せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2004年10月14日(木) 「約束」稽古

 にしやんが帰ってきた。お疲れさま。ニセ劇団見に行けなくてごめんなさい。
 稽古前に、にしやんがニセ劇団で演じていた「女神」を全部やってみせてくれる。
 爆笑、すばらしい!!
 ありがとう!

 稽古はあるところをどんどこやってみる。
 緻密な積み重ねをしていってもらう、早瀬くんと良ちゃん。
 最後にやってもらったにしやんとのぐの場面は、お互いにどう演じるかが先に立って、やりとりが成り立たない。久し振りだからかな?
 
 帰りは酒部活動、部長とは初飲み。
 彼のヤンチャな過去話を聞かせてもらう。
 あとは芝居の話をたくさん。
 良ちゃんは、芝居の話を台詞の記憶でしゃべってくれる。
 芝居好きなんだなあとうれしくなる。
 
 >>>初日まで20日!


2004年10月12日(火) 「アル・ムルワッス劇団」 劇場下見

 夜、「アル・ムルワッス劇団」をタイニイアリスに見に行く。
 バグダッドから来日している劇団。
 一部は、歌と踊りで、フォルクローレ風なもの。
 初めに、初めて見る太ったギターのような楽器のソロ。
 これが、津軽三味線のような曲弾きをする。
 演奏している人の、入り込み方もまさに「津軽三味線」だった。
 イラクも日本もアジアなんだなあと思う。
 男性8人と女性2人のダンス、音楽はやはり見慣れない楽器+キーボードの生演奏。
 合間合間にシンドバッドのような若者が登場してマイムで動く。
 歌詞は全部、アラビア語なので、たまに聞こえる地名「バスラ」とかそんなくらいしかわからない。
 古くから伝わる音楽を使っているそうなのだけれど、これがとっても「宴会」っぽくてよかった。
 手拍子のうちかたが、全部「前拍」だったのも、日本の宴会のノリにちかく聞こえる理由かもしれない。
 そのうちに、「ひとつとせ〜」という日本の数え歌のようにも聞こえてきた。
 続く第二部は、パントマイムによるパフォーマンス。
 二人の男がどこかに閉じこめられていて、出られないという状況。
 こちらはちっとも、フォルクローレではなく、とても洗練されている。
 多分にヨーロッパ的。
 イラクは、日本なんかよりずっとヨーロッパに近いんだよなと改めて思う。
 終演後、出演者といっしょにトークがあった。
 いろんな質問に対して、とってもていねいに答えてくれた。
 思ったのは、イラクは、日本なんかよりずっとずっと演劇先進国なんだということ。
 イラクのどんな劇場でも、日本の国際フォーラムやタイニイアリスよりちゃんとしてるそうだ。
 どのくらいの劇団があるのか、国際演劇祭はあるのか、日本に来ての印象は?
 アメリカに占領されて変わったことは?
 イスラム圏では女性の社会進出が難しいと聞いているが、劇団ではどうなのか?
 シンドバッドを演じていた彼が、全部答えてくれた。
 自分たちは演劇をしているのだということをきっちり言っていた。
 戦争があろうとなかろうと自分たちは、演劇を使命だと思ってやっているのだという誇りが見えた。
 イラク全部の代表ではなく、彼らは演劇人なのだということを改めて思う。
 そして、イラクというと、まだまだ発展途上な国なんじゃないかという、見下ろす視線で会話していたことに気づき、恥ずかしかった。
 日本の演劇の歴史は、歌舞伎、能、狂言をのぞけば、たかだか百年。
 それよりずっと前から東西交流の要に位置していた国と日本では、日本の方がずっと後進国だ。
 そのことを忘れているのは、まさにアメリカ的な感覚だよなあとも思う。

 急遽、モリエールの小屋下見に行く。
 22時15分から下見。モリエール集合。
 集まったのは、のぐとまみーといっこうちゃん。良ちゃんは、こないだ見てきたそうだ。
 ソワレ終演後、バラシ後ということで、きれいな空舞台。
 初めての小屋なので、どうしようかとあれこれ考える。
 当初は、いかにもオフィス風のパーテーションを使う予定だったのだけれど、高さが途中までしかないので、やはり黒幕を使おうと決める。
 舞台の高さ、張り出しの大きさなどなど、基本的なことの確認。


2004年10月11日(月) 「約束」稽古

 頭からの小返し。
 早瀬くんのいかたをあらためて、確認していく。
 だんだんいいかんじになってきて、よかった。
 けいこ場の空気がもじどおり悪い。空調のせいか、天気のせいか、よどんでる。
 僕も、風邪をひいているせいか、むしむしするのに、寒くてしかたない。
 途中で空気を入れ換えてから、少し改善した。
 いっこうちゃんのはじけっぷりが、場面をひっぱってくれてる。
 時々自滅するかんじも含めて、生き生きと羽目をはずしてる。
 りょうちゃんの芝居がいいかんじになってきた。細かく、言葉を探してダメ出しをする。

 阿佐ヶ谷のホームでフライングステージのお客さんと会って、話こんでしまう。
 結局、電車を乗り換えながら、彼の下りる駅まで一緒に来てしまう。
 彼は年間600本舞台を見てるという、ものすごい人。
 芝居の話をいっぱいする。
 おかげで寝過ごさずに帰ってくることができたかもしれない。

 小松川高校の地区大会の結果のメールをもらう。
 優秀賞だったそうだ。
 残念だけど、みんながんばったね。
 お疲れさまとメールを送る。

 >>>初日まで23日!


