せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2003年09月09日(火) 「非戦を選ぶ演劇人の会」ミーティング

 10時から梅ヶ丘BOXで演劇人の会のミーティング。
 梅ヶ丘は久し振り。駅に降りたら高架になっていてびっくり。
 この間のリーディングの制作のまとめと、これからのことを話し合う。
 ボックスには「ビクター・ロミオ」の装置であるコックピットがある。
 思ってたよりもずっと小さな空間。この空間で芝居をしているというだけで、応援したい気になってくる。
 昼まであれこれ話し、解散。
 みんなで美登利寿司でご飯。
 一番安いランチメニューをそろって頼んだのだけど、思ってたよりもずっと量があって苦労する。
 1.5人前という分量プラス、先に出てきたサラダにやられたかんじだ。
 帰りは、小田急線で永井さんと篠原さんと一緒。
 最近見た芝居の話をいろいろする。
 一人になった帰りの電車で、「PRESENT」のアイデアがふと浮かぶ。
 これなら行ける!! 涙ぐみそうになる。やった。見えてきた!


2003年09月08日(月) 台本……

 何も出来ずに徹夜明け。
 いいアイデアが何も浮かばない。
 困った……と思いながら、もう夜。
 薄井さんのタックスノットに顔を出さなくては……と思いつつ、行ってしまうのも、ハナから試合放棄のようでできない。じりじりした時間を過ごす。電話をするのも微妙な気分で結局やめてしまい、自己嫌悪に。
 明日の朝のうち合わせのために結局また朝まで起きてしまう。
 でも、アイデアは浮かばない。


2003年09月07日(日) wild bell「swing by」

 池袋小劇場でノグの作・演出による「swing by」を見る。
 会場で約束をしていた稲村さん、それにマミーと会う。
 芝居は、月に向かう予定だった宇宙船の中を舞台にした物語。三人の登場人物がとにかくしゃべる。
 前半のおもしろいやりとりが、後半、どんどん「作者の言いたいこと」を順にしゃべるようになってしまったのがやや残念。閉塞状況で、限られた人物が「居続ける」ことはとてもむずかしいのだと改めて思う。
 演技的にも、それぞれの人物が「どうしゃべるか」ということに終始してしまって、キャッチボールの末に「さあ、どうなる」という芝居のおもしろさにはなかなかなっていかないのがもどかしい。
 中では、平原桃恵さんが、そんな「むずかしさ」と「大変さ」をどうにかしようとがんばっていた。
 終演後、バラシを途中までお手伝いして、失礼する。
 スタッフのさっこさん、おにさん、あゆみちゃん、それに宇田くんとはさくっと挨拶のみで。


2003年09月06日(土) 「アムネスティまつり」 パレード飲み会

 お茶の水のYMCAで開催されるアムネスティジャパンの「アムネスティまつり」で講演をする。
 タイトルは「ゲイとして生きること」。
 アムネスティジャパンは、今、「イマジン・キャンペーン」というのをやっている。
 オノ・ヨーコさんの協力で、ジョン・レノンの「イマジン」をテーマにした活動。
 僕は、自分のライフヒストリーと、「非戦を選ぶ演劇人の会」の話をしながら、「イマジン」=想像することについて話す。
 会場に来てくれたパチパチと食事をしながらいろんな話を。
 「贋作・大奥」の話で盛り上がる。アイデアをたくさん、使えるのや使えないのまで含めて。
 夜は、パレードのボランティアスタッフの飲み会。パレードから一年たったんだ。
 ここでもあれこれおしゃべりしながら、「贋作・大奥」の出演者が決まったり、衣装をお願いしたり、来年からの二人芝居の制作をお願いしたりと、何やら顔つなぎ人材発掘イベントになっていた。
 終電でさくさくと帰る。それにしても、土日の東武伊勢崎線の集電の早さはどうにかならないのか。平日と30分以上違うっていうのは、ほんとに困ってしまう。今日もぎりぎりダッシュ。


2003年09月05日(金) MA「ミラノメンズ・パリメンズ」「ワンダーズ」

 朝から、録音。今日は、パリとミラノの2004春夏メンズコレクション。露出度高し、水着がいっぱいのうれしいコレクション。
 モデルの好みとしては断然ミラノ。
 今日のお相手は、中出順子さん。エクササイズの成果は今日もばっちり。来週からのミラノとパリのコレクション取材で太らないかと心配してた。
 今回のコレクションは、僕的には微妙なかんじ。
 グッチのトム・フォードの提案するカウボーイスタイルは、ダサさとかなりすれすれのところで成り立ってる。デニムのパンツに折り目がついてるとかね。
 エディ・スリマンのディオール・オムは、スリムなラインがかっこよくて好きなんだけど、今回は妙にちゃらちゃらしてるし。
 ヴィトンのマーク・ジェイコブスのラインは、80年代風、ダブル六つボタンのジャケット。
 ギャスパール・ユルキエビッチのショーは、まるでゲイの4P。4人のモデルがソファーだけがある空間に一人ずつ登場。一人が大きく股をひらいてソファに座ると、もう一人がその股間に顔を近づけて座る。次の一人は、座った一人のお尻に顔を近づける。最後に登場した人は、ソファの後に立って、最初に座った人の顔を自分の股間に……。こんなんばっか。
 音楽もない無音の空間で繰り広げられるパフォーマンス。服自体はカジュアルなニット中心のスタイル。点数も16点のみ。じっくりと服を見たっていうかなんていうか……。モデルさんも、イケメンていうよりは、30代のたぶん俳優さんなかんじ。でも、まあ、おもしろかったかなと。

