金色の夢を、ずっと見てる

2009年04月05日(日) 2度目のミルク牧場。

久々に家族でお出かけ。次郎君が、今月の今後の週末がことごとく用事でつぶれそうなので、遊べる日にユウをどこかに連れて行ってあげたい!と言う事で。行く先は、夏にも1度行った『阿蘇ミルク牧場』です。


名前の通り『牧場』。牛やら馬やらヤギやら羊やらがいて、触れたり乳搾り体験ができる所です。夏に行った時は、まだユウは動物の大きさにビックリしちゃってほとんど近寄れなかったんだけど、今回はどうかな?


たまたま、先日妹がちょっとしたイベントでここの無料入場券をもらってたそうで、どうせ使わないからとそれをもらって行きました。着いたらまずお昼ご飯。バイキング形式のレストランですが、ユウは何やら緑色の素麺(何が入ってたんだろ?)とカレーを食べてご機嫌。その後園内をうろちょろしてたら、動物ふれあいコーナーで子ヤギ発見!

飼育係のお兄さんによると、まだ生後1ヶ月。ちっちゃ〜い!かわいい〜!と子供達に大人気です。近くには『ご自由にどうぞ』な感じで干草なんかも置いてあって、羊もうろうろしてました。さっそくユウに
「ちっちゃいヤギさんに葉っぱあげてみる?」
と干草を持たせると
「うん」
とちょっとビビリつつもチャレンジ!何度か他所の子に先を行かれましたが(笑)やがて手から餌をあげる事に成功すると
「ちっちゃいヤギさん、かわいいねぇ!」
とユウも大喜び。

大人サイズの羊に餌をあげるのはさすがにまだちょっと怖かったようで、でも横からこっそり背中に触って
「ひつじさん、ふわふわ〜」
と楽しそうでした。100%ウールだもんな。


その後、近くの『犬と遊ぼう!』のコーナー(いや、そんな名前ではないが)にも行ってみました。いろんな種類の犬がいたんですが、ユウが特に食いついたのはゴールデンレトリバー。
「ブンタ!!」
(注:ユウはすべてのゴールデンをブンタと呼ぶ)
と喜んだまではいいのですが、思ったより大きかったらしくなかなか近づけない(笑)結局、次郎君に抱っこされて近付いて、おとなしく『伏せ』してるゴールデンに
「ほら、何にもしないよ。ユウもなでなでしてごらん」
と私が先に触って見せて、やっと安心してそ〜っとなでなで。他にもコーギーとかボーダーコリー(多分)とかもいたのですが、絵本で見るのは大好きなのに実物はちょっと怖いらしく、犬達がちょろちょろと近くに来ると
「あっち、行くー!」
と次郎君にしがみついて大慌て。ヘタレめ(苦笑)


牛を見たりポニーを見たり滑り台で遊んだりしながらのんびり移動してると、ヤギが何頭かいる柵の近くを通りました。さっきの子ヤギで自信がついたのか、はたまた柵越しだったので安心したのか(多分こっちだな)今度は進んで近づいて、その辺の雑草をちぎって
「はい、どうぞ〜」
と柵越しに差し出してました。食べてくれて嬉しそう(^^)さらに移動してると、今度は自由にうろついてる羊の親子に遭遇。親はやっぱりちょっと大きくて怖いのか、子羊の方に一生懸命草を差し出してました。子羊に夢中になりすぎて、親羊に後ろからぶつかられたりしてましたが(笑)


最後にちょっと休憩がてらジュースを飲んで、帰りは私が運転。次郎君、お昼ご飯の時にしれっとビール飲んでましたからね。


ユウはまだ遊園地とか行っても遊べるものが少ないので、ちょっとしたブランコや滑り台があって動物と触れ合えて思いっきり走り回れるこういう場所がちょうどいいみたいです。ある程度大きくなったら、こんな所来てもつまんないとか言い出しちゃうんだろうな〜。そう考えると、ただ『思い切り走り回れる広い場所がある』ってだけでこんなに嬉しそうにしてる顔ってのは、本当に期間限定なんだな〜と思います。

大きくなったらなったで、アトラクションがいっぱいあるようなテーマパークに行って一緒に大はしゃぎするのも楽しいんだろうけど、それだって多分ほんの数年で『親より友達と行く方がいい』ってなっちゃうんだろうし(苦笑)無邪気にパパママって甘えてくれる時間を大事にしないとね。


