GARTERGUNS’雑記帳

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カタクリ
2005年07月02日(土)

思うところあって液体を描く練習をしています。
液体は難しいね。いや、何だって描くのは難しいのですが、中でも液体は特に難しい気がします。
例えば汗と涙と粘液の描き分けができるかとか。
描くのは楽しいが出来上がったものは巧くない。そんな事の繰り返しです。
しかもガルデンやパフでせっせとWAM絵を描いてもUPする場所が無いのであった。いつになったら引越し完了するのか。

そんな訳で雑記に上げられる程度の汁絵。※擬人化シュテル
こういう絵でオプションとして鼻水とかは有りなんでしょうか。
ギャグとか茶化す意味でなくて、普通に鼻水。
涙やら何やらで顔がどぼどぼの状態なのに、鼻水だけは出ていないのは何だか物足りない気がするのです。
他にも、顔面を殴られているのに鼻血が出ていないとか。
美形キャラであればあるほど鼻血や鼻水を流す姿がグッとくる気がするのですが、どうでしょうか。
何だか汚らしい話ですみません。


関係ないですが、無性に塗り絵をしたいと思いました。線画が欲しい。ガルデンやパッフィーやシュテルの線画が。


ちびシュテ
2005年07月01日(金)

今年も懲りずにシュテル月間に突入しようと思います。
そんな訳で落書きシュテルとガルデン。
普段と立場が逆になったらというか南君の恋人状態というか、何かそんな感じで。当然ガルデンに弄られまくる。野良猫とかに追い回される。逃げ回ってどろどろになって帰って来たところをガルデンに捕まって、強制的に一緒に風呂に入る羽目になったりする。

駄目だ、想像してみると結構楽しい。(馬鹿)


マリンマリッジ
2005年06月30日(木)

※アデュガル・大戦後8年くらいの設定で※


今から一ヶ月ほど前の初夏の話だ。
海沿いに旅を続けて久々に活気のある街に辿り着いた俺とガルデンは、必要な物資を買い足すついでに昼飯でも食おうと、魚市場の方まで足を伸ばしていた。

その街には大きな漁港があって、市場では新鮮な魚介類が格安で手に入る。
中には、買ったものをその場で捌いたり焼いたりしてくれる店もある。
気軽に美味いものを食うには最適という訳だ。

ガルデンは「やっと街に来たのだから落ち着いた所で食事をしたい」とか言ってたけど、毎回毎回あいつのレベルに合わせてたら肩が凝る。
それに、せっかく港町に来たのに、獲りたての魚や貝を食べない手は無いだろ。

渋るガルデンを半ばむりやり市場に連れて行く。
物と人が行き交う慌しさと喧騒、濃い磯の匂いが船で育った俺には懐かしい。俺を育ててくれた父ちゃんの船は漁船ではなかったけど、それでも港に寄るたびに市場に買出しに出て、こんな空気に親しんだものだった。
一方ガルデンはこういった雰囲気に面識が無いのか、ずらりと軒を連ねる店先をきょろきょろと見回してばかりいた。
切れ長の猫目が丸く見開かれ、落ち着きなく揺れている。普段ツンと澄ました顔ばかりしているせいか、今の彼は随分と子供っぽく見える。

一緒に旅をし始めてから気付いた事だが、ガルデンは俺の十倍以上の年齢の癖に俺よりずっと物知らずだった。
正確に言えば、魔法だの歴史だの芸術だのコース料理のマナーだのに関しては誰よりも造詣が深いんだけれど、これが例えば煮込み料理の作り方だとか店での値切り方だとかの生活の知識レベルになると途端に駄目になるのだ。
更に、森や空に関することならかなりの知識を蓄えているらしいが、街や海の事になると驚くほど無知だった。
駄目押しに、判らないんだったら誰かに訊けば済む話なのにそうしないもんだから、いつまで経っても進歩が無い。変にプライドが高くて意地っ張りなせいだろう。

最初はその世間知らずっぷりを笑って見ていた俺だったが、それが洒落にならない酷さだと気付いてからは積極的に彼を「世俗」に触れさせるようにしている。
今回の市場探索にはそんな理由もあった。


