GARTERGUNS’雑記帳

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下僕センサーは絶好調だが/「白貌の伝道師」感想
2005年01月30日(日)

ティア・ダナーンの闘いに登場するナビアの容姿……
「12歳くらい」「ガラスの瞳」「エルフ族」以外の特徴は無いのか。
お爺さんのトパス老はオフヴォイスコレクションの方で顔も出てきているのに。

あと、リューナイト世界の「お母さん」って皆美人だよね。
メルやマーリアは勿論、ソフィーのお母さんとか。
この理論で行けばガルママやヒッテル&カッツェの母ちゃん、グラチェスさんのお母さんも大変な美人であるに違いないと思われるのだが如何か。
(例えの数が少なすぎるというのはともかく)

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今日の読書感想文:
白貌の伝道師
表紙からして、K様とN様に「似てる!!!」と太鼓判を貰った恐ろしい本。
世界観などの設定は本当に正統派ファンタジー。ただし主人公が外道中の外道。
漫画版ガルデンの冷酷さや残忍さ、飄々とした孤高さや高邁さ、圧倒的というか既に反則の域に達した強さ、そして「ネジが二、三本外れちゃってる感」がお好きな方には自信をもってお勧めするこの一冊。
あ、勿論主人公の一人称は「私」ですよ!
やはりこういう「悪の華」な男性には、一人称「私」が似合うと思うです。(些細だが重要な拘り)そして高笑いも装備。完璧。

<此処からちょっとネタバレ>
主人公は卓越した戦闘能力と繊細なエルフの外見、禍々しい一そろいの武具、「躯操り」を始めとした秘術……何より幾重にも張り巡らせた謀略を武器にして、「混沌」の為に破壊と殺戮を撒き散らします。
で、その目的というのが、吃驚するぐらい純粋・純真なものだったり……
或る意味では「凄まじい下僕魂を持つ主人公」としても読めます。

とにかくばったばったと悪党やら何やらが死んでいくバイオレンスな話なのですが、読み終わった後には、その「容赦の無さ」に爽快感を覚えてしまいました。
ダークなファンタジーがお好きな方にお勧め。
ただ、エロは期待しない方が良いかと思われます。(具体的なシーンが余り無いという意味で)
読み終わった後に色々と考えてみると、こいつぁとてつもなく色っぽい設定じゃあないかと思うシーンはありますが。

個人的に大好きなシーンは、彼が鎖分銅(コレもただの鎖分銅ではないのですが)を猛烈な勢いで振り回しながら、泣き叫んで逃げ惑うお城の兵士たちを追い掛け回してアレするシーン。(実際にはちょっと違うのですが)
兵士達には訳の判らぬ異界の言葉を叫びながら、哄笑と共に次々と血の花を咲かせてゆく「銀髪の悪魔」。
このシーンがまた、彼が凄く嬉しそうで生き生きしていて良いんです。
いっそ笑ってしまうくらいに。惚れます。

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あと、「マイ・ボディガード」と「プリンセスメーカー 聖なる光編」の感想も上げたいです。どちらも結構な下僕作品でした。
TV44話感想の後で。


聖騎士の約束って結局どういう約束なのか
2005年01月27日(木)

久しぶりに「聖騎士の約束」の話をしようと思います。
先に書いておきますが、私はアデューの事が嫌いなわけではありません。好きです。
只、「聖騎士の約束」において彼の存在は(極めて個人的な見解ですが)、良くも悪くも「ガルデンに対する支配力」が強すぎる、と思っています。


