金色の夢を、ずっと見てる

2018年11月05日(月) 初めての広島

…まぁ厳密に言うと、中学の修学旅行以来四半世紀(以上)ぶりの広島、です。ウツのライブでは初めてです。


新幹線で約1時間半。近いよなぁ。所要時間だけなら、車で福岡行くより早い。着いたら広島駅のスタバで軽く腹ごしらえして、タクシーで会場のライブハウス(が入ってるパルコ)まで。バスとか路面電車で行ける事も分かってたんだけど、2日連続のライブで前日の足の疲れが全然取れてなかったので、ちょっと贅沢してタクシーです。いいじゃん、もう大人だもん。自分で稼いだお金でちょっとラクするぐらい大目にみてください…(笑)


整理番号は前日(福岡)よりちょっと前。昨日はnishi-kenさんの正面付近で、おかげでnishi-kenさんはよく見えたんだけど、最後の写真撮影タイムで『ウツの手が邪魔でウツの顔が見えない』というまさかのオチがついたので、今日はウツの正面付近を狙ってみました。広島クラブクアトロ、熱かった〜。福岡のLOGOSよりちょっと小さいんじゃないかな?狭いならではの熱量で
「広島は他所とちょっと違う」
と言われてたのが分かる気がしました。

しかし、ステージが狭いせいでメンバーの配置がちょっとずれて『前列の大ちゃんが邪魔(こら)で、その後ろでドラムを叩くnishi-kenさんがよく見えない』というこれまたまさかの現象に愕然(笑)まぁ最後の写真タイムでは、予想通りウツの正面からなかなかいい写真撮れたんですけどね…(苦笑)


ウツのソロツアーで2日連続って初めてだったんじゃないかなぁ。同じセットリストなのに2日とも全力でカッコいい。一度でいいから全通してみたいものよ…。


帰りは駅のお店で穴子飯を食べてから新幹線。しかも帰りは行きより停車駅が少なかったから、余計に早く感じました。でもなぁ、どうもあの『運ばれてる』感が苦手なんだよねぇ。これが大阪とか東京とかの「それもう飛行機で行くしかないじゃん」みたいな距離なら諦めもつくんだけど、新幹線で2時間弱・車なら5時間半、て中途半端に遠いんだよなぁ。体力的にはそりゃ新幹線の方がラクだけどさ。もしまた広島に行く機会があったら、1回車で挑戦してみようかな(笑)



2018年11月04日(日) ご無沙汰にもほどがありますが

前回から10ヶ月ぐらい空いちゃってますがそこはスルーでお願いします。
(…まぁ正直、もう見てる人もそれほどいないのではと思ってる)


2日と3日、2日連続でウツの25周年ツアー『thanatos』の福岡・広島公演に行って来ました。実は広島は初めてだったんですよね。広島は会場が小さいせいもあってか
「広島はよそと熱が違う」
とはよく聞いてて興味はあったんだけど、なんせほとんどのツアーで福岡と広島は連日なんですよ(笑)なんでですかね、最初から2DAYSだったら2日連続で行きたいと言えるんだけど、福岡と広島に2日続けて行きたいとは言えず。

しかしまぁウツも61歳になり、ぶっちゃけいつまで現役でいてくれるか判らない。後悔のないよう、見られるうちに見ておきたい。そう思ってたタイミングで、ツイッターで『都合で行けなくなってしまったのでチケット譲ります』というツイートが流れて来てこれはチャンスかなと。もしかしたら泊まりになるかもしれない点も含めて旦那の了解も取れたのでツイ主さんに交渉して、無事チケットを譲ってもらえたのです。


問題は移動手段ですよ。福岡に車で行くのはいつも通り。しかし広島はどうしよう?

最初は車で行くつもりで、旦那にも
「それだとライブ後に帰ってくるのがしんどいから、泊まってきてもいい?」
と話してたんだけど、ルート検索してみたら広島まで5時間以上かかるのね…さすがに遠いなそれ…。

ちょっと迷いましたが、結局新幹線で行きました。それだと泊まらずに帰ってこれるし。1人で外泊って滅多にないからちょっと楽しみではあったんだけど(笑)その結果、2日は車で福岡日帰り→3日は新幹線で広島日帰りという、それはそれで微妙にしんどいスケジュールになりました。


…正直言うと、2日に車で福岡→ライブ→福岡泊→3日に福岡から広島に移動→ライブ→広島泊→4日に車で帰ってくる、てのが行ったり来たりがなくて自分的には一番楽なんじゃないかと思ったんですが、それだと2泊になっちゃうじゃん。なんだろうねぇ、東京とか大阪2DAYSで2泊3日なら他にないからしょうがないよねって思うんだけど、福岡広島で2泊だと申し訳ない気持ちになるのはなんなんですかね(苦笑)遠さが中途半端なんだよな〜。