「何か面白そうなものはあるか?」
俺が訊くと、隣のガルデンは「別に……」なんて素っ気無い返事をした。
が、その視線は相変わらずふらふらとさ迷っている。
無理もない。魚といえば切り身のムニエルが真っ先に思い浮かぶような彼にとって、大小さまざま色とりどりの魚介類が海に居た時と同じ姿で店先に並んでいる光景は、何とも不思議で奇妙なものに見えている事だろう。
「食いたいものはあるか?」と訊いても「別に」。食べたくないと言うより、どれを食べたら良いか判らないんだろうな。
俺自身かなり腹が減ってきたので、ガルデンの目の前で実際に何か食べて見せることにする。
何が良いか考えていると、ちょうど通りかかった店先で蟹が売られているのを見つけた。
この時期のものにしては大ぶりで美味そうだ。活きも良いし、流石のガルデンも蟹には文句を言わないだろう。
「この蟹で飯にしようぜ」
提案してみると、案の定大した拒否反応はなかった。外で食べるなんて行儀悪い、とか何とか呟いてはいたが。
店主に代金を払い、その場で蟹をさばいてもらう。見ると店先には商品棚のほかに炭を熾した焜炉があり、その上に網を引いて他の客の魚や貝なんかを焼いていた。
折角なので、この蟹も焼いてもらう事にする。
切れ目を入れた太い足を、かんかんに熱した網に一本ずつ並べる。胴体は肉とワタに分け、これも甲羅ごと焼く。
しばらくすると蟹の身から澄んだ汁が滴り落ち、それが炭にジュッと焼けてたまらない良い匂いを漂わせ始める。その匂いで通りかかる人が何人も足を止め、魚なんかを買っていった。なるほど、良い商売の仕方だな。
隣のガルデンは、薄い海藻色だった蟹がなじみのある真紅に変わっていく様を飽きもせず見ている。食欲より好奇心が勝っているようだ。
その薄く開いた口元や僅かに見開かれた目に見入っている間に、蟹の足は程よく焼きあがってしまった。
親切にも店主が即席の椅子(有体に言えば空き箱だ)を貸してくれたので、邪魔にならない場所に座って早速食べる事にする。
が、「食おうぜ」と促してもガルデンは「……ああ」と言うばかりで手を出そうとしない。
一番太くて美味そうな足を取って「ほら」とガルデンに差し出してやると、彼は眉を寄せて「どうやって食べるのだ?」なんて言う。
「ここに切れ目が入れてあるだろ。其処から殻を割って、身を引っ張り出して食ったら良い」
身振り手振りで説明してやるが、よく判らないらしい。挙句に「甲羅の棘で指を刺しそうだ」だと。お前は何処のお姫様だ。
仕方なく俺は、彼の目の前で固い足の甲羅を割り折りして身を出してやった。
やや澄んだ白色と鮮やかな紅色のコントラストが素晴らしい。
「ほら、これで食えるだろ」
言いながら渡してやると、今度は「ソースは?」と訊いてきた。
ソースって何だ。新鮮かつ焼きたての蟹にソースなんか要るか。
「そのまま食うんだよ」
少なからぬカルチャーショックを受けつつ教えてやると、彼は疑いの眼差しをこちらに向けつつ指先で蟹の身をつまみ、ほんの少し先端を齧った。
……美味かったらしい。表情をぱっと明るいものに変え、今度は根元までかぶりついた。
「な、ソースなんか要らないだろ」
何となく誇らしい気分で言ってやるが、全く聞いちゃいない。自分の発言も忘れたような顔で夢中で蟹を食ってやがる。畜生。
仕方が無いので「スジまで食うなよ」と忠告した後は、お互いほとんど無言で蟹を食べ続けた。
身は引き締まっていて甘く、汁気もたっぷりで、ボリュームもかなりのものだった。
意外だったのは、ガルデンが蟹のワタ(ミソとも言う)に拒絶反応を示さなかった事だ。
てっきり野蛮だとか何だとか言うと思ってたんだが。美味ければ何でも良いってことか。
変に現実主義者なところがガルデンらしい。

