2002年01月08日(火)
ぽっかりと 心の一番深いところに 大きくて暗い穴がある
見ない振りして 気づかない振りして その穴を塞いでいるつもりになる
一人きりで過ごす時間は 寂しくて楽しい それはきっと 誰かと一緒にいても 満たされない自分がいるからだ
一人きりで過ごす時間は 楽しくて寂しい それはきっと 一人でいることが どうしようもなく不安だからだ
咳をする 咳が止まらなくなる 胃液が出るほど 咳が続く
そばにいてくれる人がいる 大事にしたい人がいる 気遣い、気遣ってくれる人がいる やさしいやさしい人たち
それでも穴は塞がらない
失ってしまったものや 痛みが また、ひょっこり穴から顔を出す
辛くないよ 痛くないよ 悲しくないよ
笑ってないとね みんな、心配するからね 大丈夫、私は大丈夫
それでも こんな夜は 穴が気になって 眠れない
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2002年01月07日(月)
新年である。 元旦から仕事してたし、あんまりいつもと変わらない。 で、やっと納品終わったので、日記だ。
サイボーグクロちゃん11巻。 最終回については、以前にも書いた。 その最終話が収録されている最終巻である。 ああ、終わってしまったんだな。。。 やっと実感として沸いてきた。
今回はゴロー編にもなるわけだけど、 いや、ゴロー編の内容の重いこと重いこと。 総じれば、エディプスコンプレックスまで 読み解くことはできるんだけど、 こんな深いところまで、子供にわかるんかな? って感じで話が進んでく。 ゴロー本人はもちろん、コタローが、そしてクロちゃんが 自身の父親(クロちゃんの場合はグレイだが)を越えていこうとする。 憎しみからは何も生まれない。 自分の苦しみは自分で解き放つしかない。 チエコのそして、グレイの言葉は、まんま作者の伝えたかった言葉だろう。 まるで母親、父親の言葉である。
「このまま突き進んだらその悲しみと苦しみから一生はなれられなくなるわ」 「私たちとの思い出はそんなやつに負けちゃうの?」 「さようなら、ゴロー…」 「おかえり、ゴロー」
「お前に見せてやりたい」 「オレたち 年寄りが 世の中にまいた クソは オレたちで かたづける おまえら ガキは 安心して 先へ進め」
そして、剛くんとミーくんは暴走してるゴローの内部で こう会話している。 剛「ミーくん ごめんね いつも ワシの暴走に つきあわせてしまって」 ミー「いつも 前向きな 剛くんが好きさ」 剛「いつも前を 向かせてくれて ありがとう」 ミー「いつもボクを 必要としてくれて ありがとう」 これって作者から読者へのお礼の言葉じゃないだろうか? と勘ぐってしまう。
再度書く。 サイボーグクロちゃんは大人のマンガである。 子供だけに読ませるのはもったいない。
世の中、キレる子供が多い。 でも サイボーグクロちゃんを読んでる子は きっとキレそうになっても 大丈夫なんじゃないかってそう思える。 めちゃくちゃやっても きっと 希望は捨てない。 生きていくことや前に進むことを諦めない。 そんな気持ちをいっぱいクロちゃんから受け取ってくれてる。 そういう気がする。
「いつかまた 冬の時代が きたって もう 大丈夫」 「じゃ、またいつか会いましょう」
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