天国の扉
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2006年11月11日(土)




今週末は、めずらしく主人が土日2連休。
身体のこともあるからだろう。

「やっぱり不安なんだ」
主人から思わずこぼれる言葉。
「お前も不安だろうけど。ごめんな」
私のことなんか気遣わなくてもいいのに。
言われて泣きそうになる。
でも、泣かない。泣いちゃいけない。
「ちっとも不安じゃないよ。大丈夫だよ」
と返す。普通に、普通に。不安を煽っちゃいけない。
……ほんとは不安に押しつぶされそう。
一人で日記に書いてる今、思い出したら、また涙が出て来た。

「病院、変えようかと思う」
昨日はいきなりそういう話をはじめた。会社で医療スタッフに相談したらしい。
私も転院には大賛成。ただ、手術まで、また時間がかかるのが気になる。

今の病院は、歩いても行けるくらいの距離で通院には便利だろうけど、主治医が私の胆石の治療と同じ先生で、私が入院したとき、あまりにもひどい扱いを受けたのだ。
カンファもまともにやってもらえず、始終「手術」と言われていた。痛み止めで胆嚢炎の痛みがとまったあとは何事もなく、さっさと退院したかったのに、検査検査で長引き、結果、院内で風邪に感染。さらに入院が延長。39度以上の熱発が3日続いていたのに、解熱剤の処方もなく、ほうっておかれた。
言うことも、毎回、二転三転していた。その時、手術を拒否して既に5年。今でも胆石はあるけれど、普通に生活できている。
あの先生が主治医と聞いた時、とにかく嫌だと思っていた。

「がんセンターか、大学付属か。どっちかに紹介状書いてもらえれば……」
遠くても、ちっともかまわない。私、一生懸命通うもの。
完全看護じゃなきゃ、ずっと泊まり込むつもりだったし。
とにかく安心して治療が出来る病院にしてほしい。

2006年11月08日(水)




1週間も過ぎると、さすがに状況にも慣れてくる。
それでも思い出しては何回も泣いた。
頭の中をグルグルと「どうして?」が繰り返す。

そのたびに
「絶対に元気になって帰ってきてもらう」
「私が泣いてても、病気は治らない」
そう言い聞かせながら時を過ごす。
子供の存在が何よりもありがたい。
具体的な話は何もしていないから、子供がいる間は泣いてられない。
いつもどおりの生活をする。


先週と今週で追加の検査が3回。
どうか間違いであってくれますようにと主人を送り出す。

mixiコミュで見かけた免疫抑制を高める天然ジュースを買ってみる。
気休め程度だけど、毎日少量でも飲む事を主人に勧める。
食事も消化のよいものを中心に、主人の好きなメニューを作る。
検査前の絶食(病院で渡されたセットのお粥とかを食べる)は辛そうだった。
「病院のお金がいっぱいかかって悪いな……」なんて言わないで欲しい。
元気になるためなら、いくらかかってもかまわないんだから。


検査の結果は来週の月曜日。
二人で聞きに行く。
これからの具体的な日程が決まってくる。
内視鏡で手術できたらどんなにいいだろう。
せめて腹腔鏡……身体に負担がかからない手術の方がいい。
絶対に転移はありませんように……。今はただそう祈り続ける。



      

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