せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2005年02月09日(水) 70年代、80年代の風景

 アムネスティの川上さんから従軍慰安婦の証言集が届く。大急ぎで読みはじめる。
 今のままでもかなり膨大な台本にどう入れるか考える。
 「生きながら火に焼かれて」の部分のカット案を検討。
 出演のみなさんの役をそれぞれ決めて、割り振りをする。
 DOUBLE FACEのDM発送準備にも取りかかる。
 夜中、NHKで70年代からの風景をバックにその時代のヒット曲を流すという番組?が流れている。時代の空気が参考になるかもしれないとあわてて録画を始めた。
 こういう番組を見ていると、この時代に間違いなく生きてたはずなのに、思い出は劣化したビデオの画面のようにざらついてくるような気がする。
 数十年前の見慣れた街の風景を見ていると、あちこちに今と変わらないものがあるのに気がつく。
 モノクロームの記録映画を見ていると、昭和の初めはシンプルな白と黒の世界だと勝手に思いこんでしまうように、70年代、80年代が記憶の中で勝手に色あせてしまわないようにもう一度、風景にフィルターをかけなおす。
 もとい、かかってしまっているフィルターを外して、鮮やかな色味で見直してみる。
 そんな世界の見直し方をした台本を書きたいと思う。


2005年02月08日(火) 富士見丘小学校演劇授業

 今日は青井さんがお休みで、西野さんの指導のもと、どんどん新曲の練習。
 子ども達は、熱心に歌うときと、おしゃべりして集中しないときとの差が激しい。
 台本がきた緊張感が一度ゆるんでしまったそんなタイミングかもしれない。
 厳しく注意しても、またざわざわとしてしまって、なかなかはかどらない。
 本番まで時間がないのに、時間がもったいないなあ。
 僕は、後の方の男子たちと一緒に練習。
 スニーカーの歌が、とってもむずかしい。子どもたちの方がすんなり覚えてしまっているくらいだ。
 ショウゴくんが、僕のとなりでつま先立ちして、僕よりも背が高いとアピール。たしかに、負けてる。ついでに「歌うときに踵を1センチ上げて、重心を前にかけると、お腹に力が入って、いい声が出るんだよ」と話す。
 今日は、スニーカーの歌の最後までいきたかったところをあと少しというところで時間がきてしまった。
 お昼、校長室で給食をいただきながら、子ども達のことについていろいろ話す。

 夜、新宿でなべちゃんからフライヤーの受け渡し。その足で、吉祥寺の櫂スタジオへ。早瀬くんが客演しているヒレンカンへの折り込みに伺う。
 楽屋に向かう廊下で早瀬くんに会う。なかなかすてきな着物風の衣装を着ている。どんな芝居になっているのか、楽しみだ。
 帰りの電車は、井の頭線で渋谷に出て、半蔵門線座りっぱなしコース。iBookのバッテリーが上がるまで、あれこれ書きためてようやくたどりつく。


2005年02月07日(月) NHK人間講座

 昼間、なんとなく立ち寄った本屋で、NHKの人間講座のテキストを発見。講師は美輪明宏さん。あの金髪で艶やかに表紙を飾ってる。「人生・愛と美の法則」。第一回は今夜だ。わあ、いい時に見付けたとうれしくなり、早速購入。
 内容は2ヶ月間全8回のレジュメというか、放送時には時間の都合で編集されてしまうので、より濃い形になってるんじゃないかと思う(去年の樋口一葉のときもそうだった)。
 「紫の履歴書」やその他の本で読んでいる話が大半なんだけど、それはそれなりに「集大成」なかんじがして、とってもおもしろい。
 最後の第8回では同性愛のことにもちゃんとふれててくれて、ほっとする。
 それにしても、美輪さんがこの手の番組、NHKの教育TVのレギュラーってすごいよねえと思う。以前もETVで特集されたことはあったけど。あれもいい番組だったね。
 僕が最初に見た美輪さん@NHKは、大河ドラマの「草燃える」だった。滝田栄と一緒に逃げる(?)火見王っていう役で、最後は彼をかばって死んだんだった。すっごい美輪さんらしい、いい役。今の大河にも出てるんだよね。あまりちゃんと見てないんだけども。今回は、美輪さんらしいっていうより、「もののけ姫」のモロの君系な気がするなあ。
 テキストには、写真がいっぱい載ってるのもうれしい。なつかしい写真もいっぱい。
 オンエアーを見てみる。美輪さんは、ブルーのプリーツプリーズで登場。ソファにゆったりこしかけてきっちりしゃべる。
 エンディングのカメラから視線をそらして遠くを見るかたちがとってもかっこよかった。
 放送が見られない人も、このテキストはおすすめです。560円だし。


