せきねしんいちの観劇&稽古日記
Diary INDEX|past|will
あちこち移動しながら台本を書いている。 移動の途中、電車の吊り広告で「anan」の表紙のV6の岡田准一のヌードを見かける。 なんだかとってもパーフェクトだ、僕的に。 勢い込んでコンビニで実際に手にとってみたら、彼の写真はあわせて4枚だけ。しかも、いいかんじと思えるのは、吊り広告で見た表紙のみ。 買おうかどうしようか迷いつつ、「セックス特集」というのがどうにも暑苦しくて、パスしてしまう。 でも、それにしてもきれい。陳腐なたとえかもしれないけど、ギリシア彫刻みたいなボディがすばらしい。だけれども、中身の写真と微妙に違うような気がしないでもない……。まさか、アイコラじゃないよね?
夜、携帯にもらった電話を折り返すのに、相手の部屋の(携帯じゃない)電話にかけようとしたら、番号の記録がどこにもない。おかしいなと思い、あ、前の携帯には登録してあったはずと思いつき、今や電話帳代わりになってるそれを取り出した。 いつものとおりバッテリーがあがっていたので、大急ぎで充電を開始。そうしたら、なんと、画面に「初期化しています」というメッセージが!!! どういうことよ!!? そういうわけで、昔(去年の暮れまで)の電話番号のアドレス帳が全部消えてしまった。やっぱりちょっとショック。まあ、きちんと移しておかなかったのがいけないんだけどね…… この頃、僕はすっかり電話で話すことが少なくなった。 話したいそのときに、すぐ電話して、生の声をきく。携帯の便利さはそこにあったはずなのに、いつのまにか「こんな時間に電話してだいじょぶかしら?」と心配するようになってしまった。どんな時間でも同じように。 携帯じゃない地上(?)の電話やFAXを送るのにも気を使っているのに気がつく。やっぱりちょっとおかしいよね。どうなっちゃったんだろう。
| 2003年09月16日(火) |
風邪っぴきと「スイカ」 |
昨日から鼻水と咳が出てつらかったのだけれど、案の定、朝から熱が出てる。 クスリを飲んで、ずっと眠ることにする。 喉がいたくてたまらない。クラブでたくさんしゃべったのがこたえたのかもしれない。煙草もずいぶん吸ったしね。あまり辛いので、のどぬーるスプレーのお世話にもなる。 腕の発疹は、まだかゆみがひかない。こちらもクスリをべたべたと。 今日は夜からトレーニングあるのだけれど、連絡してお休みさせてもらう。みんなで話して稽古自体をトリにしてもらってもいいと伝えたら、今日はなしということになった。 参加の連絡をもらってたみんなにはちゃんと連絡をして寝ていたら、ワタルくんから「遅れます」のメール。あわてて「ごめんなさい、今日はナシになったの」と電話。その後、ムラポンからも連絡をもらい、ごめんねと謝る。あちゃー……。
録画しておいた「スイカ」第9話を見る。 今回は、ガンで入院した小林聡美の母親役の白石さんの病室仲間(?)で田根楽子さんが出てた。田根さんは第一回で、初めて小林聡美がハピネス三茶にたどりつく前に、道ばたで会った近所のおばさんとして登場してる。そんな役者の使い方もなんだかとてもいいかんじだ。 浅丘ルリ子は、今回、喪服で登場。さすがに着物着こなしが見事だ。で、友達がおいていった甘栗を段ボール一箱一度に食べて、「ふんづまりになって大変だったわよ」なんてせりふを言ってる。もう、すばらしい!! あと一回で終わってしまうのかと思うとほんとに残念だ。 札幌でイナガキジュンくんに教えてもらったのだけれど、たしかに予告編が間に合ってなくて、これまでのつぎはぎの映像で、ただ「最終回」というお知らせだった。 彼からは、来週「やっぱり猫が好き」の新作の放送があるとも教えてもらった。月曜の深夜、1時間枠。これも忘れずにチェックしておこうと思う。
朝早く旅館を出て、一日、あちこち移動しながら台本に向かう。 でも、この頃の調子の悪いマックのバッテリーがみるみるあがってしまう。 電源のあるところを探したのだけれど、うまく見つからず、途中からノートにメモするやり方に変更。 体中を虫にさされている。たぶんダニだと思うのだけれど。 特に左腕がものすごいことなっている。昨日買った薬を塗っても、痒さはおさまらない。 きっかけは、行きの飛行機の毛布だったかもしれない。でも、そんなことあるんだろうか。タイミングとしてはそうとしか考えられないんだけど。 円山公園にあるマルヤマベーカリーでパンを買う。 