せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2007年12月17日(月) |
「Tea for two」稽古 |
1場をみっちり。いいかんじに運ぶ。 2回あるキスシーンを組み立てる。 どちらも、初演時とは違う演出。 場面の終わりも全然違うことになりそう。 2場を確認して、次回に備える。
2007年12月16日(日) |
小松川高校演劇部クリスマス公演 「Tea for two」稽古 |
小松川高校演劇部クリスマス公演 仕事がおしてしまい、間に合わず。 終演後、他のOBの感想を聞きながら、舞台を想像する。 帰り、稽古前に、倉庫に寄って、衣装、小道具をピックアップ。 荷物を抱えて稽古へ。 成田さんも、車で小道具を持ち込んできてくれる。 音響の池田くんが来てくれての稽古。 小道具を扱いながら、細かくつみあげていく作業。 やや、微妙な感じでドキドキする。 ともあれ、今日はここまで、続きは明日。
2007年12月12日(水) |
富士見丘小学校演劇授業 「Tea for two 〜 二人でお茶を」稽古 |
富士見丘小学校の授業、3,4時間目。 先週のオーディションをふまえてのキャスティングによる、シーンごとの練習。 青井さん、健翔さん、それにロンドンから帰国したばかりの篠原さん。 はじめにウォームアップ。2人組で手を引っ張って支え合い、バランスをとる。次は4人に。 2人でミラー。リードする方を交替していくが、ざわついて、なかなか集中していけないようす。 続いて、2人組で背中合わせに立って、背中をできるだけくっつくようにしてもらう。 背中で相手を感じるように。そのまましゃがんで、相手をかんじる。 まだ、みんなざわざわした雰囲気。で、これからやることはとてもむずかしいよと前置きして、黙って、そのまま立ち上がってもらうことに。「もっとこうして」と話しちゃいけないよと。 集中して、相手を信じて、力を合わせて立ってごらんと。 早々とできるチーム、なかなかできずに苦労しているチーム。みんな、集中して、立ち上がることができた。 ここから、健翔さんにお願いして、シーン毎の練習。 先週のオーディションの結果を初めてまのあたりにする。 子供達が演じる子供達、そして大人達、どれもわくわくとおもしろい。 劇中で弾いてもらうピアノも試しに弾いてみてもらう。これもまた初めて。初めて出会った二人が、ピアノを通じて仲良くなる。「なんで弾けるんだろう?」という驚きがまっすぐに伝わった。 終了時間を過ぎてしまったので、1組、2組からそれぞれ2人ずつ感想を言ってもらう。 自分が演じた役について、友達が演じた役についてのまっすぐな感想。とてもうれしい。 終了後、校長室で給食をいただきながら、大人たちもフィードバック。 篠原さんから、ロンドンの演劇授業の話をいろいろと聞く。 ドラマティーチャーが、各学校の1人から5人いるそうだ。演劇が受験科目にもなっているとのこと。 この間のパブリックシアターのワークショップを受けながらも思ったことだけれど、ドラマティーチャーというのは、俳優が先生をするということとは全く違う、演劇を教えるプロの仕事なのだと改めて思った。
夜は、「Tea for two 〜 二人でお茶を」稽古。 1場の立ち稽古。冒頭の出会いの場面をていねいに。 遠山さんと、舞台監督の鳥養さんが来てくれる。 成田さんは、着替えも用意して段取りを追っていってくれる。 裸でいるときより、服を着ていく時間の方がセクシーだなあと思ったと、感想を正直に伝える。 (あ、半裸でいるときももちろん魅力的です。) この芝居の冒頭のやりとりは、僕の役の設定が20歳ということもあり、セックスをしたばかりの2人が迎えた朝の場面ということもあり、とってもてれくさい。 初演の時も、代役をいつまでもお願いして、演出ばかりしていたおぼえがある。 今回は、とにかくどしどしやっていく。 まっすぐに見る成田さんの顔がとても新鮮で、普段いつも見ているときと全然違うのはなんでだろう?と思い、芝居だからだよと、自分でつっこむ。 たまたま一夜を共にした二人のゲイのその後25年間続くつきあいのはじめの一歩。劇中の健人(僕の役)のように、ドキドキしながら、亮平さん(成田さんの役)を見た。
