2021年02月21日(日) |
日中のかみしめが歯周病の進行のリスクにー4 |
<今発表のポイント>
・糖尿病や喫煙などは歯周病の進行のリスクになりますが、「日中のかみしめ」が歯周病の進行に関係するかどうかは今まで不明でした。
・本研究において、「日中のかみしめ」が歯周病の進行のリスクになることを発見しました。
・「日中のかみしめ」という新たなリスクを知り、それをコントロールすることで歯周病の進行を抑えることができると考えられます。
<今研究の落とし穴>
最大の力でかみしめた時の筋肉の活動を 100%として、20%以上の筋肉の活動が 1 時間に約 1 分以上観察される場合を、「日中のかみしめ」があるとしていますが、そもそも、自覚できる「かみしめ」は氷山の一角で、その下にはTCHが潜んでいます。
今後は、この辺りについても踏み込んでいただきたいと思います♪
2021年02月20日(土) |
日中のかみしめが歯周病の進行のリスクにー3 |
一昨日&昨日の続きです。
<社会的な意義>
本コホート研究結果は、今まで知られていなかった「日中のかみしめ」というリスクを発見したことで、新たな歯周病の予防対策に貢献できる可能性が期待されます。 歯科医院で定期的に専門的なケアを受けていても、歯周病が進行してしまうことが起こりえます。 歯周病が進行しないように、歯科医師、歯科衛生士、および患者さんが協力をして、できるだけリスクを避けることが望まれます。 歯科関係者は、「日中のかみしめ」という新たなリスクにも注目して、歯周病の進行を予防することが重要であると考えます。
<研究者(江國准教授)→ から>
日中に歯と歯がどのくらい接触しているのか、あるいはかみ しめているのかに気が付いていない方が多くいらっしゃいます。 運転・家事・パソコン作業・勉強・スマホ操作などの最中にかみしめていないかを気にかける方が増えるといいと思います。
明日は、纏めです♪
2021年02月19日(金) |
日中のかみしめが歯周病の進行のリスクにー2 |
昨日の続きです。
<現状>
歯周病は、歯を支える周囲組織(歯周組織)の炎症であり、歯ぐきだけでなく支える骨にまで広がると、歯を喪失することがあります。 歯周病は進行・再発しやすいため、長期にわたって歯周組織を安定に保つ必要があります。 そのために、歯科医院で定期的に専門的なケアを受けることが推奨されています。
歯周病の進行には様々なリスクが知られています。 その中でも、過度な力は、歯を支える歯ぐきや骨に悪影響を及ぼすことが知られていました。 岡山大学病院咬合・義歯補綴科の加藤聖也医員と岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野の森田学教授をはじめとする共同研究グループが行った横断研究(ある集団のある一時点での病気の有無とその病気の要因を持っている状況を同時に調査し、関連を明らかにする方法です)の成果から、歯周病の重症度と日中や睡眠時のかみしめ・歯ぎしり(強すぎる力がかかる例)が関係することはわかっていました。 しかし、実際に日中や睡眠時のかみしめ・歯ぎしりがどのくらい歯周病の進行に関わっているのかは不明でした。
<研究成果の内容>
岡山大学病院予防歯科で定期的に歯周病の専門的なケアを受けている歯周病の患者のうち、横断研究に参加した48人を対象としました。 研究スタート時に、歯周組織の検査、噛むときに使う筋肉の活動量の検査(日中と睡眠時のかみしめや歯ぎしりの検査)、歯周病と関係が深い細菌(Porphyromonas gingivalis)に対する血液中の抗体の検査、およびアンケート調査を行いました。 3年間の追跡を行い、その間に歯周病が進行したかどうかを調べました。 なお、最大の力でかみしめた時の筋肉の活動を 100%として、20%以上の筋肉の活動が 1 時間に約 1 分以上観察される場合を、「日中のかみしめ」があるとしました。
その結果、「日中のかみしめ」があると、ない場合よりも4.9倍歯周病が進行しやすいことがわかりました。 その他、歯の数が少ない人ほど歯周病が進行しやすいこともわかりました。
明日に続きます♪
2021年02月18日(木) |
日中のかみしめが歯周病の進行のリスクにー1 |
岡山大学のプレスリリースから・・・
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野の森田学教授、江國大輔准教授、岡山大学病院咬合・義歯補綴科の加藤聖也医員、および岡山大学大学院医歯薬学総合研究科口腔形態学分野の福原瑤子助教らの共同研究グループは、日中のかみしめがあると歯周病が進行しやすいことを世界で初めて発見しました。
これらの研究成果は1月23日、ヨーロッパの歯周病専門雑誌「Journal of Clinical Periodontology」に掲載されました。
過度な力が歯にかかると、歯を支える歯ぐきや骨に悪影響を及ぼすことが知られていました。
しかし、実際に日中や睡眠時のかみしめ・歯ぎしりがどのくらい歯周病の進行に関わっているのかは不明でした。
