せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2004年12月14日(火) ジオラマ・マンボ・ガールズ稽古

 先週に続いて、ジオマン稽古@マルゴリータ・奈須邸。
 今年のレパートリーは、もはや何度目かの「三味線フラフープ」(神楽坂浮子)、「ALONE AGAIN」の日本語版「また一人」(九重佑三子)、そして、郡司明剛さんを迎えての「マツケン・サンバ2」(松平 健)の三曲。
 「マツケン・サンバ2」は「がっつり踊り込む」と郡司さんにあらかじめいわれているので、振付DVDを見て予習したいところ、まだ発売していないので、CDについていた特典映像を見てみる。これを踊るのね。サンバスティックはどうしよう?ともろもろの相談。
 その後、持っていった「gaku-GAY-kai 2003」のビデオから「贋作・大奥」をじっくり見てしまう。「贋作・大奥」とジオマンのショーを見て、ようやく立ち上がって練習。
 演出プランと衣装の確認をし、最後に基本のサンバステップを練習しておしまいにする。
 今度の練習日には、振付DVDを見ての振り写し?の予定。マルゴリータ・奈須が購入してくれた、ポータブルのDVDプレーヤーが活躍しそうだ。

 「gaku-GAY-kai 2004」本番まで、あと13日!


2004年12月13日(月) 富士見ヶ丘小学校演劇授業

 起きたまんま富士見ヶ丘小学校へ。
 8時30分に到着するためには、6時30分には家を出ないといけない。
 かえってイベント感がまして、わくわく朝の通勤時間を楽しむ。
 今日は、前半は、田中さんによる、シアターゲーム。
 後半は、青井さんによる、「話したいことを話す」という前回の続き。
 先週に続いての「ジップザップ」のあと、田中さんがしきる、輪になって、一人ずつが順番に数を数えていくというゲーム。誰が次をカウントするかわからないので、同時に言ってしまったら、またやりなおし。
 最初の組はまだまだ手探り。二つ目の組は、20までいった。すごい。
 3組目は、待っている間にうち合わせをして、順番に回していくように示し合わせていた。
 どうなるかと思ったのだけれど、そのまま見守る。
 初めのうちは、うち合わせどおり右回りにぐるぐる回っていたのだけれど、そのうちに、仲間内から「ずるいよ」という声があがる。
 「ずる」を企画した男子たちは、しばらくチャレンジしていたものの、そのうちに、そのまんま「正々堂々」とやった方がうまくいくし、おもしろいということに気づいたようだ。
 ずっと見ていた僕には、彼らが気づく、その瞬間が、とってもよかった。
 ズルを企むくらいの子たちだから、ちゃんとやれば、実に生き生きと回り始める。お互いにつっこみあいながら、わきあいあいと楽しく弾んだやりとりになった。
 20まではいけなかったけど、それでもなかなかがんばったと思う。
 「ズル首謀者」のコウタくんの肩を叩いて、「がんばったじゃん」と声をかけた。
 後半の、話したいことのパートでは、みんながどんどんしゃべっていくことにびっくり。
 予習として、話したいことをメモにして持ってきていたというのもあるけれど、「話したい欲」があちこちに吹き出していた。
 青井さんは、決して無理強いはしないので、「話さなくていいや」と思っているといつまで経っても話せない。そのことに気がついた子供たちは、「話せなくて、あとで後悔するよりは、どんどんしゃべっちゃえ」と思ったようだ。
 いつも元気なクラスの人気者らしい男子が話すと、ざわついて聞いてたみんなの意識がふっと集まる。
 でも、やや大人しめの子や女子の話になると、またざわざわしてきてしまうというのをくり返す。
 そんな中、「他に話したい人いる?」という青井さんの声に答えて立ち上がった、ヤヨイちゃんはかっこよかった。
 元気いっぱいじゃないんだけど、とにかく、みんなの前に立って、ドキドキしながら、それでも一生懸命話そうとしていた。そんなふうな話すための葛藤があるってことは、自分がいて、みんながいるってことをわかってるってことだよね。その葛藤にうちかって、しゃべってるってことだもんね。話し終えて戻ってきたヤヨイちゃんに、「よかったよ」とまた声をかける。

 授業のあと、青井さん、篠原さん、田中さんと、富士見ヶ丘駅近くのおそばやさんでお昼。
 その後、踏切をわたったケーキやさんでうちあわせ。
 具体的なことがようやく相談できた。
 かっちり話し合って、これからの予定を確認して出ようとしたら、そばにいたおじさんに青井さんが挨拶されてる。
 チナツちゃんのおじいちゃんだった。学習発表会も見てくれたそうだ。
 なんだか素敵なおまけがついたねと、田中さんと話す。