……最近、なぜかユウがパパとお風呂に入るのを嫌がって
「ママちゃんと入る」
って言い出したので、次郎君がショックを受けてるんですよ(笑)
「え、もう!?」
て。そう言われても、彼らがお風呂に入ろうとしてる時間帯は私は夕飯の仕上げをしてるので、なんだかんだと丸め込んで次郎君と一緒に入らせるんですけどね。そして入ったら入ったですごく楽しそうなんだけどさ。

ていうか多分、ユウが嫌がるのは次郎君の洗い方が荒いからだと思う。次郎君が髪や体を洗ってやろうとすると嫌がって大騒ぎするらしいけど、たまに私とお風呂に入って洗う時は別に嫌がらないもん。どんな風に洗ってるのか、1度見てみた方がいいのかなー。



2009年04月04日(土) 病院も保育園も相性次第。

土曜日ですがユウを保育園にお願いして、予定をいくつか。

まずは、朝からエステ。本気で効果を出したいなら1〜2週間に1回ぐらい行った方がいいんだろうけど、それはさすがにお金かかっちゃうもんなー。月に1度の贅沢です。…と言いつつ、3週間おきに行ったりしてるんだけど(笑)

終わったらちょっとTSUTAYAに寄る。ドリカムの新しいアルバムが欲しかったんだけど、ついでに書籍の方も見たら『おせん』の新刊を発見!!15巻まで出たところでドラマ化されたものの、ドラマのあまりの出来の酷さに作者の心が折れて一時連載を休止、ドラマ終了後年末になってやっと連載が再開してたんですが、このほどようやく新刊が出たようです。いそいそと買って、12時からは予約してた歯医者さんへ。

親知らずが虫歯になったと思って行ってみたらそれ自体はたいした事なくて、でもちょっと妙な向きに生えててあまり良い状態じゃないのでこの機会に抜いちゃいましょう!でもその前に口腔内環境を整えてからね☆って事になったのが2週間前。今日はまず歯茎の状態の検査と歯石除去です。


「まずは歯茎の健康状態をチェックしますね」
と言われたのですが、そのやりかたってのが……『先端2cmぐらいが90℃に曲がった針のようなものを歯と歯茎の隙間に差し込んでいってその深さを見る』という方法。やった後に見たから良かったけど、やる前に見てたら想像するだけで痛そうでかなり怖かったと思います(苦笑)

歯と歯茎の間、というのは、よくCMなどで“歯周ポケット”とか言われてる部分ですね。針の曲がった部分には3・6・8・11mmと4段階に印が付いてて(なんで3・6・9・12じゃないんだろう)、どこまで針が入ったかでその“ポケット”の深さを見るのですが、これが深ければ深いほど歯周病が進んでて歯の根元がえぐれてるような状態のようです。ちなみに私はほとんどの部分で2〜3mm、最初の目盛りまで入るか入らないかというぐらいで、何ヶ所か針を差し込んだ時に出血した部分はあったもののその数もずいぶん少ない方で。総合的には、なかなか健康的な歯茎だったようです。やった♪

その後、歯石の除去。これは若干痛かったですが、終わった後は
「あ〜なんか歯がツルツルしてる〜」
と自分でもわかる。前にもやった事があるけど、確か数年前なんですよね。それでこのぐらいと考えると、数カ月おきとか、なんなら年に1回ぐらいでもケアに通えば1回1回はほとんど痛くなくて済むんじゃないかな。マメにやっておいた方が1回1回はラク、ってのは何でも一緒ですね(^^;

で、最後に、カルシウムやリンを補って歯を丈夫にするというリカルデントペーストなるものを歯に塗ってもらう。リカルデントってガムとかで聞くな〜なんて思っていたら、歯科医衛生士のお姉さんがひらりと1枚の資料を差し出しました。
「味が5種類あってですね」

へ?味?