「ゴッホからの最後の手紙」の稽古で札幌に一ヶ月滞在したとき以来、札幌に来るたびに寄るパンやさんだ。駅の地下にある「BOYS BE」というコーヒーやさんもお気に入りだ。 千歳に早めに行って、おみやげを選んだりして、時間をつぶす。 飛行機は21時25分発。こんなに遅い便は初めて。 4FのラウンジでアイスコーヒーのLサイズを頼んだんだけど、席に運ぶ途中で、うっかり倒してしまって大惨事に。シャツもおみやげもコーヒーにまみれてもう大変。 ようやく片づけてから、今度はビールを頼んで「落ち着かないと……」と座ってたら、昨日のアフターパーティで会い損なったミオちゃんとナヤさんに発見される。 今日は何してたのとかそんな話をひとしきり。彼らは9時の飛行機なので、一足先に出ていった。 9時過ぎにみんなと合流して、機内へ。窓際の席で、夜景がとってもきれいに見える。月がずっと見えているのが不思議なかんじだった。 羽田に定刻の22時55分について、あとはダッシュしてモノレールに。乗り継ぎに気をつけないと帰れなくなってしまうので。 モノレールの中でさっきまで一緒だった伏見憲明さんにまた会う。隣に座ってしばしおしゃべり。 伏見さんは、先日、初めて書いた小説で「文藝賞」を受賞したばかり。カミングアウトしたゲイの作家が誕生したことがとってもうれしい。作品は10月の頭に発売される「文藝」に掲載されるそうで、今からとても楽しみだ。 浜松町で伏見さんと別れて、JRへダッシュ。その後の乗り継ぎもうまくいって、となりの北越谷までは来ることが出来て、あとはタクシーで帰宅。 きっと蒸し暑いはず……と思ってたんだけど、そうでもない。窓をきっちりしめて、どんと眠った。
| 2003年09月14日(日) |
レインボーマーチ札幌(2日目) |
朝から快晴。 ただ、すごい風が吹いていてとても寒い。 集合場所のテレビ塔下に出掛けていく。 参加者が続々集合。去年よりも大勢の人が来ている気がする。 ここでもまた懐かしい人たちに会う。 日射しはどんどん強くなって台風一過のすごい天気に。露出の高い人が見る見る日焼けしていくのを心配しながら見てた。 1時に出発。初めての集合場所、ルートということもあって、所々トラブルもあったみたいだけど、歩き出してしまえばもうだいじょうぶ。札幌の街をパレードする。 札幌のパレードは、毎年本当にいい気持ちだ。 道路が広く碁盤の目のようになっている札幌の街では、道路をきっちり通行止めにしてパレードをさせてくれる。警察の規制も東京のくらべればずっとゆるやかだ。 フロートもとっても背が高いし、風船もみんなで持って歩ける。 すすきのをぐるっとまわって、駅前通りでみんなで風船を空に飛ばす。 真っ青な空にカラフルな風船が消えていく。毎年ここでじーんと感動する。 二丁目レインボー祭りの花火もそうだけど、この「上を見上げる」っていうのが、いいのかな? ともかく、みんなとってもいい顔で空を見上げた。 その後、大通公園をぐるっと回って、テレビ塔の下で集会。 今回の目玉はなんといっても、上田札幌市長が挨拶に来たことだ。 これはもう日本で初めて! レズビアン&ゲイパレード(プライドマーチ)を開催する街の首長が集会に参加するなんて。 上田市長の挨拶は、「私たち札幌市民は、あなたたちセクシュアルマイノリティを歓迎します」というものだった(すっごい要約するとね)。 とっても感動的なスピーチだった。何人も何人もの参加者が涙ぐんでいた。もちろん僕もだけど。今これを書きながらもうるうるしている。 札幌の市長選挙の頃から、公開質問状を出すなどして、積極的にアプローチをしていた実行委員会が、セクシュアルマイノリティの人権について前向きに考える考える、もとい、レインボーマーチには参加もしくはコメントを寄せると解答した上田市長が当選した結果、「それなら来て下さい」と交渉して実現したのだそう。これはほんとうに歴史的な事件だと思う。 初めはメッセージを寄せるだけの予定だったのが、本人が挨拶に来ることになり、そのことを発表する記者会見に、今年の実行委員長のケンタこと桑木昭嗣さんは、ドラァグクィーンを二人連れていったそうだ。やるね!! 市役所の職員はみんな目を丸くしていたって。 夜から、旅館で大宴会。楽しく盛り上がる。テラ出版のみなさん、そして平井社長、ほんとうにありがとうございました。 そんなこんなで、メインのパレードも終わったので、僕は、じょじょに劇作家モードに頭を切り替えていく。 夜の札幌の街をいいかげんにふらふら歩きながら、あれこれ考えをめぐらす。 