2004年10月09日(土) 「約束」稽古

 台風が来る。
 一日台本に向かおうとするが、向き合えない。
 こういう日は稽古をなしにするのがすじなのかもしれないが、久し振りにあきやんと早瀬くんがくるので、台本を渡すためだけにでも、出掛けなくてはと思う。
 のぐとりょうちゃん、あきやんから相次いで連絡。
 とにかく出掛ける。
 とほとんど外に出た途端に、すごいアメと風、さっきまで、何もなかったのに。
 駅に着くまでに、傘が3回おちょこになる。
 ホームに立っていると線路にそって風と雨が吹いてきて、いじめにあっているような切なさ。
 電車に乗ると、乗っている人の傘がみんなおかしなぐあいにねじれている。
 新御茶ノ水の駅で、中央線と総武線が止まっていることが判明。丸の内線で南阿佐ヶ谷まで出ることにする。
 先に阿佐ヶ谷に着いているのぐにみんなへの連絡をお願いする。
 地下鉄は、ほんとに振り替え輸送してるんだろうか?と思うぐらいののんきな混み具合。
 南阿佐ヶ谷の駅についたら、ホームでりょうちゃんと会う。一緒に地上に出たら、あれ?っというかんじで雨も風もなし。
 ほんとかな?というかんじでけいこ場へ。
 のぐといっこうちゃんとあきやんが無事到着済み。
 早瀬くんが、南北線、京浜東北線、埼京線と全部止まって、動きがとれなくなり、8時過ぎにようやく登場。
 で、ひさしぶりに早瀬くんがらみの稽古。
 なかなか本調子にならなくて、やや足踏み状態。
 細かいところをつみあげているうちに時間になってしまい、今日はおしまい。
 外に出ると、雨も風もなし。
 台風は、いってしまった。
 なんだかひょうしぬけなかんじ。
 とりあえず身近なところで事故がなくてよかった。

 >>>初日まで25日!


2004年10月07日(木) 「約束」稽古

 修正版の台本をもって、けいこ場へ。
 すっかりおそくなってのけいこ場入り。
 申し訳ない。
 僕がいない間にマミーに送っておいた台本をみんなで読んでおいてくれている。
 お休みの早瀬くんのかわりにりょうちゃんが読んでくれた彼の役は、とっても推進力があって、新鮮だった。
 こまかいニュアンスをどうつくっていくか、楽しみになる。
 帰り、高円寺に寄って、HPの空席情報のページをつくり、高市氏に渡す。
 帰りの電車の連絡が悪くていらいらしながら、大急ぎで帰ってくる。

 >>>初日まで27日!


2004年10月02日(土) 「約束」稽古

 早瀬君中心の稽古をする。
 こまかくなんどもなんどもいろいろやってもらう。
 終了後、ぱちもん養老で酒部。
 僕にとっては今回初の酒部活動。
 りょうちゃんがいなくて、残念。
 ひさしぶりのビール。
 さくっときりあげて、今日はきちんと帰ってくる。

 >>>初日まで32日!


2004年09月27日(月) 「約束」稽古

 朝、小学校の担任だった先生から電話があったと母親に言われる。
 びっくりした。
 ヤマノウチ先生は77歳。母親は「十歳しか違わなかったんだわ」と、今更言っている。僕も、とってもおばあさんだと勝手に思っていた。もう亡くなったんじゃないかしらと、このあいだ母親と二人で話して、母親は涙ぐんだりしていたのに。
 僕は、この先生から、戦前の葛飾のことも、戦争のことも、東京大空襲のことも、下町の水害のことも教わった。勉強よりも、勉強以外のことをいろいろ学んだ気がする。
 卒業後も母親は何度かやりとりをしているとは聞いていた。僕は、小学校の一年から四年までの四年間お世話になった。弟も二年間。
 僕が、四年生の時に書いた作文をまだ持っていると、母親に話したそうだ。動物がいっぱい出てくる、初めて書いた小説のようなものだったと思う。
 曳舟川沿いのお花茶屋のお宅に、クラスのみんなで何度も遊びに行った。近くの原っぱでつくしを摘んで、おすましにしてもらって、みんなで食べた。
 先生の本棚にあった文学全集の中にシェイクスピアの「真夏の夜の夢」があったのを今も覚えている。これが、僕と演劇との最初の接点だったかもしれない。いつかこの本を読もうと思ったことも覚えている。
 今、先生は流山に住んでいるそうだ。柏あたりで会えるいいわねえという話になったと母親は言っている。それにしても、僕が家にいるのわかってるんだから、呼んでくれればいいのに。

 稽古に向かう途中、中央線の「通勤快速」に乗って安心していたら、荻窪まで連れていかれた。着いたとたんに、今日は阿佐ヶ谷の稽古場だったと気がつく。
 昨日、高市氏に平日の下りの通勤快速はどこに止まるのかを教えてもらったばっかりに……。

 稽古場に、樺澤くんの写真を撮っているカメラマンの方が来てくれている。稽古風景をいろいろ撮っていただいた。
 樺澤くんが持ってきた、やや男くさい、セクシーなポートレートを、いっこうちゃんと一緒に「ガン見」する。自分でセレクトしたというその写真。そうか樺澤くんはこういう自分が好きなのねと、新たな発見。
 稽古は基礎トレの後、頭から。
 舞台の寸法と道具の位置の確認をする。
 微妙な大きさの感覚。
 入り口を変更したせいで、導線がむずかしくなったかもしれない。
 基礎トレのシアターゲームがなかなかいいかんじに運ぶようになった。
 とってもいいチーム感だ。
 芝居にもうまくつながっていくといいな。
 いい本を書き上げて、いい芝居をつくらないと、ほんとにもったいないと思う。
 今日も酒部活動は活発。
 樺澤くんは、もはや「部長」と呼ばれている(らしい)。

 放置して出掛けたパソコンが復活していた。
 よかった……
 気になっていたHPの更新をする。

 >>>初日まで37日!


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