まぁなんだかんだ言いつつ、2日連続でウツを見れるってあんまりないので、内心すげぇ楽しみにしてました(笑)なんたって今年のツアーは土橋さん・大ちゃん・nishi-kenさんという3人のキーボードにギタリスト1人っていう初めて見る編成で、どんなライブになるのか全然予想がつかなくて。ツアーメンバーが発表された時には半ば本気で
「キーボードが日替わりだったらどうしよう?」
と思ったものです(笑)

しかも今回のツアーには、ライブ終了後に撮影OKタイムがあると。ツアータイトルのタグをつけてどんどんSNSで発信してね!と事務所のお許しが出てるもんだから、初日から結構な量の写真がツイッター上にあふれ、そりゃもう楽しみ感煽られまくりですよ。


という訳で、まずは2日の福岡。整理番号はそれほど前じゃなかったんだけど、上手いこと1段上がった最前列を確保できました。しかもちょうどnishi-kenさんの正面!よし!


多分ここにいる3人だけで今までのウツソロの半分ぐらいは作曲してるんじゃないかってメンツですから、その3人の曲が中心になるだろうとは思ってました。でもまさかそこにTMの曲も入れてくるなんて!TMのライブでも数えるほどしかやってない『IGNITION,SEQUENCE,START』と『OPEN YOUR HEART』が出てきたのは驚きました。キーボーディストが3人もいるから全ての曲がEDMっぽいアレンジになってたんですが、どれもカッコよかったー。

大ちゃん作曲の『NEXT STAGE』では大ちゃんの方に、nishi-kenさんの『CROSS』の時はnishi-kenさんの方に寄って歌う。バンマスの土橋さんはもちろんギターの西山さんにもちゃんとソロコーナーがあって、ウツは本当にバンドメンバーを大事にするな〜と見てて嬉しくなります。個人的には、『IGNITION,SEQUENCE,START』のイントロでバン!と両手を広げたnishi-kenさんのシルエットがカッコよかった…!あと、自作じゃない曲でもコーラスがあるわけでもない曲の時もnishi-kenさんが小さく歌ってる事が多くて、ウツへの愛がダダ漏れ!わかるよ!私達も好きだよ!と訳のわからない仲間意識も生まれる(笑)


途中、キーボードを4つ並べて『ウツの曲を弾いてみよう』のコーナーでは、ウツが弾こうとしたら音が出なくて両隣の大ちゃんと土橋さん大慌て。どうやら電源が入ってなかった様子。そしてウツと土橋さんはちょっとふざけるんだけど、大ちゃんとnishi-kenさんはガチで弾くんだよね(笑)nishi-kenさんが『1974』のイントロを引いて客席大盛り上がり。


キーボードソロのコーナーでは、次に弾く人がドラム(パッドドラムがステージにセッティング済み)でサポート。大ちゃんソロの後ろでドラム叩くnishi-kenさんカッコよかった〜。背が高くてガタイがいいから、大きい動きがステージで映えるんだよね。


アンコールでスペシャルゲストとして野村義男さんが出てきてビックリ。1曲終わったとこで帰ろうとするよっちゃんを
「まだあと1曲あるから!」
と身振り手振りで引き止めるウツ(笑)
「ご飯行くでしょ!?」
とこれまた身振り手振りで答えるよっちゃん。
「あと1曲だから!」
「だってもうご飯だよ?」
というやり取りを2回ぐらいして、しょうがないなーという顔で立ち位置に戻るよっちゃん(笑)

途中で、なんで来たのか教えてくれるかな〜と思ってたんだけど、まさかのトーク無しで帰っちゃってまたビックリでした(笑)

※ちなみに後日よっちゃんのブログで
「ツアーのどこかでギター弾きにおいでーと言われてて、この日時間が取れたので飛行機でびゅーんと行ってきました」
と書かれててマジで驚いた。あの2曲のためだけに福岡来てくれてたのね。


アンコールのラストで、ウツソロで1・2を争うぐらい好きな『ゼロよりも少ない始まり』をやってくれて涙目。Aメロの途中でドンドン!とリズムを取るところでサポメン全員が顔を見合わせてニコニコしながら体を揺らすとことか、あぁもう「尊い…!」ってこういう時に使うのねと。


