せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2008年04月23日(水) ローズさん

 NHKの朝ドラ「瞳」。
 前クールの「ちりとてちん」ほどちゃんとは見ていないのだけれど、朝から篠井英介さんを見ることができるのがうれしい。
 篠井さんの役は、「ローズ」というクラブ(飲み屋さん)のママ、そのまんま「ローズさん」。
 ダンスが得意で、自宅に大きなスタジオを持っていて、今日は、ヒロインの瞳に「あんたの踊り見てられないわ」と言うと、スタジオに連れて行き(飼い犬のパグを抱きながら)、「見てなさい」と、フラメンコを踊っていた。
 赤い地に黒のドットのフラメンコドレス。きれいにメークもして。
 朝ドラで、こんな篠井さんが見られるなんて!!
 やるな、NHK。もちろん、篠井さんも。
 この頃はやりのオネエキャラとは全然違う、篠井さんの「ローズさん」は、なんだか見ているだけで感動的だった。拍手!
 
 稽古は、後半の振付(!)。
 そんなに長い時間でもないのに、一度やるとへとへとになる。
 意識を外にとかそんなこと言ってられないくらい、へばってしまう。なさけない・・・。
 何度も、颯爽と踊っていた篠井さんが目に浮かぶ。僕もがんばらないと。
 メークをして初めて芝居をしてみる。
 おお、そういうことか・・と思う反面、まだかつらがないので、よくわからない部分もたくさん。
 ちょっとあせってしまう。


2008年04月22日(火) 牡丹

 稽古は昨日の続きから。
 後半の集団の動きには、役作りと全然違う神経を使わないといけない。
 その切り替えに苦労する。
 劇団のみんなとメールでやりとり。
 「新・こころ」が終わってから、なかなか会えないでいたみんなと連絡を取って、近況の報告をする。
 家の玄関には、母親がご近所からいただいた牡丹が大きな花を咲かせている。
 家中が、甘い香りでいっぱいだ。
 この匂いは、花粉症の僕がいくらかいでもくしゃみがでない。
 花びらの下には、黄色い花粉がいっぱい落ちているのに、不思議。


2008年04月21日(月) 生き物の力

 稽古場に、もっちゃんとチョビちゃんが来てくれる。
 頭から順に、場面を小返ししながら、ていねいに作り上げていく稽古。
 僕が演じる、おばあちゃんは、丸尾丸さんに「もっと汚れていい」と言われる。
 「どうしても上品にきれいになってしまう」とも。
 たしかに、そんな線をねらっていたことはたしか。
 思い切って、老婆の芝居をすることに、気持ちを切り替えてみる。
 どうなるかは、まだわからない。
 帰り、もっちゃんと近くのベローチェで話をする。
 うれしいこといろいろ。
 仕事に行き、家に帰ったら、階段に血痕が!
 おそるおそる登っていったら、上に猫がいた。
 しっぽのあたりをなめている。
 先週、近くで大げんかをしてケガをしたらしく、抱き上げると痛そうに鳴いていた。
 しっぽ近くの傷だから、喧嘩に負けてきたのだろう。
 腫れて化膿していた傷が破れて、血が階段に落ちていたらしい。
 抱き上げても、もう昨日までのようには鳴かない。
 自分で治したということか。
 生き物はすごいな。


2008年04月19日(土) 衣装とメーク

 アップとゲームのあと、今日はメークと衣装の確認。
 候補の衣装を持っていって、丸尾丸さんに見てもらう。
 馬場さん、けこ美ちゃん、輝くんが、メークをしてみる。
 おお、そうなるのか・・とまた一つ、イメージがはっきりしてくる。
 今までやったことのないテイストの芝居。どうなるんだろうとわくわくする。
 その後、頭から通してみる。
 まだまだ一貫したキャラクターは立ち上がってこない、祖母の役。もっといろいろやってみようと思う。
 もう一つのキャラは、馬場さんとのからみがメイン。いっぱいいっぱいでやっていたのが、今日はずいぶんラクにできるようになった。
 自分がどうやるかばかりを考えるんじゃなくて、どう人と関わるか・・・というのは、いつも芝居をしながら思うことだけれど、今回、ちょっと役作りばかりに目がいっていたような気がする。
 今日の稽古では、少し目が外を向けたんじゃないかと思う。
 その上でまた、どうやるかを考えていけばいい。
 寺山修司の独特の世界で、どんなふうにちゃんと生きていけるか。
 課題がたくさん。
 楽しみもたくさん。

