで2人で行く。
帰りがたく、コーヒー1杯ぶんの時間だけ自動販売機の前の椅子で話し込む。
やっぱり不安は沸き起こる。
万が一、万が一……そんなことが頭を過ぎる。
だけど、私以上に主人は落ち着かないわけだから、口には出さない。
大丈夫だよ、小さいうちにとれるんだもん、ある意味運がいいんだよ。
ポジティブ・シンキング。

朝から降っていた雪は止んでいたので、いつもとちょっと違う道を通ってみる。入退院玄関からまっすぐ坂道を降りればいつも乗るバス停の次のバス停が近いんじゃないかと考えたからだ。
試してみたが、やはり建物の中を抜けて外来玄関から出、いつものバス停へ行く方が近いっぽい。
少し歩きたい時は、今日通った道がいいかもしれない。

駅ビルのストアでお総菜を5品購入。パン屋さんでもパンを買う。
両方実家に持って行く。
早くに帰宅になったので、駅からまっすぐ実家へ。
お総菜を姑に渡し、手術の説明。ちゃんと図示した方がわかりやすいと思って、よることにした。
手術の話から、子の受験の話にシフト。いろいろこぼされて憂鬱。
帰り際にざっと雪かきをして、また駅まで歩き、駅からタクシーに乗って帰宅。
帰宅直後に、主人の横浜の従姉から電話。
また変なことを言っている。聞き流しながら、夕飯作るので(作ってないけど)と切る。
直後に、子の塾の先生から電話。
具合が悪いからと先生がいないうちに子が帰ってしまったらしい。
センター試験で玉砕してるのに、受験生の態度じゃない。平謝りに謝って、今後のことを話しているところに子が帰宅。
先生に今日中に再度連絡するからと約束して、いったん電話を切り、子と膝談判。
いつも通りの反応。かっとなって物を投げそうになるのを抑えながら(いくつかは投げた。当たっても痛くない物)いろいろと話す。
性根入れ替えてくれないことには進学もままならない。
本当に進学する気があるのか再確認し、今後のことをどうするのか本人の口からちゃんと言わせる。
主人に志望校変更について再確認の電話。寝ているところを起こしてしまったらしい。
その後、塾の先生に電話し、また平謝りに謝って、再度子のことをお願いする。明日は手術で数日私が留守だということも話す。
夕飯を作り始めたのは10時過ぎになってしまっていた。
時間も時間だったから、軽く湯豆腐に野菜を少し入れた物にする。
ほんとはちゃんとしたお鍋を作るつもりだったのに。

眠れないのでワインをあける。
飲みながらこの日記を書いている。
もうこんな時間。寝なきゃいけない。明日持たない。
でも、眠れない……。ボトルを開けてしまうとリスクが大きい。
寝なきゃ。


      

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