止まったままになっていた日記を再開しました。 この二ヶ月、山のようにいろんなことがあって、なかなか日記を書けずにいました。 Pal'sSharerの「にねんいちくみ保護者会」の稽古、本番、のどを腫らしてダウンして、いわき総合高校の授業が始まって、サロン・ド・gaku-GAY-kaiの「贋作・シンデレラ」やその他の演目の稽古。富士見丘小学校の演劇授業もいよいよ卒業公演に向けて動き出し、そして、「Tea for two 〜 二人でお茶を」の稽古も始まりました。 思い出したり、書き留めていたことを、さかのぼってアップするかもしれませんが、ぼちぼちやっていこうと思っています。 よろしくお願いします。
「にねんいちくみ保護者会」稽古。 今日は、冒頭の場面の立ち稽古。 保護者会にやってくる親と先生たちが、とにかく次々登場する。 なんでもない動きが、小道具とせりふと一緒になると、なかなか大変なことに。 ロの字に囲んだ机と椅子のせいで、通常の舞台ではなかなかない奥行きのある空間。 となりの人にしゃべるのと、遠くの人にしゃべるのとでは、当たり前だけど全然ちがう。 全体を見ていると、不思議な立体感が生まれているのがわかる。 読んでいたときにはなかなか見えてこなかった一人一人のキャラクターが、場面の最後で全員着席したときには、きちんと誕生していた。一人一人が特別な存在になっている。いいかんじの出だしだ。 稽古の帰り、来年の新作のための打ち合わせ、というか取材。漱石の「こころ」の「描かれてない部分」について、あれこれ相談させてもらう。
桜澤凛さん出演のリーディング「素の会」に、三枝嬢と二人でうかがう。 女性ばかり四人のリーディングというか、語りの会。 客席も、年配のご婦人方が多い、大人の集いな印象。 トリをつとめた青年座の杉浦悦子さんの語りが圧倒的だった。 決してすごい声量があるわけでもないのに、自在な息。 朗読ではなかなか珍しいことだと思う、目の前で何かが起こっている、そんなおもしろさだった。 終演後、桜澤さんにご挨拶。 三枝嬢と二人、お茶をしながら、感想やら近況やらをひさしぶりにおしゃべり。
2007年10月13日(土) |
打ち合わせ、読み合わせ |
昼間、中野ポケットでMCR公演「マシュマロホイップパンクロック」を見る。 二人の男女の感覚が伝わってしまうことから始まる騒動を描いたお芝居。 気の利いた台詞や、洗練された演出が、とてもおもしろい。 軽やかで、終演後「ああ、おもしろかった」と気持ちよくさらりと席を立つことができる、そんな芝居。 終演後、ポケットの事務所に寄って、お久しぶりの笠原さんにご挨拶。 来年の稽古場の契約のお話をしてくる。 夜は、年明けの「TEA FOR TWO」の打ち合わせを渡邉さんと。 初めての読み合わせ。 去年の再演の時に通して読んで以来、二度目ということになる。 「わあ、こんなにしゃべるんだ」とへとへとになることもなく、全体を見渡すことができた。 今回は、再演に向けて、台本に細かく手を入れようと思っている。 ややいそぎすぎなところ、もっと書き込みたいと思うところなどの、確認ができた。 稽古は、Pal'sSharerが終わった11月末から始まる。 公演の詳細も、それまでにはお知らせできると思います。
Pal'sSharer稽古。 ひさしぶりにキャストが全員そろった。 舞台監督の田中さんも来てくれた。 全員揃っての読み合わせは初めてなので、まずは読んでみる。 なるほどと思うこといろいろ。 その後は、みんなに今回の芝居のモチーフになってる、運動会のこと、子供の頃のこと、親についてのことなどを、いろいろしゃべってもらう。 全員が小学校二年生の親か子供達を教える教師という今回の役どころ。どこかで、自分の体験に近づいてみてほしかった。 わあ、そうなんだと思う話をいろいろ聞き、キャストのみんなとの距離が近くなった気持ち。 去年はこういう話、あまりしなかったなあと思い出す。 駅前での道も、いつもより話がしやすくなっている自分がいて、遠藤くんと芝居の話をあれこれ話す。 みんなと別れて、地下鉄に乗ろうと少し歩き、コンビニに寄ったら、この間の「俺たちがドラマ」でご一緒した土井さんとばったり会う。 わあ、なんで?と言い合いながら、しばらく立ち話。 稽古が始まると、こんなふうな偶然の出会いが増えるような気がする。 帰りの電車は地下鉄にすわりっぱなし。パソコンを広げて、原稿に向かう。
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