遅くなってアフターパーティに参加。 今日はドラァグクィーンというよりは、ゴーゴーボーイのみなさんを堪能する。ツヨシくんのショーをほとんど初めてちゃんと見て、感動する。自我をなくして溺れるように陶酔しきって踊るゴーゴーボーイが多い中、彼はずっとどう観客をコミュニケートしていくかということを考え続けている。彼のダンスを、一つのパフォーマンスとして、ほんとにおもしろく見させてもらった。 イナガキくんと再会して、思い切り話しこむ。「スイカ」のことやら、パレードのことやら。 さくさくと帰るつもりが、ムラポン、去年の実行委員長竹村くんなども加わって、クローズの時間まで。 いやあ、いい夜だった。 毎年思うことだけれど、札幌のパレードはかならず感動をくれる。 元気のもとといってもいいかもしれない。 これがパレードのいいところなんだ。運営する側の苦労はよくわかっているけれど、一参加者としてのこの気持を忘れないでいたいと思う。 この元気をもとにして、きっと僕はまた芝居を続けていける。 初めて札幌にフライングステージを呼んでもらったのは、96年の2月だ。札幌ミーティングのみんなが吹雪の中、フライヤーを配ってくれて、ほんとにたくさんのお客さんに見てもらえて、ほんとうにうれしかった。後で「ゴッホからの最後の手紙」の稽古のとき、斎藤歩さんが「あんなふうにチラシ配ってるの久し振りに見て感動したんだわ」と言ってくれたのが、彼等のことだった。 公演を終えた翌日、みんなで札幌駅のホームまで見送ってくれて、僕らはなんて幸せなんだろうと思った。 その初めての札幌公演の帰りの飛行機の中で、僕は、4月に予定していた芝居の企画を全とっかえすることにした。そうしてできた芝居が「陽気な幽霊」だ。あの芝居は、札幌のみんなからもらったパワーでできている。 「陽気な幽霊」という芝居はフライングステージの一つの節目になった芝居だ。 再演して、池袋演劇祭のグランプリをとって、フライングステージの代表作になってる。 今回のパレードからも、僕は何かをちゃんともらって帰ってきた気がしてる。 いい芝居をまたつくろう。
| 2003年09月13日(土) |
レインボーマーチ札幌(1日目) |
朝9時の飛行機で札幌へ。バディ編集部のご招待で今年も札幌レインボーマーチに参加する。 新千歳空港に降りると外は雨。とても寒い。東京はあんなに蒸し暑いのに。 札幌へ移動して、交流会。 全国のこういう機会にしか会えない友達といっせいに会う。これがパレードで一番うれしかったりする。 討論会のパネラーとして、日本のパレードについて話す。札幌と東京のパレードの違いについてもいろいろ見えてくる。 交流会の途中で移動して「親が語る会」に参加。 参加者全員が自己紹介をしただけで二時間以上かかってしまう。親との話、子供との話をそれぞれ語った。 ワタルくんのパートナーのノブくんのお母さんとご挨拶。ワタルくんのお母さんも参加している。二人が語った話もとてもいい話だった。 もともとはゲイの子供を持つ親御さんが孤立しないようにというネットワークづくりの会なのだけれど、今日は親のいないゲイ(この場ではね)が自分自身のカミングアウトの経験を話しているようすが、どこか甘くてせつないかんじがした。親よりも子供の方がいやされてるというか。 お世話になる旅館に移動して夕食。 そして、前夜祭のクラブイベントに出掛ける。 その前に、ハーティ@カフェに行って、ユーコさんと会う。美輪さんの「老女優は去りゆく」を演じてくれる。みんな感動!!その後のちあきなおみもすばらしかった。 その後、みんなで移動して、前夜祭へ。 今回初めてのクラブがなかなかいいかんじ。 交流会から一緒のミオちゃんナヤさん、ヤマガタくん、ズッキーたちと合流。 ショータイムに感動。札幌の若いドラァグクィーンたちがほんとに頼もしくなってきてる。東京勢では肉襦袢ゲブ美さんの夏木マリが最高だった。エスムラルダさんのショーにはズッキーも出演、いい味だった。 外はすっかり雨模様だったのだけれど、ショータイムが終わった2時過ぎに外に出たら、小雨の降る中きれいな月が見えた。 明日の中止の確率は5%とのこと。よかったねとみんなで話す。
| 2003年09月11日(木) |
新国立劇場「アイーダ」ゲネプロ |
