ちむたんのつぶやき
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| 2009年05月27日(水) |
家売るぞ日記(その17)人生という船が進むよ |
休みを取って、実家の引渡しをしてきました。
実家のある街にこの季節特有の、やさしい夢を見ているような極上の天気。 駅から相棒の実家まで線路沿いに歩いた道には野の花があちこちに咲き、まろやかな風が吹いてゆき、なにやら桃源郷へ向かう趣でした。
話は全部不動産屋さんの店舗で終わるのかと思っていたら、書類の記入を終えてから、この間の日曜が最後と思っていた実家へ最終確認に出向くことに。まあそりゃ当然か。
行ってみて、驚きました。 もう、ちょっとだけよそのお家みたいだったのですよ。本当にちょっとだけですが。 自分で運転して行ったのではなく、人の車に乗せてもらったからかもしれませんけれども。
そのあとお墓参りに行きました。 平日の霊園にはほとんど誰もおらず、海を見下ろす高台にあるお墓に私ひとり。波が遠くできらきら光っていました。 掃除をして、お線香をあげて、手を合わせました。
お家を売りました。 お父さんお母さんは、本当はみんなが集まれる場所として残してほしいと思っていたかもしれないけど、無理だった。あの家が荒れていくのはどうしても見たくなかった。ごめんなさい。
これまで、本当にありがとう。最後の贈り物をありがとう。 どのくらい先になるのかわからないけど、私が自分の人生を生き終えたら、また会おうね。そのときは私が迷子にならないように、迎えにきてね。
お墓を後に、車に向かって歩いていきながら、ああ、これで本当に終わったんだなあ、と思いました。私の、両親の娘としての務めが。自分に課した約束が。 帰ろう、と思いました。
2月1日から書いてきたこの「家売るぞ日記」(もうちょっとマシな題名はなかったものかと実は後悔中)。今日で幕といたしたく存じます。 私のとてつもなく個人的な記録に長々とお付き合いくださった皆様に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
拍手ありがとうございます。
>Nこたさん
温かいお言葉ありがとうございます。 NこたIぬたさんになられるんですよね!楽しみにしてます〜。
>Hちゃん
毎度お父様のことを思い出させてごめんなさいー。 土曜日、楽しみにしてます。ちなみに雨天決行なのかしら?(笑)
>Aっちさん
素直に褒めてくれる両親かどうかはやや疑問なのですが(苦笑) とりあえず私なりに頑張ったよ!と主張したいと思います。
相棒のお誕生日でした。ジャスフォーおめでとう!!私も三ヶ月後には並ぶよ!!!(笑)
わたくしとしてはなんでも奢らせていただくつもりでいたのですが、本人からのリクエストは「ポテトサラダをたらふく食べたい」。
…去年と同じじゃん。
よしながふみの『きのう何食べた?』に出てくるレシピで作りましたので、去年のよりは美味しかったと思うけど、このままでは毎年ポテサラが恒例になってしまうわ!(去年の日記を見たらもう一品までまるで同じだった…工夫なさすぎ)
何はともあれお誕生日おめでとう。お互いさらりと不惑でいきたいですね。
| 2009年05月24日(日) |
家売るぞ日記(その16)いつまでも一緒に |
相棒と、家の中も外もできるかぎりの掃除をした。 柱の傷、壁紙の汚れ、由来を覚えているものもあれば、いつの間にと思うものもあった。
土曜の夜にやってきた次兄が、処分するのがためらわれ残しておいた父のゴルフクラブや洋服をもらってくれたし、清掃センターへ何度も往復してくれた。
三人で、この家で最後の朝ごはんを食べた。
もう今日より後はないということがどうにも現実味を帯びて感じられなかったから、大事なことを忘れないようにひとつひとつ確かめながら進んだ。
一応持ってはきたものの撮るかどうかは怪しいな、と思っていたデジカメで、室内と庭の写真を何枚か撮った。 父がたまに同じことをしていた。アルバムをめくればどこかに、そのときどきの家の写真が見つかるだろう。
雨がざあっと降ったり、薄日が差したりと天気は目まぐるしく移り変わった。
電気のブレーカーを落とす。 冷蔵庫のモーター音もビデオデッキのかすかな作動音もなにひとつ聞こえなくなった。 雨戸を全部閉めると、台所や玄関の吹き抜けから入ってくる白っぽい光だけが家の中を照らし出した。
玄関に立ち、お世話になりました、と家中に頭を下げた。 「ここにはいないよね」と呟いたら、耳聡く聞き取った相棒が「そうだよ、一緒だよ」と答えてくれた。
鍵をかけ、車を出して相棒の実家へ向かった。 相棒は道案内のため次兄の車に乗っていたので、ひとりで思いきり声をあげて泣いた。