終演後の撮影タイムは、いろんな人のツイートで予習してた通りあっという間でした(苦笑)最初の数秒はひたすら連写。たくさん撮っときゃどれか1枚ぐらいいいの撮れてるだろ作戦で。メンバーが退場するそぶりが見えたらすかさず動画モードに切り替え。しかし残念な事に、nishi-kenさん寄りの位置にいた私から見ると、客席に手を振ってくれるそのウツの手が邪魔でウツの顔が見えないというまさかの事態(笑)←いや笑えない。いいもん、皆が楽しそうだったから。ウツの顔がちゃんと見える写真は、ツイッターの『#thanatos2018 』タグでどかすか見つけて保存したし。ふふふ。


終わって外に出たら出待ち。しかし買ったグッズをバッグにまとめようとゴソゴソしてたら思いの他早くウツだけ先に出てきたようで、周囲のざわめきで「え?」と顔を上げたら、ウツが乗った(らしい)タクシーが走り出すとこでした…。


その後30分程待ったとこで他のメンバーも出てきました。しかしファンはちゃんとわきまえてますから、近所迷惑になるような大声は出しません。「きゃー♡」という密やかな歓声がさざ波のように広がり、「お疲れ様でしたー」と小声でお見送り。メンバーもわかってるから、車に乗り込む前にさらっと手を振ってくれます。土橋さんなんて乗ってからも窓を少し開けてそこから手を振ってくれました。


これを明日も見られるのね…とうっとりしながら帰宅。ここまでで予想外に長くなってしまったので、広島編はまた後日。



2018年01月15日(月) 着物を嫌いにならないでね。

成人式からすでに1週間経ってますが、やはりこれはちょっと黙ってられないので。

振り袖の販売・レンタル・着付けサービスなどをやってた会社『はれのひ』が成人式当日に営業停止して予約も何もかもぶっちぎってトンズラするという、あり得ない事態で大騒ぎになった今年の成人式。一口に被害者といっても
・レンタルの予約をして当日着付けとヘアメイクを予約してた人
・振り袖を買って、当日着せてもらう予定で預けてた人
・着付けとヘアメイクの予約だけして、着せてもらうために自前の振り袖を預けてた人
…等々、いろんなパターンがあったようで。


ツイッターとか見てると、結構利用者を批判してる人もいるんですよね。
『そんな高額な物を1年も2年も前に支払うなんて馬鹿げてる』
『自分で着付けもできない人間が着物を着ようとするからだ』
『成人式の本人はともかく母親や祖母も着付けできないのか』

断言してもいい。

こういう批判をしてる人の99%は自分で着付けなんてできないし、下手すりゃ着物と浴衣の区別もできないど素人だ。


まぁ1つ1つ反論しますけどね。まず
『そんな高額な物を1〜2年も前に払うなんて』
あのね、着物って1日や2日で作れる物じゃないんです。和裁用のミシンを使ったとしても数日かかります。手縫いで仕立ててもらうならもっとかかります。それが、全国でほぼ同じ日を納期として大量に発注されるわけですよ。

例えば、1つの呉服店で2018年1月8日に成人式を迎える人が100人振り袖をオーダーしたとしましょう。んでものすごく単純に、和裁用ミシンで1週間で振り袖が仕立てあがるとします。

100枚の振り袖を仕立てるために、100週間かかりますね?もちろんお店なら和裁用ミシン1台しか持ってないって事はないだろうから、まぁ仮にミシンが3台あったとしても33〜4週間かかります。そして、1年ってのは大体52週間しかないのです。つまり、お客様全員が手縫いじゃなくてミシン仕立てでいいと言ったとしても、1年の6割以上フル回転で作業しないと仕上げられないのです。

もちろん、ちょっと大きな店だとお客様は100人どころじゃないし、一生物だからミシンじゃなくてちゃんと和裁師さんに手縫いで仕立ててほしいって人もいるだろうし、1年以上前から準備を始める人もいれば3ヶ月前になって
「やっぱり振り袖着たい!」
と突然お店を訪れる人もいる。私が着物を買うのは主に2つのお店ですが、そのどちらも、成人式が終わったら即翌年の成人式に向けた営業が始まるそうです。お店の方も、早めに買ってくれればそれだけ納期まで時間があるから、早めに買ってくれる人にはちょっと割り引きしますよ〜なんてキャンペーンをしたりもします。

ただ、オーダーの場合はちゃんと採寸して本人のサイズで仕立てるので、出来上がってから『やっぱりいらない』と言われるのはお店としても困る。すると結局、振り袖が仕立て上がるのは数ヵ月後だけど契約した時点でお金は払う、という事態になる訳です。

出来上がってる物を買ったその場で持ち帰って着られる洋服と違って、注文→採寸→仕立て→納品、という手間がかかる着物(特に振り袖)は『1年前にお金を払う』のは不自然でもなんでもないのです。