市川裕之さんのご招待で、新国立劇場の「アイーダ」のゲネプロを見に行く。 市川さんは、2幕の凱旋の場面で踊っているのだそう。 フランコ・ゼフィレッリ演出の豪華スペクタクル版の再演。 いやあ、すごかった。 舞台装置のこれでもかといわんばかりの豪華さ。全部の場面がほんとエジプトの遺跡のよう。 中でも、2幕2場の凱旋の場面。「アイーダの大行進曲」が流れて、ものすごい人数が登場する。メインのメロディが流れる寸前に二頭の本物の馬が登場。本物感もすごかったが、それよりも、その微妙なタイミングを選んだ登場のさせかたが心憎い。 それからあとは、もう出るわ出るわ。迎える群衆だけでも100人以上。みんなが芝居をしている。子供達大活躍。バレエのシーンは、メインを踊る男性がとってもよかったなあ。 「アイーダ」というオペラはお話としては、かなり粗い筋立てだと思うんだけど、僕は、2幕の凱旋の場面の高揚感と、4幕のアムネリスが大好きだったりする。 ので、3幕までを二階席の正面で見て、4幕を舞台よりの上手バルコニーで見ることに。アムネリス役のルチアーノ・ディンティーノさんが、大熱演。ラダメスに死刑が宣告された後、「死にたいわ」と大きな柱の下にうずくまって歌う姿がとってもよかった。 本番の華やかさがないぶん、休憩時間がやや寂しかったけど、中身としては大満足のグランドオペラだった。市川さん、どうもありがとう。 終演後、キューブでやってる「Mナイト」の案内をアルピーナさんからもらっていたのだけれど大急ぎで帰ってくる。ごめんね!!! 空には中秋の名月がくっきり。少し離れて、大接近の火星。新宿のビル群を背景にものすごい絵になっていた。
| 2003年09月10日(水) |
健康診断 トレーニング |
家の近くの(といっても自転車で10分ほど)の公民館で越谷市の健康診断を受ける。 大人になってからこの手のことをするのは初めてだ。 一度も正社員になったことのない経歴は、そのまんま不養生のあかしかもしれない。 問診票に記入をすませ、レントゲン、身長体重、尿検査、血圧、問診、採血という流れ。 近所のおじさんおばさんが中心の客層。というか、自営業の人向けだから自然そうなるんだろうけど、ガテン系が多い。ただし、若い男子は絶無。 身長体重測定では、「え、そうなの?」と、やや驚く数値が出た。 体重はともかく、身長が「縮んでいる!!」。 姿勢のせいか、体重が増えたせいで沈んだのか? 尿検査はすぐ結果が出て、問題なしということに。 血圧も正常。問診も異常なし。血液検査の結果は後で通知が来る。 採血のあと、すぐに帰ろうとしたら、女性のお医者様に「五分待ってください。ちゃんと押さえて」と注意される。 しばらく我慢していたが、傷口が気になったので、脱脂綿をずらしてのぞいていたら、また注意される。今度は「ちゃんと押さえてないと、顔がむくみますよ!」って。そんなことあるのか? きっちり五分後、外に出る。 公民館は川沿いに立っている。地区の治水センターと併設されているきれいな建物。 今日の日射しは強烈だが、川風が心地よい。 自転車でいったん家に戻る。
夜はトレーニング。 その前にバディの編集部に寄って、札幌行きのチケットをいただく。 ジュンちゃんと伏見憲明さんの文藝賞受賞について話す。ほんとすごいよねと言い合う。 カミングアウトしたゲイの小説家が誕生したわけだもの。
トレーニングは、マミーが風邪でお休み、三枝嬢とワタルくんが仕事でお休みで、予想外の少人数に。 マッスー、小林くん、早瀬くん、僕に、ゲストはスワさんとナスさん。 基礎トレをさくさくやって、最後は「エレクトラ」。 一週間ぶりだというだけで、微妙に身体がとまどっているのがわかる。 声も本調子じゃないし。演じる身体と作家の身体は違うんだなあと考える。もうしばらく作家の身体でいたいので、今日は実籾体操はパスさせてもらう。股関節も心配だったので。 スワさんから、またしてもいろんなジオマン用ネタを提供してもらう。ナスさんと二人でジオマンの企画についてあれこれ話す。 スワさんは、僕がジオラママンボガールズのサンドラだということを知らずにいたそう。 ナスさんと「だませるね!」と喜び合う。 今年のジオマンは候補曲がいっぱいで楽しみだ。 とりあえずのラインナップは、「いやあ、かなわんわ」(トリオ・コイサンズ)、「こっち来てトゥナイト」(サッフォー)、「三味線クンパルシータ」(岩本きよみ)、「太陽ハント」(マリアンヌ)、「売れ残ってます」梓みちよ。この中から三曲を選ぶことになりそう。 「うち合わせはいつ頃から?!」とはやるナスさんに、「お願い、ちょっと待ってね」と言わなきゃいけないのが申し訳ない。
|