蟹への好反応で自信をつけた俺は、その後も色々な海の幸をガルデンに食べさせた。
最初はおっかなびっくりだったのが次第に積極的に「あれが食べたい」「これが食べたい」と言い出すようになって、しまいには「こんなものが毎日食べられるなら、此処に住んでも良い」とか言い出した。
「そんなに美味いか?」
そこまで受けると思っていなかった俺は、驚いて彼に尋ねてみた。
彼はレモンを絞った岩牡蠣の貝柱を爪で切りながら、
「魚介類は生臭いから色々と手の込んだ調理をするのだと教えられた。だから手を加えれば加えるほど魚介類は美味しくなるのだと思っていた。
 だがこうして食べてみると、どれも想像とは全く違った味がして、それがとても気に入った」と言った。
そして少し恥ずかしそうに「お前のような子供にそれを教えられたのが気に食わないが……」と付け足した。

……その言葉を訊いて、無性に悲しくなった。
ガルデンの無知が悲しかったんじゃない。
今まで美味くて手の込んだ料理を飽きるほど食べてきただろう彼が、「素材が良ければそれほど手を加えなくても美味い」という当たり前の事を教えられずに育ってきた事……そんな彼の過去の環境がどんなものだったかに思い至って、悲しくなったのだった。

気がつくと俺は、大粒の岩牡蠣をぺろりと平らげたガルデンの濡れた手を取り、その目を見つめて真剣にかき口説いていた。

「ガルデン、俺と一緒に船に乗る気は無いか」
「何?」
「お前、海のこととか全然知らないだろ。
 この港街で獲れるものが海の魚の全てじゃないんだぜ」
「……何が言いたい」
「海に行けば、他にももっと美味いものや面白いものがあるって事。
 お前にそれを教えてやりたい」

眉を寄せたガルデンに向かって、もう一度繰り返す。

「ガルデン、俺と一緒に船に乗ろう。世界中の港を回るような船に」




―――それから一ヶ月。
今、俺はフローラ姉ちゃんの船に乗り込んで働いている。勿論ガルデンも一緒だ。
海には慣れていない上に不器用なガルデンだから、俺や他の仲間みたいな海上の仕事ができるわけでもないが、それでも怪我をした奴の手当てだとか積荷の管理の真似くらいは手伝っている。
魔法で水を作り出せるのも重宝がられているようだ。毎日真水の風呂に入れる、と姉ちゃんが特に喜んでいた。
荒くれ揃いの仲間とお坊ちゃま育ちのガルデンが上手くやっていけるか心配だったが、不思議とウマが合ったらしい。仲間にとっては、気品や華奢な外見に似合わないガルデンの好戦的で単純な性格が面白かったらしく、それなりに可愛がられて仲良くしている。
その代わりのように俺が散々からかわれている訳だが。
やれ唯の仲間じゃないだろだのどうやって口説いただのどこまでいっただの、ガルデンの耳に入ったら八つ裂きにされそうだ。それに惚気混じりに答える俺も俺だろうが。

「何をニヤニヤしている?」

甲板で、夜のベタ凪ぎの海を見ながらこれまでを回想していた俺に、後ろから現れたガルデンが声を掛けてきた。
……後ろから来てどうして俺の表情が判るんだ。
俺がそう尋ねると、横に並んだ彼は「お前が一人でいる時は、大概ニヤついているか気の抜けた阿呆面かのどちらかだ」と酷いことを言った。
普段は鈍感なくせに、何でこんな時だけ鋭いんだ。
「それで、何を考えていたのだ」
ガルデンが言葉を継ぐ。それに俺は「幸せだなあと思ってた」とだけ答えた。

……また馬鹿にされるかと思ったが、ガルデンは「そうだな」と同意してくれた。

「お前も?」
意外な答えに嬉しくなって、訊ねてみる。すると彼は、至極真剣な顔でうなずいて

「毎日新鮮な魚は食べられる、世界中の酒や珍味も楽しめる、乗組員は粗野だが善良で能力が高い、フローラ船長は賢くて人望厚い、立ち寄る港もどれも興味深い」

と述べた。
……俺の存在はどうでも良いのか。
それともそばにいるのが当たり前すぎて、眼中に入っていないのか。
思わずがくりと肩を落としかけたが、俺を見つめるガルデンの目があんまり純粋に嬉しそうなので、つられて笑ってしまった。
「そんなに幸せなら、お前を海に連れ出した俺に感謝しろよ」
言ってやると、彼は生意気に口を尖らせて
「お前こそ、私がついてきてやった事に感謝するべきだ」
等と口答えする。
仕方ないので減らず口ばかり叩く唇を塞いでやった。
流石に彼は目を白黒させていたが、やがてふっと力を抜いて俺にもたれかかってきた。