そして
『自分で着付けできない人間が着ようとするから』
ここでまず言いたいのは、普通の着物と振り袖の着付けは全然違うという事です。

普通の訪問着なら私も着れます。正式に習った訳ではありませんが、人に着せる事もできます。でも振り袖は無理です。というかやった事がある訳じゃないので、もしかしたら、やってみたら着物は着せられるかもしれない。でも帯を結んであげるのは多分無理。自分が何度か着せてもらった時の事を思い出すと、大体2人がかりだったんですよね。特に帯結びは、こっちを持ってて、ここを輪ゴムで固定して、ここ押さえてて、と絶対1人じゃ無理な作業でした。

もちろん絶対にできないとは言いません。専門の人にきちんと時間をかけて教えてもらえば、自分で着られるようになります。でもそれは本当にごく一部の人で、現にツイッターでは
『日舞45年やってるけど、振り袖を自装なんて無理です』
『着付け師30年やってるけど、振り袖なんて自分で着れるか!』
『振り袖にしろウェディングドレスにしろ、和洋関係なく“人に着せてもらう事を前提とした衣装”ってのがあるんだよ』

等々、その業界の人達からたくさん声が上がってました。ちょっとでも着物を知ってる人なら『自分で着られないなら着るな』なんて意見、出るはずがないんです。

同じ理由で、『本人はともかく母親や祖母も着せられないのか』という意見も馬鹿馬鹿しいとしか言いようがない。じゃぁそう言ってるあんたの母親は振り袖の着付けができたのか?と。


いろんな呉服屋さんが無料貸し出しや着付けのサービスに名乗りをあげてくれて、福岡では『はれのひ』福岡店の従業員が、自分達も数ヵ月給料の支払いが滞っててその日で営業停止と本社から通知が来てたにも関わらずボランティアで着付けをしてくれたりと、大勢の人がなんとか被害者をフォローしようと手を尽くしてくれたというニュースも同時にたくさん流れました。

でもどこの救済の網にも引っ掛かれずに仕方なくスーツで出席したという人もいたし、テレビの取材に涙目で
「もう(家に)帰ります」
と言ってた子もいました。全員が救われたわけではないのです。




一番腹が立ったのは
『本来の目的は成人を祝う事であって、振り袖を着ることではない。振り袖がないならスーツや洋服で出席すればいい』
という意見でした。

そう言ったやつを目の前に正座させて聞いてみたい。


じゃぁ何かい?お前は1年前から用意してきた結婚式で当日いきなり衣装がありませんと言われて、でも披露宴の目的はお客様に日頃の感謝を述べてこれからもよろしくお願いしますとご挨拶する場だから、衣装なんてあるものでいいよねと言われて、普段出勤してるスーツや合コン用のワンピースで披露宴の高砂に立てるのか?



そりゃ確かに成人式の本来の目的は振り袖を着ることではありません。でも、レンタルにしろ購入にしろ、半年や1年2年前から用意してた人は、振り袖が着たくて用意してたのです。成人式というまさしく『ハレの日』に、親や友達と一緒に選んだ振り袖を着て懐かしい同級生に会う、それを楽しみにしてたんです。中には『もう亡くなったおばあちゃんが買ってくれた振り袖が、一度も手元に来ないまま行方不明になってしまった』という人や、『母が着た振り袖を着付けのために預けてたら戻ってこない』という人、『祖母・母・自分が着た振り袖をいとこに貸したら今回の騒ぎで、いとこが泣きながらごめんねごめんねと電話してきた』という人も。そういう人達に、どんな顔で
「じゃぁスーツで出たら?」
なんて言えるのか。


今回の騒動でもっとも許されないのは、お金や物の被害だけじゃない、そういう想いを踏みにじった事だと思うのです。


とにかく気の毒としか言いようがないけど、被害に遭った人はどうか着物を嫌いにならないでほしいなと、心から思います。一生に一度の成人式が酷い思い出になっちゃっただろうけど、悪いのはあくまでもあんな酷い計画倒産(だよね?)をした社長。トラウマになるのも仕方ないけど、それで着物自体を嫌いにならないでほしい。無料で振り袖を貸し出して記念写真を撮りますよって言ってくれてる写真屋さんや、レンタル着付け無料でもう1回記念式典をやろうと企画してる自治体や民間団体もあるそうです。そういうサービスを積極的に利用して、辛い思い出を上書きしてほしいです。

そして、まさかとは思うけど、そういった善意の声を悪用して『被害者じゃないけどただで振り袖着せてもらえるなら行っちゃおうかな♪』とバカな事を考える人が出ませんように。


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咲良 [MAIL]

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