家から少し走ったところに、国道に出る交差点がある。いつも、家を出てここまでくるとなんとなく「これから出かけるんだぞ」という気分になる場所だ。 赤信号だった。
家で息を引き取った母を葬祭場に送る車に同乗したとき、ずっと寝たきりで外出できなかった母は、今頃空の高みから見ているだろうか、とここで考えたことを思い出した。 父とドライブに出かけるときの、ぽかんとした楽しさとともにある、無事行って帰ってこなくては、というわずかな緊張感も思い出した。
私は面倒くさがりなので、霊の存在がどうとか亡くなった人が語りかけてくるとか、その手の話は重んじない。 でも、あのとき交差点で停まっていた数十秒間だけは、父が助手席に、母が後ろの座席に座っていてくれたと思う。 私と一緒に来てくれたと思う。
実家に片付けに通うのも、いよいよ今週が最後になりました。 永遠に続くように思えていましたが、ここまで来てみるとあっという間だった気もします。まるで両親と過ごした日々のように。
あんまり泣きたくないけど、たぶん無理だろうなぁ…。
昨日の日記に書いた実家の電灯つけっぱなし事件は、不動産屋さんに電話して消してきてもらいました。ひと安心。
さて今日は、最近お近づきになった関西在住の方が東京に来ておられたので、初対面にもかかわらずお泊りになっているホテルへ相棒と一緒に押しかけるという暴挙に出ました(笑) いやふつうにお食事をご一緒したってもちろんよかったのですが、話題が相当濃ゆくなることが予想されたので、人目のないところで心置きなく語りましょう、みたいな。なんて書くとどれだけ怪しい話してきたんだって感じですが、要するにオタクで貴腐人な話ですよ、ハハハハハ。
お会いするのは初めてですが、歩いてきた道(ジャンルという名の)がところどころ重なっており、年代もほとんど同じなのでまるで学生時代の友人であるかのような居心地の良さ。読んできたもの、見てきたものでお互いを理解できる、これぞオタクの高次元コミュニケーション!<何言ってるんだかわかりません
あとで「あんなに笑ったの久しぶりというくらい笑いました」とメールをいただいて、最近同じ事をどこかで言われたなあ…と思ったのですが、4/29に遊びに行った折にあによめ1号からもらったメールに同じことが書いてあったのでした。 私と相棒の100%全開バカ話が、身内やお友達にすこしでも楽しんでもらえたなら、こんなにうれしいことはないというものです。
新型インフルエンザの影響で、近所の薬屋などでは軒並みマスク品切れです。 あるお店では「20〜21日に再入荷予定です」と貼り紙がしてあったけど、入荷してきてもあっという間に売り切れることであろう…。
通勤電車の中を見てみると、マスクしてる人はせいぜい20人にひとりくらいかなあ(ちなみに東京の通勤電車混雑ワースト3に入るくらいの路線です)。今後関東で感染者が出たらいきなり増えるのでしょうが。 私はマスクつけるのがたいへん苦手なので、こまめに手洗い&うがいでなるべく逃げ切りたいと思っております。 ちなみに会社がいちおう外資系なのでアメリカの本社から厳しいお達しが出ています。ひとりひとりに体温計が配られており、一日二回検温して記録提出しなくてはなりません。 それにしてもこの体温計、しょっちゅう34度5分とか出してくるんですけど…。もともと体温は低めですが、低すぎるだろそれ。
夜になって携帯に実家のお隣さんから電話がかかってきて、勝手口の明りが点けっぱなしになっていると教えてもらいました。 私は最近勝手口から出入りしていないし、今日はハウスクリーニングの業者さんが入ったはずなので、その際に消し忘れたものと思われます。 お隣には鍵を預けてないし、不動産屋さんは火曜定休なので致し方なし。くう。
| 2009年05月18日(月) |
本棚5本に本がいっぱい |
先週土曜、実家にあった本棚1本と私の蔵書(というほどえらそうなものではありません)を自宅に運んできまして、もともとあった本棚とあわせてとうとう計5本となった次第です。 持ってきた本の数々は、相棒が大車輪でほとんど片付けてくれました。古い漫画がぎっしり詰まった本棚をうれしそうに眺めて「これ全部読んでいいのー?」とニコニコしている様子はいたいけな少女のよう(笑)。おおいくらでも読むがいいさ。(でも現在相棒は自分が持ってた竹宮惠子先生の『ファラオの墓』を再読しています)
子供時代の私は、本に落書きをするという悪癖を有しておりました。 兄のおさがりの少年少女世界名作文学全集(小学館)はたいへん素晴らしいラインナップで、読み返したい&相棒に読ませたい意欲まんまんで自宅へ持ってきたのですが、いかんせんページを開くと力いっぱい書かれたしょうもない絵や字があちこちに乱れ飛んでいてガックリ…。過去の自分を全力で罵りたくなりますです。
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