せきねしんいちの観劇&稽古日記
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「襤褸と宝石」の稽古。 読み合わせ。 冒頭から、キャラクターについて、健翔さんからいろいろうかがいながら。 僕は、キャバレー「リヴァ・サイド」の支配人。 お話をすすめるだけの役のような第一印象でいたのだけれど、今日、いろいろ伺い、話しながら、人間としてどうここにいるのかということが考えられるようになった。 僕の上司、国友社長は、だるま座の剣持直明さん。 去年の劇読み!以来。役者同士でご一緒するのは初めてだ。 隣同士に座って、セリフの裏の気持ちをやりとりする。 字面には出てこない心情の受け答えができることが、とてもおもしろい。 「狂人教育」の祖母を演じながら、この支配人の役はとっても遠くて、大丈夫なんだろうかと思っていた。 今日の稽古で、少し僕でなければできないことが見えてきたような気がする。 帰り道、青山伊津美さん、ささいけい子さんたちと話ながら駅まで。 はるか昔の養成所時代のことなどを。
夜、新宿のルイードで鹿殺しのライブ「ヤセマッチョの不夜城」を見にいく。 入り口で小松川演劇部の後輩のミチキヨくんにばったり。 彼は鹿殺しをもう何度も見ているのだそう。 ライブは、とっても楽しかった。 うにちゃん、けこ美ちゃん、輝くん以外の鹿殺しの新人のみなさんの芝居を初めて見た。 みんな、いいキャラクター、そして、一人一芸のようなものをちゃんと持っているのがすばらしい。 泰志さんのやしきたかじんも、いい味ですばらしい。 体調が悪いので途中で帰らなきゃならないかと思っていたのだけれど、3時間まるまるスタンディングで楽しんでしまった。 終演後、客席のバーバーに挨拶。久しぶり!と思ったけど、まだ二日しか経ってない。 「狂人教育」のあと二日で、今日の舞台に立っているみんなはすごいなあ。
「狂人教育」千穐楽。そして、今年のゴールデンウィークも今日でおしまい。 少し早めに劇場入りして、スチールの撮影。 その後、13時から1回目。 芝居とは別にとっても楽しくなってしまう。 そんなふうに楽しんでる自分を見ている自分に気がつく。 二回目は千穐楽。 無事に終了。 終演後、見に来てくれた今井くん、三枝嬢、ごっちゃんにごあいさつ。 どうもありがとう。 すぐに楽屋に戻って、後片付け、そしてバラシ。 自分のものを片付けて、お掃除の手伝い。 すっかり身近になったこの雑遊という空間。 いろいろなことをいっぱい助けてもらった気がする。 どうもありがとうと声に出しておく。 その後、けこ美ちゃんに連れられて、ばーばーと二人、お先に打ち上げに。 変更した飲み屋さんで、泰志さんとばったり。 ジュリさんと四人でしばらくおしゃべり。 お疲れ様でした! 久しぶりに飲んだ生ビール。中ジョッキ一杯でふらふらだ。 でも、もう一仕事。早い時間にお先に失礼する。
朝、猫にブラシをかける。 冬毛がごっそり抜けて、すらっとした猫になった。 まっすぐな毛が目立つようになった。夏向きに衣替えだ。 僕は、まだ抜けるじゃないかと、何度もブラシをかけるうち、引っ掻かれて、腕にみみず腫れが二本。 「狂人教育」は6ステージ目。 6ステージもやっているというかんじがあまりないのは、休演日をはさんでいるせいで、毎回が初日の気分だからかもしれない。 ばたばたと劇場入りして、アップをしていると、ニヤニヤしている自分に気がつく。 毎日、こうして劇場にいられることが、シンプルにうれしい。 6回目のステージは、あちこちでいろんなことがありながら終演。 前なら何もできなかったことが、何とかフォローできるようになってきた。 終演後、見に来てくれた里沙ちゃん、宮本さんにご挨拶。 ありがとうございました。