気まぐれなガルデンのことだ、いつ海に飽きて「陸の旅に戻りたい」と言うか知れないが、その時の事はその時に考えよう。
それまでは思う存分船上の生活を楽しんだら良い。
……背中の精霊剣が泣いている気がするが、少しくらいの脱線は許されるだろう。


俺はいつの間にか冷たくなってきた風を避け、ガルデンを連れて船内に入った。
直後に一部始終を見ていた仲間から冷やかしを受け、それでプツンといったガルデンが大嵐を呼ぶと言う事件が起きるのだが、それはまた別の話だ。





―――――

6月最後ということで嫁入り話のようなものを一つ。
父の日話などでも書きましたが、実は聖人君子として祭り上げられる聖騎士のアデューよりも、船乗り仲間に小突かれたり港から突き落とされたりする船乗りのアデューの方がアデューらしい気がして好きです。
いや、聖騎士アデューも勿論好きなのですが。

そしてなるみ忍様が某所で描(書)かれたような「イメージ先行で食わず嫌いなガルデン」ってステキだなあと思いながら書きました。
TVガルデンは世間知らずの癖に偏見と独断バリバリな所が、不憫で可愛くて素晴らしいと思うのです。


関係ないですが、焼いた蟹にバターソースをつけると美味しいと聞いたのですが実際の所どうなんでしょうか。


はぐれ刑事純情派最終回スペシャル・安浦刑事ツングースカバタフライに消ゆ
2005年06月29日(水)

小学生の頃から見ていた人気刑事ドラマがついに終了。
これからは土曜ワイド劇場での復活を待つしかないのか。
と言うか、一度でいいから「はぐれ刑事頂上決戦」みたいな感じで旅情編の人や情熱系の人と競演して欲しかった。

そして次回からはワルい親父刑事×世間知らずで気弱そうな親父刑事の「刑事部屋(デカベヤ)〜六本木おかしな捜査班〜」。柴田恭平氏が気弱そうな刑事役というのが面白い。ドンパチが派手だった「はぐれ刑事情熱系」が不振だったので、製作側が路線をシフトしたのか。

で、「相棒」の次期シリーズはまだですか?


アツイー/ケーキの美味しい喫茶店
2005年06月28日(火)

雨が降りません。(from関西)
そんな訳でTOP絵差し替え。
「微々たる雨乞い」

それでは、また後程。

―――――

こちらのサイト様から、当サイトの2周年お祝いを頂きました!(「日記」コーナー参照)お祝い頂いただけでも嬉しいのに、更には擬人化リュー達のお話まで!
貧乏くじ引きまくり&カースト制度最下層の悲しきお人よしから見た、奇妙な友人たちとその日常……ブラボー!おお…ブラボー!!

こちらのリュー擬人化ネタは、はっきりとした濃いキャラ付けと思わず唸ってしまう小ネタがみっちり詰め込まれていて、拝読するたびにニマニマとしてしまいます。特に「マジドーラ=オカマ」には、読んだ瞬間「やられた!!」と思いました。
シャインバラムは優雅かつ腹黒だし、爆烈丸は熱い親馬鹿だし、アサシンは悪意無きトラブルメーカーだし、シュテルは粘着質で高慢でストーカー気質で過保護で一言で言うとキモイし、非の打ち所が無い。グレイト。
「某組長の息子ガルデンがケーキ屋エルフでアルバイト」のフラグも立てられましたし、密かに各キャラの相関図が見え隠れしていますし、これから益々目が離せません。
Bさま、ステキなお祝いを有難うございました!!


ちなみに、今回のお話で一番笑ったのは爆烈丸の必死の訴えを優雅にスルーし続けるシャインバラムでした。酷すぎるよ白狼。



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