……昨日HGJのモニカの事を書いていて再認識したのですが、私はどうも「相手の『自分は人間じゃないから』とか『罪人だから』みたいなコンプレックスに気兼ねしないで、どーんと言いたい事を言ってしまう押しの強い女子ッコ」に滅法弱いようです。
パティとかね!!
パティ可愛いよパティ。私は彼女の「ガルデンは約束を守ってるのにアデュー様は約束を守ってない、そんなのガルデンが可哀相」という感じの台詞でいっぺんにファンになってしまったのですが。
それというのも彼女は元々、「アデュー様みたいな強い騎士になるのが夢」という女の子で、自分のご先祖様でもある「アデュー」という存在をとっても愛し、尊敬していたのですね。で、そんな「アデュー」と面識があるという人物「ガルデン」に興味を抱き、色々尋ねる内に、「ガルデンが世界中を旅し、時にパフリシアを訪れ王子王女の「儀式」に立ち会うのは、それがアデューと交わした約束だから」という事を知るわけです。
で、こっからが凄いのですが、その「約束」にガルデンとアデューの間で「交換条件」(語弊があるか?まあ良いや)がついていた事を知ったパティは、

「でも、アデュー様の約束は守られてないじゃない!
 そんなの、ガルデンが可哀相……」

アデューって凄い、アデューって素敵、アデューには抗い難い魅力がある、とリューナイトにおける登場人物(敵除く)の殆どがアデュー信者であるというのに、この子はこの一言のもとに「アデュー様」そして「聖騎士の約束」を斬って捨てます。
バッサリと。ええもうバッサリと。

しかも彼女にとってアデューは、英雄で、憧れる騎士の鑑で、しかも自分のご先祖様という普通ならどうしたって庇いたくなる要素を兼ね備えた人物(偶像)ですよ。
それなのにそんなアデューとその約束を彼女はバッサリと。ええもうバッサリと。

個人的に、このシーンでパティに惚れると同時に、「パティならこの『とても悲しい目をしている(アレク談)』ガルデンを幸せに出来る!!」と思ったのでありました。

だって、ヒッテルやカッツェら「アデューを知る『聖騎士の約束』登場キャラ」では、アデューとの約束に縛られた為にずっと同じ場所で足踏みし続けているガルデンを、無理にでも前に押し出してやる、なんて事出来ないと思うのですよ。
アデューの魅力も、ガルデンがアデューに惹かれている理由も十分なほどよく判っているから。
でもパティは違う。パティは「ちょっと美化しすぎている(byハグハグ)」「伝説の」アデュー様しか知らない。しかも彼女は、憧れているその「アデュー様」が「約束を守っていない」という嫌な現実(後に約束が守られていた事が判りますが…このセリフの時点では、という事で)からも目を逸らさないで、躊躇無くズバリと指摘してしまう。
その「約束」に縋って生きている男(ガルデン)にも遠慮せず。

現実的と言うか、残酷と言うか……とにかく切れ味満点なこんなセリフを、思い入れたっぷりに回想シーンまで使って、カッツェすら知らぬ「約束」の内容を明かしたガルデンのその言葉の終わった直後に言い放ってしまう、そんな所に、「アデューの子孫らしさ」(皮肉にも。44話のサルトビらとアデューの遣り取り参照)と、「リューナイトにおける新しい世代の風」を感じたのでした。
アデューを知らない子供たち。これを(ガルデンにとっての)新しい世代と言わずして何と言うか。
補足しますが、「アデュー」=「古い、悪い」という意味では決してありません。(グレートオールドワン、古きよきもの、よき時代の象徴ではあるかも知れない)
ただ、あんまりにもアデューアデュー言っているガルデンには、こういう風も必要なんじゃないかなあと。
そうでなきゃ、いつまでも彼の精神は100年前で停まったままですよ。
それはそれで良いかも知れませんが、他にも「アデューの居ない世界」に向いて進む、という選択肢があっても良いと思うのです。それをガルデンが選ぶかどうかは別にして。
で、そんな選択肢をガルデンが見つけるには、パティという「相手や自分の血筋・これまでの経緯など関係なく、自分の信じた事を主張できる人物」の存在が必要だったのではないかと。