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2008年04月17日(木) 開いてるかんじ

 ストレッチがつらくなくなったのは、ストレッチだけでなく、ゲームで走り回っているからだと思う。
 ドッジボールや、鬼ごっこやら、こんなにムキになってしまうのもひさしぶりの感覚。
 ゲームをして、芝居をしていると、ああ、僕は今、開いてしまっているんだなあと思う。
 目とか耳とかだけじゃなくて、感覚が開いているような気がする。何て言ったらいいんだろう。それは、一人で台本を読んでいろいろ考えてるときとは全然違う感覚。なんだか分からないけど、とにかくいろんなものをオープンにして、そこにいるって言ったらいいだろうか。
 作家、演出家でいるときとは全然違う感覚なことは間違いない。
 この間のクロカミショウネンのワークショップでかんじた自分のいかたの、発展型のようなかんじ。
 立ち稽古も全体の後半へ。
 歌と動きが多くなってくる。どうなるんだろうと、楽しみながら、舞台にいるかんじ。
 フライングステージで僕の台本と演出で、稽古している役者さんたちの気持ちを考えてみる。
 この先どうなるんだろう?と思いながら、その場を生きるってどういうことだろうかと。
 「狂人教育」はラストがわかっている台本だけれど、まだ、どうなるのかわからないところがたくさん。
 でも、まずは自分がちゃんと生きていることが大事なんだなあということは、わかる気がする。
 いつもは、あまり考えない、そんなことを思う稽古場。

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2008年04月16日(水) もう一つの役

 稽古の始まりのストレッチとゲームは、僕にはややきついようで、今朝は、ちょっと体が痛かった。
 これも毎日やっていくとだんだん楽になっていくんだろうか?
 ともあれ、ストレッチはともかく、ゲームになると、夢中になって走り回ってしまうのが、自分でも大人げないと思う(あちこちすりむいたりしてるし)。
 でも、そんなことを何度かやったせいで、座組のみんながどんどん身近になってきた。
 今日は、昨日の続きの立ち稽古。
 しょっぱなから、元々の「祖母」じゃないもう一つの役をやることに。しかも、かなり特殊なキャラクター。
 丸尾丸さんに言われるまま、無理な姿勢と声で芝居してみたら、喉の変なところに声がひっかかって、涙が出てきた。もっとうまくやればいいのにと思うのだけれど、しょうがない。何度かやらせてもらううちに、涙を流さずに出来るようになってきた。この役の続きはまた明日。
 その後の出番も、「また、歌になる?」かと思っていたのだけれど、とりあえずはセリフでいこうということに。それでも、ちょろっと歌うには歌うことに。
 ありものの台本で、しかも上演時間もそんな長くなくて(だいたい1時間くらいかな)、僕はそんなに大変な思いをしないで、僕の知っている引き出しをあけて、そこからまにあわせれば芝居ができるんじゃないかと思っていた。
 でも、丸尾丸さんに要求されたのは、いつもと違う僕。どうなるかわからないけれど、どんどんやってみようと思う。
 毎日、よーしやってみようと思えることがあるのはいいことだ。まずは、今日、僕がやることになった役のセリフを覚えて、動きの確認をしておこう。

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2008年04月15日(火) 歌になった

 今日も、最初にゲームをいろいろやって、その後、頭からの立ち稽古。
 僕は準備していたセリフが「歌」になった。うにちゃんに、音を教えてもらって、なんとか歌ってみる。
 途中から、とっても楽しくなってしまい、いろいろやらせてもらった。
 キャストはみんな、なんだかものすごいことになっている。
 「狂人教育」は「家族の中に気違いが一人いる」と言われた家族が、その一人を捜すお話。
 もう、みんなあやしい(笑)。
 夜は、みんなで食事に。稽古場近くの立ち飲みの焼き豚やさんで。
 わいわいしゃべり、僕は結局、終電の一本前。
 昨日、初めて会って、今日一日稽古しただけとは思えない。不思議な座組。

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