せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2005年01月12日(水) 富士見丘小学校演劇授業

 夜中、「演技者。」の「ビューティフル・サンデイ」を見る。三宅健がなかなかいいかんじ。

 そのまま朝までほぼ起きてしまい、富士見丘小学校へ。
 今日は1、2時間目。廊下を歩いていたら、遅刻ぎりぎりで走ってくる6年生の何人かに会う。
 西野さんの音楽の授業。青井さんが詩を書いた「卒業」の歌を練習する。
 その前に、田中さんが、声を出すシアターゲームを。
 好きな色、自分の生まれた星座、月、血液型、電話番号の最後の数、などを大声でいいながら、仲間を探す。
 みんな大盛り上がり。
 好きな色が「赤」だったショウゴくんが、「赤」のチームのなかでは男子一人で居心地悪そうにしていたのを、別の色チームで遠くから見ていたリキくんが、ぼそっとやってきて並んで座った。とっても「友情」っぽかった。
 歌を歌う前に全員が床に寝っ転がる。仰向きになって、まずは「落ち着く」。
 音楽室に2クラス60人が一度に寝転がってる姿はなかなか壮観。
 さっきまでざわざわ落ち着かなかったのがだんだん静かになってくる。
 窓を開けて、外の音に耳を澄ませて、少しずつ声を出して、立ち上がる。
 歌の練習だけど、歌詞や楽譜は配らない。
 西野さんが、歌ったのをまねて、「口立てで」歌っていく。
 子供達のおぼえがいいことにおどろく。
 なかなか難しいメロディを、きっちりおぼえて、みんなで歌ってる。
 1番は難なくクリアしたところで、ほぼ時間。
 2番を「こんなふう」とピアノを引きながら西野さんが歌ってくれて、ついほろっとしてしまう。
 子供たちが、はじめのうちは、ばらばらでいたのが、だんだん曲に引き込まれて集中していくようすがおもしろかった。
 子供だましであれこれするよりも、いい曲を真剣に練習しようとすることが、結局は子供たちの興味をつなげていくんだと思う。
 西野さんが、練習の途中でみんなに「だいじょぶ?」と聞いたときに、大きく頷いていたカズキくん。僕が選んだ今日のMVPだ。


2005年01月11日(火) ワークショップのテキスト

 来週の月曜から始まる、ロジャー・リーズ特別ワークショップのテキストが届く。
 あらかじめメールで知らされていたけれど、とんでもない分量だ。
 5つのシェイクスピアの独白と、2つのシェイクスピアの場面と、4つのシェイクスピアのソネットが、原文つきで一冊の本になっている。
 「ハムレット」「シンベリン」「十二夜」「恋の骨折り損」「ジュリアス・シーザー」「間違いつづき」、それに、ソネット。
 これを予習していくのは、なかなかたいへんそうだ。でも、やっぱりわくわくもする。
 台本の合間の息抜きに読んでおこう。
 久し振りのワークショップ。俳優としての自分をもう一度見つめ直して、DOUBLE FACEの稽古にそなえたいと思う。
 今年の芝居はじめだ。


2005年01月10日(月) 成人の日

 一日パソコンに向かって、台本やら、原稿やらを書く。
 今日ちゃんと仕事するために、昨日は帰ってきたんだと思いながら、それでも体のあちこちが痛くって、誘惑に負けて、昼寝をしてしまう。
 今日は成人の日なんだと気がつく。
 20年前の成人式、僕は区が主催する「新成人の集い」には行かないで友だちの家にわらわら集まってお酒を飲んでいた。
 あれから20年経つんだなと感慨深い。DOUBLE FACEの台本のためにも、20年前のいろいろを思いだしては、書き留めてみた。