全8回公演の折り返し、今日は5ステージ目。 開演の90分前に劇場入りして、アップと準備。 鹿殺しの面々とスタッフのみなさんが、「狂人教育」の仕込みをすでに終えてくれている。 一日おいた劇場は、ちょっと遠く感じるようになったりするだろうかと思っていたのだけれど、そんなことはなくて、これまであまりちゃんと見ることのできなかった場所に目がいったりする。ああ、天井はこんなふうになってるんだとか。 満員のお客様を前にして開演。なぞることだけはしないよう心がけて60分、走りきる。 終演後、見に来てくれたえんちゃんとのいのいに挨拶。 久しぶりに会えて、とてもうれしい。 今日渡せるといいと思っていた「新・こころ」の記録DVD、僕のPCがDVDを認識しなくなってしまって、まだできあがらない。クリーニングをしたのだけれど復活しない。CDはだいじょうぶなのに。修理に出そうと思っていると話したら、えんちゃんに「エディソン・チャンの画像流出」みたいにならないようにと言われる。うん、とりあえずやばいモノは入ってないはずだけれど、しばらく使えなくなってしまうのは困る。DVDのドライブを買った方がいいのかもしれない。 のいのいから、NYみやげのトートバックをいただいた。僕らしい柄とのこと。感謝! 早速使わせてもらおう。
休演日2 今日も休演日。一日、仕事をする。 腰の痛みがずっとあるのだけれど、痛くて歩けないというほどでもない。 時折、あれ?というような鈍い痛みがある程度。 腹筋を意識して歩いたり座ったりするよう気をつける。 余計に寝過ぎないようにも。 夜、篠原さんと電話でうちあわせ。 富士見丘小学校のこと、劇団劇作家のことなどなど。 その後、しばらく見逃していた日テレの「2クール」を見る。 もたいまさこと小林聡美が、毎回、自然体で何かする番組(僕の解釈)。 今回は、もたいまさこが大勢の美大生に「描かれる」。 黒のドレスを着たもたいまさこは、すっきりと美しい。 同じように白の上下ですっきりまとめた小林聡美も美しい。 このナチュラルな雰囲気は「かもめ食堂」「めがね」といった映画の世界の延長なのだろうけれど、僕にはどうしても「やっぱり猫が好き」の楽屋裏でリラックスしている二人のように見えてしかたない。 二人とも、老けたなあとか、枯れたなあという印象よりは、いい年の取り方してるなあと思う。 番組のエンディングの二人の踊りが、とてもおもしろい。ここだけは、自然体からちょっと離れたおかしな二人がいる。 日テレは、以前、小林聡美主演で「すいか」という素敵なドラマをつくっている(もたいまさこも、バー「泥舟」のママ役で出演)。 きっとこの二人が大好きなプロデューサーがいるんだろうなあと思う。そんな人たちの思いがすんなり形になったような、ほっこりしたいい番組。
一日おいての3日目。公演回数としては4回目の舞台。 もっと大変なことになっているかと思っていた舞台裏は、すっきり片付いている。 大阪からの2つの劇団さんが、大道具いっぱいの「狂人教育」に気を遣ってくれてるのだなあと思う。感謝。 舞台裏やバミリなどもすっきりとしているのは、一度ばらしてまた組むということをしたからだろうか。 今日、朝からどのくらいの時間をかけて仕込んだのか輝(てかり)くんに聞いたら、40分ほどとのこと。こちらもどうもありがとう。 アップをして、歌とダンス、それに照明のシュートを確認して開場、開演。 ようやく、この舞台が1時間で終わるんだなあと実感できるようになった。 前はシーン毎にいっぱいいっぱいだったのが、全体が手に入るようになったのだと思う。 次は何だっけ?と思いながら芝居していく緊張感と、次はあれだよねと確認しながらの落ち着きが、ずっと一緒にあるよう、芝居しながら、集中のしかたを楽しむ。 終演後、次の「星の王子様」のために、30分で撤収。 ほんとにできるんだろうかと心配だったのだけれど、すんなりできてしまった。 見事なスタッフワーク。鹿殺しのメンバー、輝くん、けこ美ちゃん、うにちゃんは、メーク落としを後にしててきぱき働いていた。お疲れ様&感謝。 夜、終演後のタイニイアリスを会場にしたチョビちゃんのバースデーパーティにおじゃまする。 鹿殺しの劇団としてのチームワークというか、団結力というか、温かさが感動的。 終電までの短い時間を楽しく過ごして、お先に失礼する。
*ブログ始めました「せきねしんいちの観劇&稽古日記」
初夏の陽気の一日、電車は冷房がきんきんにきいていい気持ち。 今日は休演日。 他の仕事をしながら、「ほんとに休みだっけ?」と心配になり、何度もフライヤーを確認する。 持ち帰った衣装の洗濯をした。 汗だくになってしまうので、こうしてさっぱりできるのはとてもうれしい。 夜になったら、ずいぶん涼しくなった。 鼻水が出る。風邪をひいたんだろうか? 5月は一年で一番いい季節だと思うけれど、こんなふうにふっと涼しくなってしまうので、油断ができない。公演中なら、なおさらだ。
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