 夜、新宿の安田生命ホールに「ワンダーズ」の発表会を見に行く。
 会場で三枝嬢と合流。
 二十代の前半からおつきあいがある菊間まさおさんのジャズダンススタジオ発表会。
 彼には、ずっと昔、うちの芝居にも出てもらったことがある。
 僕も、彼の発表会に出たことがある。踊ったこともあるし、裏を手伝ったこともある。
 五年ぶりの発表会、とってもなつかしかった。
 みんなほんとに変わってないなあと思いながら、僕はなんて変わってしまったんだろうと、自分の不摂生がうしろめたい。
 終演後、ほんとにさくっとご挨拶。
 裏を手伝ってる山崎君と丁田くんと会い、一緒に帰ってくる。


2003年09月04日(木) 歌舞伎座「俊寛」「身替座禅」「無間の鐘」

 この間の稽古の帰り、キッちゃんに誘われた歌舞伎座の夜の部ご招待。
 一階花道キワのすごいいい席。
 「俊寛」。ボロだという設定の衣装が、実に豪華な「ボロ切れ」で出来ている。間近で見るととそれがよくわかる。
 芝居は、瀬尾の冨十郎さんがとってもよかった。
 俊寛の吉右衛門さんは、思ってたよりも、ずっと人間くさい俊寛をつくりあげてた。
 魁春さんの千鳥は、よく動いて、とってもかわいかった。
 花道を押し寄せてくる波布にびっくりしたキッちゃんもかわいかったね。
 「身替座禅」冨十郎さんの右京に吉右衛門さんの奥方。
 まあ、こんなところかというかんじ。
 「無間の鐘」 初めて見る演目。「ひらかな盛衰記」の中のお話。
 信二郎さんの源太は、なんだかただの遊び人風で、こんな男に惚れてるわけ?なんて考えてしまう。紫の着物に羽織りという豪華なコーディネートもすごかった。
 彼に入れあげてる遊女梅ヶ枝が福助さん。
 明朝に迫る源太の出陣、そのために必要な鎧甲を質に入れてしまって、うけだすにもお金はないし、どうしよう……。その鐘をつくと、来世では地獄に堕ちるけれど、現世ではお金が手に入るという「無間の鐘」の故事。その鐘に、この「手水鉢」を見立ててうってみよう! と手水鉢を叩くと空から小判が……。というお話。小判をまいてたのは、上の座敷に身分を隠し客として来ていた源太の母親だったのだという落ちがあるそう。
 黒衣さんが大活躍する舞台。しかけもいっぱいあるし。小判降ったりとか、手水鉢をたたいたときに「水気」が上がるとか。
 上手袖で舞台監督風に人がずっと心配そうに立ってるのがよく見えた。
 見ているときは、何これ?と思って、笑ってたんだけど、これが一番おもしろかったかもしれない。
 見所は「どうしよう、どうしよう」って延々と悩む梅ヶ枝の福助さん。「無間の鐘」でいこう!と決めてからの憑かれた芝居がよかったね。
 この幕は、途中で帰ったキッちゃんの職場の先輩の席に移動。
 花道をわたった正面の客席。
 まわりのおばさんたちのうるさいこと。
 キッちゃんいわく「1階席は金持ちのおばさんたちだから……」。そうなんだと思うな。
 始まる前、「女形は足の毛をどうしてるのか」とキッちゃんに聞かれる。
 「みんな剃ってるんじゃない? 男役だって、足出す役あるし。子供の頃からだから抵抗ないんじゃない、きっと」と答える。
 この幕の頭で花魁道中があって、福助さんが登場。
 ついてくる中間がみんなすね毛ぼーぼーなのを発見。
 終演後、「剃ってない人もいたね」と話す。
 福助さんの足の大きさにキッちゃんはびっくりしたそう。うーん、たしかに。


2003年09月03日(水) wild bell 仕込み

 昨日から右の股関節が痛くてしかたない。
 痛み止めを飲んで出掛けたんだけど、もうギブアップ。
 電車から降りて、歩けなくなってしまった。
 ぎっくり腰の痛みのごまかし方では全然きかなくて途方にくれる。
 ホームのずっと遠くのはずれにあるエレベーターがうらめしい。
 それでも、よろよろと池袋小劇場へ。
 芝居の現場は、僕もがんばらないと……という気持にさせてくれる。
 初めから戦力外なかんじで申し訳ない。ベニヤを切ったり、こそこそとお手伝いをして、途中で失礼させてもらう。

 夕方から大雨だ。雷がものすごい。
 僕も駅からの自転車でびしょぬれになる。 部屋の中から見る雷が僕は大好きだ。
 猫のシューは、ちっとも怖がる様子がない。
 去年死んだイヌのモグはしっぽをまるめておろおろしてたのにね、などと母としゃべる。


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