2005年01月09日(日) M☆night

 Qubeにて「M☆night」。オンタイムに到着したら、会場はもう人でいっぱい。ドアが閉まるかな?なかんじだったのが、だんだんじょうずに詰め合わされて奥の方へ。マルコに挨拶。トシくん、タカシくんを発見。でも、声は掛けられない。身動き出来る状態じゃないので……。
 ショーは、どれもとっても見事なものだった。オープニングのアルピーナさん、いわいわ、まさひろくんの「MOVE ON」がかっこいい!
 アルピーナさんは、その後も、聖子や、ユーミンや、美和だったり、みゆきさんだったりと大活躍。堪能しました。
 エスムラルダさんも、マッキーの「ハングリー・スパイダー」が芝居仕立てでとってもよかった。それと、もう一曲のユーミンも。
 肉襦袢ゲブ美さんの「化粧」は、見ていて泣けてくるくらい。大好きなゲブ美さんだけど、今日はいちだんとすばらしい。
 今日のショーは、どれも、心動かされるものだった。それはやっぱり曲のよさっていうのがあるのだろうけど、パフォーマーのみなさんがとってもていねいに作り込んでいるかんじが胸に響いてきたのだと思う。
 最後のトーク、エスムラルダさんが「楽屋も地獄でした」、ゲブ美さんが「埼京線の一番後みたい」と語って、満員でいっぱいいっぱいの客席を和ませたのも見事だった。
 ショーが終わって、外に出る。マミーと、トシくん、タカシくんと、二丁目の路上でご挨拶。
 この時点で、僕は終電があぶなかったのだけれど、とにかく帰ろうとダッシュする。
 せっかくの三連休を徹夜明けの一日眠り倒しで終わってしまわないよう、今日は帰らないと。
 それにしても、どうして東武線のダイヤは休日の最終が30分も早くなるんだろう。ほんと理不尽。


2005年01月08日(土) DOUBLE FACEうち合わせ

 新宿でなべちゃん、森川くんと3月のDOUBLE FACEのうち合わせ。
 仕事が遅くなってしまって、大遅刻。
 なべちゃんから制作のいろいろについての説明、こんな話なのよという僕からのプレゼンを森川くんに。
 これまでずっとタイトルを「ともだち(仮題)」としてきたのだけれど、なかなか「これだ!」というタイトルが浮かばない。芝居のなかみはどんどん決まってるんだけどね。なべちゃんともりかわくんにも協力をお願いして、連休明けまでに決定することに。

 今回のお話は、1980年から2005年までの二十五年間にわたる二人のゲイの物語。バーナード・スレイドの「セイムタイム・ネクストイヤー」、年に一度の浮気のデートを二十五年間続けた二人のお話を、日本のゲイにおきかえてみようというのがそもそもの思いつき。
 舞台は札幌。年に一度やってくるもりかわくんと札幌在住のぼく。二人がすごす一夜×25年間。二十代の二人が40代、50代になっていく。
 その間に流れていく時間はそのまんま80年代から今までの日本のゲイ・シーンの変遷だ。カミングアウトの問題や、ゲイ・ブーム、それに忘れてしまうわけにはいかないエイズのことも、二十五年という四分の一世紀の時間の中、20世紀のおしまいから21世紀のはじまりにかけての時代をていねいに写しとっていけたらと思う。
 1980年、僕は15歳。はじめて芝居を見たのがこの年だ。あれから25年。
 電話からファックス、そして、ポケベル、携帯、インターネットと、通信手段だけでもこれだけ変わってきている。
 そんないろいろを使いながら、年に一度のデートのたびに起こるすったもんだの騒動を、おもしろおかしく描いてみよう。
 このところの「知らない人」を描いてみるという芝居の書き方から、久し振りに「知ってる人」ばかりを描くことになりそうだ。
 と、わくわく二人に抱負を語った。
 書き上がった台本は、どんどんなべちゃん、高市氏、もりかわくんに送ることにする。ラフで上がった一場にもう少し手を入れて、どんどん先に進んでいこうと思う。

 ジオマンのマルゴリータなす嬢が、ミクシィに参加。二つの日記を同時につけていくというのにも、ずいぶん慣れてきた気がする。
 ミクシィは携帯から写真付きで簡単にアップ。その日のうちに。
 こちらの日記は、夜中にのんびりと。