本コホート研究(調査時点で、リスクとして考えられる要因を持つ集団(曝露群)と持たない 集団(非曝露群)を一定期間追跡し、両群の疾病の罹患率または死亡率を比較する方法です)結果は、今まで知られていなかった「日中のかみしめ」というリスクを発見 したことで、新たな歯周病の予防対策に貢献できる可能性が期待されます。
明日以降も続きます♪
2021年02月17日(水) |
新型コロナワクチンの先行接種 |
国内で ↑ が始まり、初日の今日は、8か所の病院で、あわせて125人に接種されたのだそうです。
新型コロナウイルスに対しての知識が低い一部の人が、医療機関の受診を自粛していると聞き及びますが、そういった方々からの偏見を払拭する為にも、チャンスがあれば、早期の接種を希望したい、、、と考えています。
2021年02月14日(日) |
福島県と宮城県で震度6強の地震 |
咲夜 ↑ が発生しました。
10年前のあの地震の余震とのことです。
被災された皆さま、ご家族、ならびにご関係者の皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。 皆さまの安全と、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
2021年02月13日(土) |
“えくぼ”はなぜできるー2 |
昨日の続きです。
ちなみに、えくぼにも様々な種類があるそうで、、、
なんてネーミングされているのだそう♪
2021年02月12日(金) |
“えくぼ”はなぜできるー1 |
今夜放映のNHKチコちゃんに𠮟られる!を視ていたら・・・
以下、日本医科大学の青木律先生の解説。
えくぼは笑った時に頬などに出来る窪みのことですが、これが表情筋によって作られているモノ。
表情筋とはその名の通り顔の表情を作る筋肉の事で、骨にくっ付いている足や腕などの筋肉とは違って、表情筋は皮膚にくっ付いているという特徴があり、これによって複雑な表情を作り出す事が可能。
そしてこのえくぼ誕生の秘密には生物の進化の歴史が関係しているそうで、その元祖は地球上で初めて背骨を持つことになった魚類にまで遡る事が出来るとの事。
この時の原始的な魚類は口から入った水を流し出すエラ孔という構造を持っていたと考えられているとか。
このエラ孔を動かすための筋肉がやがて顔の表情を作る筋肉へと徐々に進化。
まず魚類のエラ孔を動かす筋肉から爬虫類の首回りの筋肉へ一段階の進化。
そして哺乳類が誕生すると、哺乳類はこの筋肉をおっぱいを吸うための口周りの筋肉へ進化させる事に。
口をすぼめて吸うという動作を効率的に行うために必要な筋肉だったわけですね。
この他にも目や頬、顎などの筋肉にも進化を遂げ、この時始めて表情筋が誕生。
そして人類の祖先であるサルになると、顔の毛が退化した事で表情が外に表れるように。
相手に敵意を持っておらず、服従するという証を歯を見せる表情によって相手とコミュニケーションを図っていて、これが人間の笑顔の原型。
サルの口周りの筋肉を見てみると、他の哺乳類に比べてかなり発達している事が分かりますが、えくぼが誕生するにはまだまだ。
続いてサルからヒトへと進化をすると表情筋もさらに発達。
人の笑顔を作る筋肉は、
眼輪筋 口輪筋 小頬骨筋 大頬骨筋 上唇挙筋 口角挙筋 下唇下制筋 笑筋 など複雑に細分化。
脳の発達に伴って感情に沿った様々な表情を作るようになっていき、顔の表情筋はどんどん細かく薄く進化。
こうして、
魚類→爬虫類→哺乳類→サル→ヒト
というルートを辿って人類は表情筋を獲得する事に。
その結果としてえくぼができるようになったわけですが、表情筋だけが関係しているわけではなく、
人間の顔に存在するじん帯もえくぼには重要。
顔のじん帯は骨・皮膚・筋肉と繋がっていて筋肉がずり落ちないように留める役割を担っています。
笑うと頬の筋肉が縮みますが、その時、じん帯が皮膚の深い所でくっ付いている人の場合、皮膚が奥に引き込まれてえくぼが出来る事に。
つまり、じん帯が皮膚を引っ張った時に出来る凹みがえくぼなんですね。
えくぼが出来る人と無い人の違いはじん帯と皮膚との結び付きが強いか弱いかに関係。
じん帯の結びつ付きが強い人ほど、くっきりとしたえくぼになるのだそう。
というわけで、結論としては、『笑うとえくぼができるのは人類が平和と幸せを求めて進化してきたから』でしたぁ〜♪
2021年02月09日(火) |
緊急事態宣言1カ月延長ー2 |
この人たちは、本当に“新型コロナウイルス”を収束させたいと思っているのでしょうか???
甚だ疑問しかありません♪
2021年02月08日(月) |
緊急事態宣言1カ月延長ー1 |
名ばかりの“緊急事態宣言”が延長されました。
実は昨日、クリニック内にこもって事務作業をしていましたが、院外は、人出の数はもちろん、「鼻出しマスク」に「顎マスク」の多さと、目を覆うばかりの様子でした。
下に載せた写真は、全て国会内での撮影だそうですが、情けない! の一言に尽きます♪
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