もし、此処まで見越してアデューが「聖騎士の約束」をしたのなら、そりゃあもう凄い男だと思います。
まとめてみるなら、俺が死んだとき、ガルデンはそこで立ち止まってしまうかもしれない……だってガルデンって、俺以上の「生き甲斐」って言うか、「この世界との繋がり」が無いもんな、
よし、じゃあガルデンに俺の子孫のお守りを任せよう。俺の子孫の事だからきっと、話をしたり触れ合ったりしてる内にガルデンが立ち止まってるのに気付いて、無理やりにでも歩き出させてくれるだろう……
みたいな。
深読みのし過ぎかもしれませんが。

只、最後のガルデンの「お前たちが此処に居る、それがアデューが約束してくれた事なのだ……」というのを聞くと、この「聖騎士の約束」ってアデューの代わりにその子孫が代々ガルデンを見守ってあげますよ、って約束にも聞こえるので、この深読みもどうなんだろうと思ってしまいますが。
もしそうだとしたら、パティは「アデューの代わり」として見られる事に、最初は良くてもだんだん納得いかなくなってくるんじゃないかな……。あんなに「あたしはこうなりたいの!」みたいな主張をはっきりする子なんだし……。

其処で修羅場が起こっても良いですね。「アデューならああしたとか、アデューならそんな事は言わなかったとか、ガルデンってそればっかり!あたしはアデュー様じゃなくてパティなのよ!!」みたいな。
自分が無意識の内にアデューと比べる発言ばかりしていた事に気付いたガルデンは、ショックでしゅんとしてしまいますよ。「そんなつもりは……」とかごにょごにょ言いながら、目を潤ませてしまうかも知れません。
で、パティがそんなガルデンにどうするのかと言うと、少女漫画の王道らしく「ガルデンなんて大っ嫌い!」など言い放って走り去っても良いのですが。
個人的にはパティには「良いわ、これからあたしがアデュー様とは違うってこと、しっかり教えてあげるから」と迫ってもらいたい。別に性的な意味でなくて。
で、ガルデンには、そんなパティの「アデュー譲りだけどアデューとは違う魅力」に気付いて貰いたい。
例えば、叱られたら「ちょっとふざけただけなんだから…」と拗ねちゃう所とか。
アデューなら多分こんな時でも「まーまー良いだろ、別に」とアハハ笑いで済ませそうですが。
くるくる変わる少女の心模様に翻弄されるが良い。


アレクの話が出てきませんが、彼は……ねえ……。
アデューと同じ声、同じ顔、同じリュー、とどめにガルデンに「アデュー…?」とか言われてしまっている時点で、何かこう……ほの暗いものを予感させるのです。
ガルデンに「アデューの代わり」と見られてしまう前に、早く「自分はアデューではない」というのを主張した方が良いと思います。大きなお世話ですか。
以前にTALKで書いた様に、あのパッフィー譲りの聡明さと、不思議な押しの強さをもっと発揮したら良いのにと思うのですが。
「パティの宥め役」「アデューのそっくりさん」だけじゃ勿体無い。
希望としては、ガルデン、ヒッテルと共に酒を酌み交わせる様な、そんな落ち着いた男性になって欲しい。


パティ萌えを語るつもりが変な場所に着地してしまいましたが、それだけこの話が奥深いという事で……。


ほっと一息/HGJ22話
2005年01月26日(水)

「アデュガルマニア」、参加して頂いた皆様のお手元に無事到着した様で、ほっと安心。ざまをみよ下僕。
遅くなってしまい申し訳御座いませんでした!

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HGJ22話感想
モニカ可愛い可愛い可愛い。現実的で、気が強くて、どんな人にもマイペースでグイグイ押していけて(ボマやジェイとの遣り取りが最高だった!!)、でも子供らしいあどけない一面も残っていて。
絵も綺麗で、女子キャラは言うに及ばずジェイは漢前&いたいけだし、ボマは不思議ちゃんキャラを確立しているし。「うさぎ…」にビビるエジムンドもといケンちゃんも良かった。
ケンちゃんと言えば、彼は本当にサルトビでした。
※サルトビ…この場合、シニカルでリアリストな癖にどこか直情的で、主人公とよく対立するものの結局は仲間のサポートをする事になってしまう、お人好しで貧乏くじ大当たり体質の「いいひと。」なキャラを指す。