2004年12月12日(日) 「贋作・毛皮のマリー」稽古 「新撰組!」最終回

 台本をもっていく。第1場の終わりまで。「毛皮のマリー」と「サンセット大通り」と「星の王子さま」がミックスされた不思議な場面ができてきた。
 自分がしゃべる台詞をこんなにたくさん書いているのはひさしぶり。
 マリーさんとして、がんがんしゃべって、「大見得切った」芝居ばかりをわざわざしてみる。 まみーが演じる、永遠の付き人・とみさんとのやりとり、それから、美少年・欣也を演じる早瀬くんとのやりとり。
 盛りだくさんで芝居ばっかりをしてみる。
 まだ出番がない良ちゃんとノグとトシくん、ごめんなさい。
 この調子でがんがん書くから。
 最後は今日も唄の練習。僕と良ちゃんは昨日よりもずいぶんいいかんじになってる。
 プリンターの調子が悪い。
 いくらヘッドをクリーニングしてもブラックのカートリッジからインクが出てこない。
 いつも台本を書くのに使っているソフト、ページメーカーは、用紙の種類の調整ができないので、これを機会にワードで書いていくことに決める。
 書式の設定をして、なんとかできあがるが、いちいち親切で重たくてしかたない。
 それでも、こちらなら、なんとか印刷は可能。
 だましだまし続きを書いていく。
 プリンターをいじっているうちに朝になってしまいそうだったので、ついでに録画しておいた大河ドラマ「新撰組!」の最終回を見る。
 終わりまで見て、「完」の文字が出た途端、拍手してしまう。音のしない拍手。
 その後続いた、ジョン・建・ヌッツォの唄に乗ってこれまでのダイジェストがカーテンコールのように流れる間もずっと。すぐに「何してんだろう?」と思ったが、確信犯で続けてしまう。
 これまでまいておいた伏線の回収のしかたの見事さ。野田秀樹、古田新太の芝居の大きさ。すべての人物にきっちり決着をつけて、見事な最終回だった。
 史実にもとづいたフィクションとしての飛躍のしかたが、なんてあたたかいんだろうと思う。
 板橋の宿で留置されていた家の少女に、近藤勇がげんこつを口にいれて見せる場面。
 野田秀樹と羽場裕一が、同じ画面で芝居をしている。
 往年の土方歳三役者、沖田総司役者が、今の土方と沖田である山本耕史、藤原竜也とからんでいる、そのからみかた。盲目の旧土方の前で、山本土方は、はらはらと涙を流し、刺客に命をねらわれて、目の前でお幸を殺された藤原沖田の前に、植木屋の親方役の旧沖田が、預かっていた刀を投げる。
 三谷さんが書いた「新撰組!」の物語は、農民が武士になったとたんに武士の世の中は終わってしまうという幕末の史実を、これって「シチュエーションコメディだよね」という視点でつづっていく。
 命がけのコメディ。笑ってしまうけど、泣けてしまう、そんなほろにがい、切なく悲しい人々の姿を愛情をこめて描ききったといえるんじゃないかと思う。
 「なんでもない」若者が、武士になって、歴史の中心で活躍するというお話を、TVではなかなか見られない小劇場系の「無名に近い」俳優達を使ってつくりあげているというしかけもも、二重構造で実におもしろかった。
 始まった当初は、どうよ?と思った「新撰組!」だけど、僕はとっても楽しんだ。
 そして、三谷幸喜という作家のいい仕事を、たっぷり見させてもらった気がしている。


2004年12月11日(土) 「贋作・毛皮のマリー」稽古

 ようやく歌詞をもっていく。
 のぐと永山くんのデュエットと、良ちゃんと僕のデュエット。
 カラオケがむずかしいしあがり。
 のぐたちの方は、とってもジャジーにアレンジされていて、なかなかはずまない。
 僕たちのデュエットは、むちゃくちゃ歌いづらい、つまりは難しい伴奏になってる。
 曲を気にせず、自分で唄うことが一番と気づく。
 稽古終了後、お腹がすいたので、「しいたけ部」として「ふらんす屋」で晩ご飯。
 僕は、ガーリックハンバーグと半カレーライスのセット。満足。
 帰りの電車の中、僕のソロの歌詞もどんどん浮かび、パソコンで書き留める。


2004年12月10日(金) 「贋作・毛皮のマリー」稽古

 今日は、唄の練習。
 とってもあいまいで申し訳ない稽古。
 エスムラルダさんが稽古場に顔を出してくれる。
 「唄う気満々」ということなので、一曲歌ってもらうことにする。
 エスムラルダさんの役は、「撮影所の怪人」。
 もちろん、そんな役「毛皮のマリー」にはないんだけど、作ってしまう。
 「オペラ座の怪人」のテーマにのって登場して、たっぷり唄ってもらおう。
 曲目も決まって、あとは詞をでっちあげるだけ。