「ミントと、ストロベリーと、バニラと、メロンと、バナナとありますけどどれがいいですか?」


なんだそりゃ!と思わず笑ってしまいました。じゃぁせっかくなのでイチゴ味でお願いします。


綿球のようなもの(だと思う)にペーストをつけて歯に塗布してくれるんですが、あ、本当にイチゴ味……っていうか……これは………


イチゴ味の歯磨き粉の味だ(笑)


終わってから
「なんか懐かしい味がしました」
と言ったら
「子供の頃を思い出しました?」
と笑われました(苦笑)次回はバニラにしてみます(爆)

っつーか、歯を丈夫にするために塗る物が甘いって不思議な感じ。もちろん糖分が入ってるわけじゃないんだろうけど、なんか逆に虫歯になりそうだよね(^^;


朝から出かける直前にトモエから電話が来てて、歯医者の後に適当に昼食を取ってからトモエに電話して14時から眼科に行こうと思ってたんです。でも
「(塗布後は)30分ぐらいは食べたり飲んだりしないでくださいね」
と言われちゃったので諦めて、眼科の近くのスーパーの駐車場でトモエに電話。

なんか、こないだまで無認可の保育園に通ってたマイちゃん(ユウと同い年の女の子)がこの春から認可の保育園に移ったそうなんです。でもその保育園がいろいろと引っかかるというか
「認可の保育園ってどこもこうなの!?」
と納得いかない事が多かったので、それを聞きたかったらしい。

聞いてみると、延長保育の料金がなんか変。どこの園でもある決まった時間以降は延長保育扱いで別料金が発生するんですが、マイちゃんが行き始めた新しい保育園は、18時以降は20分毎に200円。つまり1時間で600円の延長料が必要なんだそうです。それはまぁほぼ相場なんですが、おかしいのは月極め料金。

単発で払うなら20分で200円(または1時間600円)の延長料金が、月極めだと1ヶ月に12,000円なんだって。え?それって月に20日フルに1時間延長した場合の合計金額と一緒だよね?それって月極めの意味がなくない?

普通は、1ヶ月とかで契約したら少し安くなるじゃないですか。実際、妹が勤める保育園は
「1回毎に400円。月極めだと4,000円」
だそうで、それなら月に10日以上延長保育を利用するおうちは月極めで払っておいた方がお得ですよね?普通はそういう設定なんじゃないの?

他にも、
「給食表がなんか短いなと思ったら、1回の献立の横に日付が2つ書いてある」
つまり、半月単位で同じメニューが2回出てくるのか!!……とか、聞いてみると確かに
「ん〜、なんかそれはちょっとおかしいよねぇ」
っていう点がいくつか。担任の先生も
「主担任が新卒っぽい若くてなんか頼りない人だし、副担任はベテランっぽいけど愛想がなくて必要以上に厳しい感じで、なんかイマイチ安心して任せる気になれないっていうか…」
だそうで。

そりゃ誰だって最初は新人なんだから、新卒っぽい先生が担任でもいいんですよ。でもそれなら普通は副担任で、主担任はベテランの先生がやるもんじゃない?その人が実は新卒じゃなくてもう2年目とか3年目なので主担任なのかもしれないけど、どっちにしても副担任の年配の先生の愛想のなさ(保護者だけじゃなくて子供に対しても同じ態度らしい)はやっぱり気に障る、と。

実は、本当は別の園が第一希望だったそうなんですよ。でも利用時間の都合で泣く泣く諦めてそこに入園したら、その直後に旦那さんの職場の協力でその問題が解決したそうで…入園早々で気が引けるけど、最初に希望してた園に転園願いを出そうかな〜と悩んでました。そうだねぇ、担任の先生に関しては運とか相性もあるけど、園自体に満足がいかないのならそれもアリなんじゃないなかな〜。子供を預けるのに、その預け先を信頼できないのって怖いじゃないですか。保育料とは別に延長料が12,000円ってのもかなり痛いし。


話が一段落したところで眼科へ。今まで通ってた眼科が、『先生の印象は悪くはないんだけど具体的な病名や症状の説明をあまりしてくれないし、目薬を処方してくれるけど(確かに悪化はしないが)あまり症状が改善されない』という感じで気になったので、ここは一つ他の眼科の診察も受けてみよう、と。セカンドオピニオンって奴ですね。

行ったのは、実家の近くの割と新しい医院。妹が行ってみて結構良かったらしいので。

さほど混んでもおらず、5分ほどの待ち時間で診察が受けられました。まぁ結果から言うと今まで行ってた眼科の診察で問題はなく、とにかくコンタクトの使用を止めて目薬の点眼を続けるしか治療法はないみたいです。病名はちゃんと教えてくれましたが、聞きなれない言葉だったのでもう忘れちゃったし(苦笑)ま、言ってもらえただけで気が済んだというか。



ただ、ここで言われた驚きの事実が。



最初に視力や眼圧の検査があったのですが、その後先生と向かい合って座って最初に言われた言葉。

「あ〜、近視も乱視も結構強いから大変でしょう」



……乱視?今、乱視って言いました?