後、屋台の兄ちゃん(トムでしたっけ)もいい味出していた。
この世界は優しい人で溢れているよ。(除シュン本部長)

久々登場のクレア&ジョバはもう既に夫婦の域に達していると思った。
ジョバンニ健気だよジョバンニ。どんどん追い詰められて(あの銃ってそういう事だよね?)やつれていきながらも、そんな手負いの獣にしか出せない男の色気があって格好良いよ。「ヴァンパイア」と「クレア」の使い分けも激しくエロいと思った。
で、そのクレア坊ちゃまは、ジョバンニがあんなにやつれていっているのに相変わらずお美しいままで、これまた「何故なんだ……」と妄想を掻き立てられました。
本当に何故なんだ。相変わらずベッドは一つだし全くエロい主従だ。ジョバンニは犬だから床で寝ているのかも知れませんが。

来週はこの主従がえらい事になりそうなのでドキドキしています。


原点
2005年01月25日(火)

自分の中の「not人間下僕が、お姫様やそう呼ばれるに値する人物に我が身を捧げて尽くす」というシチュエーションに対する熱い萌えは一体何処からきたのだろうと考えてみて、それがどうやら「映画ドラえもん・のび太の海底鬼岩城」に登場するバギーちゃんとしずかちゃんのアレだと思い当たった冬の夜。
嗜好って業深いものですね。


お知らせ/PM2に見る下僕節
2005年01月24日(月)

「アデュガルマニア」今朝発送いたしました。
大変遅くなってしまい申し訳御座いません!
明日〜明後日中にはお手元に届く予定です。

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「BREAK OF DAY」様閉鎖に伴いリンク解除。
お疲れ様でした……!

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(以下プリンセスメーカー2ネタバレ)

帰宅後、何となくプリメ2(雑記のこの辺りを参照)をやりたくなって、ちまちまと育てていたら、エンディングで娘(ガルデンと読んでください)が魔族執事(シュテルと読んでください)を旦那にしてしまった。
おお……。やはり娘が病気になった時に執事に看病を任せきりにしたのと、非行化した時に執事の監視をつけたのと、武者修行中に散々我侭を言う娘に、執事があれこれと世話を焼き時には自ら体を張っていたのが悪かったか。(悪いのか?)
特に、武者修行中に「お尋ね者と争い、不本意にも敗れて気を失ってしまう娘!倒れた娘のその色香に目をつけたお尋ね者(女)は、スケベエ心を出して娘を襲おうとする!半裸に剥かれた娘に涎を垂らさんばかりのお尋ね者(女)、失神したままの娘!あわや、というまさにその瞬間ボグッという妙に鈍い音と共に意識を失うお尋ね者。突如現れ、間一髪で大事な「お嬢様」を救った人外魔境執事は、ぶっ倒れたお尋ね者(女)に「あばずれめ」と吐き捨てて未だ目を覚まさぬ娘をそっと家に連れ帰るのであった……」というイベントが不味かった気がする。
だってその後、娘の会話の内容が執事の事ばっかりになっちまったんだから……
執事は本当はいくつで、執事になる前は何をしていたのかとかとか
お父さんと執事は何処で知り合ったのかとか
執事って良く見ると可愛いだとか
このごろ執事の顔を見ると恥ずかしい気持ちになる、なぜだろう…?(照れ笑顔)とか

なぜだろうって、知らないよそんな事。

こうして色気と気品、感受性がMAX値の「果ては寵姫か王の后か」と言われた娘は、魔族万能執事の嫁になってしまいました。
良かったな、シュテル。



言い忘れていましたが、この娘は「SM女王」になりました。
「やたらに鞭で打つより、まず言葉ではずかしめてやるのが好き。
 芸術的に責めてあげるわ・・・」
なんてエンディングで言い放つこんな娘とでも、「旦那様ごめんなさい、でも幸せです」とのたまう執事に下僕の鑑を見た。
本当に良かったな、シュテル。



本当に良かったのか?




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