2004年12月08日(水) 「贋作・毛皮のマリー」稽古

 稽古前、三茶で三枝嬢とうち合わせ。衣装の相談をまたしても。
 稽古は、まだ台本がないので、今日は寺山修司の「星の王子さま」の場面をやってみる。
 郡司君がきてくれた。
 寺山修司の台詞をちりばめる今回の「贋作・毛皮のマリー」では、「星の王子さま」の台詞もいろいろ登場する。
 ゲイばっかりの「毛皮のマリー」と対をなすレズビアンばっかりの「星の王子さま」。僕は、戯曲としては、こっちの方が好きだったりする。
 うわばみと点子ちゃんのやりとりを二人組でやってみる。
 何組かをやってみたあとで、ひとこと。最後の点子ちゃんの台詞、点子ちゃんは、紙くずの星を数えていくのだけれど、途中から紙くずの星が本当の星に見えてくるんだよと話す。
 その後に点子ちゃんをやった良ちゃんの芝居は、彼の目を通して、紙くずが見る見る星に変わっていくようすが手に取るように見えてしまった。
 俳優の目を通せば、紙くずの星も、本物の星に変身させることができるんだ。
 これが寺山修司の言いたかったことかもしれない。
 ドキドキする瞬間。だから芝居はおもしろい。


2004年12月07日(火) 富士見ヶ丘小学校演劇授業 ジオラマ・マンボ・ガールズ稽古

 富士見ヶ丘小学校の演劇授業。
 横内謙介さんと坂手洋二さんがゲスト。
 今日は、青井陽治さんによる先々週の学習発表会をさらに進めた内容。
 じゃんけんで選抜された子供達が一人三分という枠のなかで、「この一週間で一番嬉しかったこと」を話すというもの。
 3分も話せる子はなかなかいなくて、一人大人として参加した田中さんが生き生きと息子さんのことを話した。
 その後、誰の話に共感したかを挙手。いつも元気なアキトくんが板書してとりまとめる。
 ベスト3が決まって、それぞれの賛同者の代表を3人ずつ選んで、みんなの前に。
 みんなにどんな話だったかを説明する、自分が話し手になったつもりでもう一度しゃべってみる、3組の代表がディスカッションしてみる、など、ちゃんと聞くこと、そして、自分なりの考えを発表するという、とっても難しい、でも、基本的なコミュニケーションのしかたをやってみる。
 どんな話だったかをきっちり説明してくれたアキトシくん、話し手になってちゃんとしゃべれたチナツちゃん。これまではクールにつっぱってばかりだったショウゴくんが、だんだん素直に自分の意見を言えるようになってきている。
 僕は、最後のディスカッションに参加。みんなが話しやすいようにリードする役目(たぶん)だったのに、なかなか話を進めることができず、それ以前に、あがってしまっていることに気づき、子供たちがやっていることの大変さを身をもってかんじた。
 90分の授業はあっという間に終了。子供たちは4月に比べればずっと集中できるようになったけれども、やっぱりざわざわしてしまう時間が多かった。60人を一度にというのはやっぱり難しいのかもしれないなあと思う。
 それでも、学習発表会を契機に、それまでしゃべれなかった子がちゃんと話せているのを聞くととってもうれしい気持になる。
 終了後、これからのスケジュールのうち合わせ。今年ももうおしまい。本番までのスケジュールの調整はなかなかむずかしい。

 新宿に出て、ツタヤに寄り、gaku-GAY-kaiの準備のためのCDをレンタル。伊勢丹の地下でプリンを買って、マルゴリータ・奈須の部屋に向かう。
 ジオマンのうち合わせ。年に一度の「自己肯定イベント」のための企画会議。
 今年はベリンダ・つるもとがいないので、どうしようかと白紙からの相談。
 それでも、話しているうちに曲と衣装のプランが決定し、「これでいこう!」というラインが見えてきた。
 来週また集まって、衣装の確認と振付けをしてしまうことに決定。
 
 森川くんが出演している「オアシスサバク」に行こうかと思っていたのだけれど、富士見ヶ丘小学校を出るのが遅くなってしまったのから、順繰りに予定がずれこみ、奈須邸で「ごめんなさい」することを決める。
 決めてからは、奈須さんお手製のスパゲッティにプリンとお酒で、一年ぶりに熱く語る集いになる。こないだの「約束」のこと、「贋作・毛皮のマリー」のこと、地元の若松河田にある旧小笠原伯爵邸の話などをいろいろ話し、聞く。


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