 つけっぱなしのTVがどこもおもしろくないので、つい、ずいぶん前に録画した市川崑の「女王蜂」を見始めてしまう。
 市川崑の横溝シリーズは「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」「獄門島」までが傑作で、それ以降の二本、「女王蜂」「病院坂の首縊りの家」はもはやセルフパロディのようだ。しかも、あまり成功していない。
 芝居もとってもチープで、なんだかオールスターキャストで「gaku-GAY-kai」の贋作シリーズを演じてるのを見てるような気がしてくる。
 「女王蜂」は、岸惠子が「赤いシリーズ」の「パリのおばさま」のまんまのテイストで出ているのが素敵。犬神家の高峰三枝子もゴージャスに再登場。
 回想シーンで、仲代達也が学生服姿になっている。若作りってこういうことなのか。もしかしたら、僕も今度の舞台では、一番はじめが「学生服姿」になるかもしれないので、研究がてら見てみるかと、理由をこじつけてみる。が、もちろん、参考になるわけない。
 それにしても、沖雅也はなんてきれいなんだろう。


2005年01月07日(金) ジオマン打ち上げ

 ジオラマ・マンボ・ガールズのマルゴリータ・奈須と新宿で待ち合わせをして、ジオマンの打ち上げ。
 伊勢丹の地下で京野菜のサラダ、あんこうと野菜を揚げて甘辛いたれでからめたお総菜、そして、海老カツとメンチなどの揚げ物、そして、甘いモノとしてお正月ならではの花びら餅をゲット。去年に続いて、油モノを食べる集いだ。
 地下鉄に乗ってマルゴリータ・奈須邸に向かう。
 シャンパンからはじまって、大いに飲み、大いに語る。
 「年に一度の自己肯定イベント」(by マルゴリータ)の感想をあれこれ。
 話はどんどんひろがって、大好きな須賀敦子、幸田文、樋口一葉について。そして、富士見丘小学校について。話しながら涙ぐんでしまうほど、熱く語ってしまう。
 毎年恒例の次回の演目についてもアイデアがいろいろうかぶ。
 思う存分しゃべって、終電の時間になってしまっていることに気がつき、バタバタと失礼する。
 今日中にアップすれば、今日の日付になるはずなミクシィの日記を、若松河田の駅に向かう道を歩きながら更新。
 充電が切れそうな携帯の、最後のひと息で送信完了。


2005年01月06日(木) 富士見丘小学校台本うち合わせ

 雪に変わればいいなと思った小雨はあっさり止んでしまってちょっと残念。

 夜、扉座の事務所で富士見丘小学校の六年生を送る会の台本のうち合わせ。
 青井さん、篠原さん、田中さんとこれまでの子供達の言葉を振り返りながら、終電まで話し合う。印象に残った言葉、表情などを、子供たち一人一人を思い出しながら。
 子供たちの話をしているうちに、いつのまにか自分たちの話をしてしまっている。自分が小学生だった頃のことをそれぞれ思いだしてしゃべってしまう。
 青井さんに「自分が子供だったことを忘れない大人が芸術家になるんだよ」と言われる。僕はどうなんだろうか?
 次回は、来週の12日、三学期最初の授業。どんな台本になっていくのか楽しみだ。
 
 真っ暗ななか、家の前に自転車をとめて、右足をついたら、ちょうどそこにいたうちの猫をふんでしまった。
 黒い猫なので夜はどこにいるのかわからない。自転車でひいてしまうとか、車にひかれてしまうとか、いつかやるんじゃないかと思っていたのだけれど、まさかふんづけるとは。
 もちろんすぐに気がついたので、そんなに思い切りふんだわけじゃない。
 あわててあやまり、家の中につれて入ったが、かなり機嫌が悪い。
 さっき食べたばかりのご飯をもっとくれとキャットフードがしまってある棚の前に座り込み、かと思うと、母親にすごい勢いでジャンプ&かみついた。
 「暴力に屈しちゃダメだって!」と止めたのに、母は山もりのドライフードの上に、桜エビ入りの煮干しをのっけてしまう。カリカリと煮干しを囓っているうちに、どうやら機嫌は直った様子。

 昨夜から水につけていた、うずら豆を圧力鍋で煮る。一度ゆでこぼしてから煮たのだけれど、あっという間にやわらかくなった。
 その間、暮れに買って出しそびれてしまい、「食べないならちょうだい」と妹に言われたイチゴを母親と食べる。砂糖と牛乳をかけて、子供のようにぶちぶちつぶしながら。
 うずら豆に砂糖とほんの少しの塩を入れてひと煮立ちさせ、あとは朝まで放っておく。

 早くもぐーぐー寝ている猫を抱いて、部屋に上がってきた。


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