2005年02月06日(日) 「二人でお茶を」顔合わせ

 昼間、にしやんが出ているヒンドゥー五千回「僕たちの海、僕たちの家」@OFF・OFFシアターを見に行く。
 三枝嬢と合流。客席でアルピーナさん、ジャスミンさん、やぎえちゃんたちとも。
 共同生活をする高校の同級生たちとその周辺の人々のスケッチ。
 にしやんは、家政婦のように住み込んでいる女性を公演。二人のやりとりが多いこの芝居のなか、聞き役として実にいい芝居をしている。終盤の父親とのやりとりが、せつなかった。

 終演後、にしやんに挨拶して、大急ぎで高円寺へ。DOUBLE FACE「二人でお茶を」の顔合わせ。
 高市氏、なべちゃん、もりかわくん、のぐ、そして、いわいわという顔ぶれ。
 制作もろもろの説明と確認。台本をほんのちょっとだけみんなに渡して、装置、衣装、小道具、メイクの確認。
 久し振りに装置の声明のト書きをたくさん書いた。すぐに美術&舞監のさっこちゃんにメールして、具体的な相談を始めることにする。

 初日まで、あと38日!


2005年02月05日(土) 猫たち

 夜中、気分転換に猫を連れて、風呂に入る。もっとも猫を丸洗いしてしまうわけではなく、外遊びで汚れた足の裏をお湯にひたすぐらい。あとは、一緒に湯気の中でぼーっとしている。頭の中のこんがらがった糸がほぐれていくのをかんじる。
 風呂上がり、メールを確認したら、メールを送れないままでいた、猫をうしなった友人からメールが届く。僕の日記を見た桜澤さんが彼女のHPに書き込みをしてくれたそうだ。
 すぐに返事を送る。ほんとに久し振りのやりとり。当時住んでいた代々木の部屋の風景を思い出す。
 かたわらで早くもぐーぐー寝ているうちの猫。抱き上げて一緒に横になっているうちに眠ってしまった。ソファベッドをベッドメイキングしないまま、妙なかっこうで。僕は背中が痛くなったが、猫はどうだったろう。


2005年02月04日(金) 今の気持ち

 朝まで起きてしまって原稿を書く。昨日、来週以降のスケジュールが出る。
 芝居関係、富士見ヶ丘関係、観劇の予定、MAの予定などなど、どうしてこんなに集中するの?というくらいあわただしくなりそうだ。

 日曜は、DOUBLE FACEの顔合わせ。台本をわたわたと書いて、どうしよう……といっぱいいっぱいになる時期なのだけれど、なんだかいつもと違う。
 いつもよりもずっとわくわくしている気がする。今度の舞台がこれまでと全然違うというわけでもないのに、なんだか久し振りに楽しいことを楽しみにしている、そんな気持ちがちゃんとあることに驚く。もとい、このところ、こういったワクワク感が少なかったんだなあということにも気がつく。いつからそうなってたんだろうとしばらく考えてしまった。

 アムネスティの台本のつめの作業。詩のほかに取り込むものを、やっぱり「言葉」にすることにして、これまで調べて集めかけた事実盛りだくさんのお勉強のりを少し離れることにする。
 「非戦を選ぶ演劇人の会」の台本を構成したときのように、自分ではない、誰かが語った言葉を構成することに徹する。一つの声がずっと語るより、いくつものバラバラな声がそれぞれ聞こえてきた方が重層的でずっとおもしろい。「生きながら火に焼かれて」を読み直す。トータルの時間を考えながら引用箇所の確認。


2005年02月03日(木) 節分

 でも、豆まきはなし。母親は「今日節分だったっけ?」などと言っている。前に実家で豆まきをしたのはいつだろうと考える。
 越谷に越してくる前の葛飾の家でも、何度かしかやっていない気がする。中学生の時に建て直す前の古い木造の平屋、住まいの奥に工場がある薄暗い家の台所の風景が、僕にとっての節分の豆まきの風景だ。
 ひいらぎもめざしもちゃんと飾った覚えがある。ひいらぎのとげといわしの生臭さもおぼえてる。それは、もしかすると初めての節分の記憶かもしれない。
 今は遠いあれこれを思い出すとき浮かんでくるのは、今の僕よりもずっと若い父と母、そして、富士見ヶ丘小学校の子どもたちと同じくらいの年頃の自分だ。
 テレビの天気予報を見ながら、昔はもっと寒かったよねえと母親と話す。
 明日は立春。


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