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re-invention



 生徒のつまずきは多様

残り2時間あまりの授業。
理解すべき内容だけを羅列することなく,
生徒が考える授業をしたいと思う。
回転体について教育ネットひむかのサイトや,
回転体を手軽に作成できるフリーソフトをプロジェクターで見せる。
コンパクトにまとまっているのがいい。
3:4:5の直角三角形を回転してできる円錐を作るために,
展開図をどうすればいいかが今日のメイン。
底面の円周と,弧の長さが等しくするまではすんなり出るが,
弧の長さを測れないから,これだけでは実際作れない。
この手の作業を小学校ではやっていないらしく,苦戦。
前回の指導要領改定で繰り返して学ぶ部分を削除したことが,
いろいろなところで,マイナスに働いているのだろう。
そこから,中心角をどうすればいいかを全体で考える。
ヒントをつかんだ一人に概略を説明させて,
全員を立たせて,わかったものから座らせる方式。
立っている生徒が,わかった生徒に群がって,
何とかわかろうとする動きがいい。
黒板の前に集まって,「ここがどうしてそうなるの?」
と質問を繰り返す生徒たち。生徒のつまづきは多様で,
とても一通りの説明で何とかなるものじゃない。
残念ながら「比例」という言葉は生徒から出てこなかったが,
なかなかいい感じの追求ができた。
時間があるクラスでは,紙で実際に作らせてみる。
計算で求めた中心角216度というなんとも半端な数字で,
ぴたっとできるところが美しい。

2年生選択数学の最終回。
1年生で使った3Dジオシェイプスで正多面体を作らせる。
人数が少ないので,三人組で正20面体までできてしまう。
少人数制の授業は,それぞれの活動のみ届けができていい。
最後に1年間を振り返っての感想を書かせると,
思ったよりも多くの思いを持っていて15分では時間が足りない。
月曜に提出することにする生徒が半数以上。
振り返ると「一あたりの量」を核として文章題を解いたり,
エクセルで度数分布表を作ったり,TI92を使ったり
影の長さの問題条件を変えてとことん追求したりと,
いい加減なようでいて,なかなか楽しかったこの選択。
生徒も楽しんでくれたようで,
来年度もこのメンバーの大半が希望しそうな気配。
Voyageで本格的な「生徒が数学する」数学に挑戦しよう。

放課後,学級編成。これは難航。
さらに昨日の松下さんの授業の感想をまとめた学級通信や,
通信表関係のサポートし,久しぶりに塩澤先生と数学談義。
最近の授業についていくつか話ができる。

自宅へ帰ると明治図書の数学教育4月号が届く。
3年生二次方程式の応用の授業実践を執筆。
作図ツールで問いを引き出し,サイン方式で・・・と長いタイトル。
皆さんに理解していただける内容になっているだろうか。
サイン方式は,ぜひ広めていきたいと思う。
こういう雑誌の性格上仕方がないが,教材研究がメインで,
生徒の多様さを引き出す発想の内容が少ないのが気になった。
少人数習熟度,コースわけ・・・プログラムされた授業。
人と人が作り出すライブ感,ドキドキした気持ちの中での
インスピレーションの閃きのような感じを自分は失いたくない。

運動をしていないためか,風邪気味になることがこのところ多い。
風邪薬を週に何度か服用する生活は決していいものじゃない。
リフレッシュしようと思うが,まだまだ仕事は山積。


2004年03月12日(金)



 「学校がつまらない」という声を聞いて

いよいよ,授業も残り一週間。
通信表の処理等で,一日なんとなくあわただしい。

空間図形の位置関係を切断面の模型づくりで理解する授業と
回転体の展開図から,長さや面積を考える授業。
こちらの授業は欲張った分だけ山場がなく,いまひとつ。
考えさせる場面では,だいたいの図でよしとすべきだった。

総合は「私の選んだ道」
ゲスト講師をクラスに招いての2時間。
新採当時の部活の生徒だった一級建築士の松下さんにお話を伺う。
粋な和服姿での登場に,どよめく生徒たち。
若干30歳ながら独立し,まゆみ空間工房を構える。
家を建てるのにわざと1年かけて,依頼主を知り,
依頼主自身がどんな家にしたいのかを考える時間をつくる。
一番困るのは,依頼主がどんな家にしたいかを持っていないこと。
いちいち注文される方が,普通は面倒なんじゃないかと思うが,
人を大事にした家作りを楽しんでいるということなんだろう。
早く処理してたくさん作る方が儲かるが,
それをあえたしないこだわりにも感服。
これも自分で独立したからこそできるこだわりだ。
独立もしていないのに,
かなり勝手なことをさせてもらっている自分の甘さに気づく。
勉強が嫌いで美術と給食が大好きだったという話で
共感する生徒の多いこと。
「学校がつまらない」この一言にも半分以上が手を挙げる。
自分もそうだったし,その通り事実なんだろうが,
学校はその程度の授業・サービスしかし提供ていないということ。
「勉強は大変なもの」「それを我慢してやるのが教育」
こんな言い方では通用しない。
子供達の満足に答える学校になっていない。
「学校はハッピーになるために来るところ」でありたい。
迎合するのではなく,生徒の満足な顔が見られる学校にしたい。
子供達のモチベーションをどう上げていくのかということを
自分はいつも考えていたつもりだったが,
それも教師(自分)サイドの都合であって,
生徒の本当の声(満足度)に答えようとしないで,
勝手に生徒を動かそうと考えていたのかもしれない。
「自分が良かれと思ってやっていることに対して,
 相手に理解してもらえないときにどうするか?」
という自分からの最後の質問にも
「逃げないこと,繰り返し声をかけること」という答え。
どこからこの信念が沸いてくるのか。
独立し,自分の哲学を貫く日々がそうさせているのか。
いつも迷っている自分との差は大きい。
これまでは,迷う自分が自然体でいいと思ってきたが,
そろそろ迷いを人に見せてはいけない歳なのかもしれない。

放課後,終業式での代表生徒の言葉を一緒に考える。
苦労をかけている学級委員長。
きれいごとではなく,ぜひとも本音を語らせたい。

学校を変えよう。
生徒の満足度に答える学校にしよう。


2004年03月11日(木)



 正六面体から正四面体

朝一番で,玉置先生から「おめでとう」のメール。
びっくりして調べてみると,
1月に申し込んだ松下視聴覚財団の研究助成が決定。
喜び勇んで登校。

正八面体の見取り図がうまく描けない生徒が多かったので,
書き方のコツを教える。
「空間で平行な辺は,紙の上でも平行に描く」
というあたりまえのものだが,
正しく描くことは,
図形をより深く認識することにつながると気づく。
うまく描けるようになると生徒も満足げ。

授業は,立方体の切断模型を画用紙で作り,
空間における位置関係を考えさせる。
(断面が正三角形になる模型)
この切断を4回行なうと,正四面体が表れる。
正六面体から正四面体・・・なんとも不思議な世界だ。


午後,新しいパソコンの説明に業者が来る。
来校したのは,納入業者でもサポート会社の社員でもなく,
なんとサポート会社が頼んだ人材派遣会社の社員。
名刺も人材派遣会社のもの。こういう時代なのか・・・
10校に付き1名が対応するとの事で,
今後も2週間に1回は定期点検に来校し,
必要があれば,授業のサポートもしてくれるとの事。
教育情報化コーディネーターは,絵に描いた餅か。

放課後,学年部会で学級編成作業。
法隆寺の故西岡棟梁のように,
人の心組みができるようになりたいと思う。


2004年03月10日(水)
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