「え、あの…私、乱視もあるんですか?」
「えぇ、ありますよ」




初めて知りました、自分に乱視があるって(--;



驚いて
「今まで近視しか言われたことなかったんですけど…」
と聞くと
「あぁ、近視がかなり強いからそっちがメインになっちゃったんでしょうね」
だって。そ、そうだったのか……(汗)


肝心の目の症状については、ハードレンズ(=黒目より小さいコンタクト)を使うとどうしてもその両側の水分が不足しがちになって充血するので、ソフトレンズ(=黒目より大きいコンタクト)を使うと目の乾燥も充血も軽減される事が多いんだそうです。ソフトはハードに比べて視力矯正力が弱いと聞いてたのですが、最近では近視も乱視もかなり矯正できるソフトレンズもあるそうで
「ソフトレンズを試してみたい時はまたいつでも来てください」
と言われました。

う〜む、本当はこの症状が治まったらレーシックを検討しようかと思ってたんだけど、強度の近視に加えて乱視もあるとなると手術ができないかもしれないな〜。じゃぁ適応検査だけでもやってみて、手術が不可能だったらソフトレンズを試してみようかな?



3時過ぎに実家に帰ったら、ちょうど母と妹がユウを迎えに行って帰って来たとこでした。朝から釣りに行ってた父がガラカブ(熊本の方言。一般的にはカサゴと呼ばれるらしい)を山ほど釣ってきたので、下処理までしてくれた奴をもらって帰りました。煮付けにしよう♪



2009年03月31日(火) 冬ドラマ感想。

今回はあまり遅れずにドラマを見終わったかも。感想をさくっといきましょうかね。


『ヴォイス』
毎週、かなりはまって見てました。毎回毎回幼児のように
「どうして?ねぇどうして?」
とウザい瑛太がかわいくて(笑)

ゼミの1人1人にちゃんとスポットが当たる回があって、それぞれに法医学と向き合う真剣さやいろんな想いが描かれてて、見るたびに満足できるドラマでした。最後の方で大己(瑛太)とアキちゃん(石原さとみ)がちょっとだけラブな感じになったのも、あくまでも『ちょっとだけ』だったのが微笑ましくてよかったな〜。

でも1つだけ気になったんだけど…ゼミって、1年単位じゃないの?最終回で
「このゼミで過ごした5ヶ月の思い出と」
みたいな事を言ってたんだけど。私が行ってた大学ではゼミってのは年度初めに決めた所で1年過ごすものだったんで、なんとなく普通はそうだと思い込んでたんですよね。学部や大学に寄って違うの?


『トライアングル』
これは……う〜ん、一応最後まで見たんだけど、正直言ってちょっと微妙でした。なんかやたら謎だらけな感じだったのも、タネが明かされてみたら
「なーんだ」
って感じだったり、怪しい人が殺されたりお母さんの病気が治るのも妙にアッサリだったり、なんか肩透かしというか、いかにも怪しげに見せておいて違うんかい!みたいな事がちょいちょいあって。後半は半ば惰性で見てました。
「ここまで見たんだから、せっかくだから真犯人も見ておくか」
みたいな。

うん、なんかやたら登場人物が多すぎた感じ。怪しいと思ったらそうでもなかった、みたいな人が多すぎて、興味が分散されちゃったのかなぁ。うん、ぶっちゃけ、途中でちょっと飽きました(苦笑)



『キイナ 不可能犯罪捜査官』
おもしろかったんだけど、時々
「それ、そんなにもったいぶって説明するような事か?」
ていうネタが紛れてました。最後の方に出てきた『屍蝋化死体』とかになると確かに多少マニアックかもしれないけど、占い師の回で出てきた『コールドリーディング』とか、最終回で出てきた『サブリミナル効果』とか、そういうのって結構メジャーな言葉じゃないですか?

それを、まぁ演出上の効果なんだろうけど菅野ちゃんがものすごい文献を読み漁って見つけてきました!みたいに報告して、捜査課のメンバーがまた悉くそれを知らないっていうのが…
「え?それってちょっと推理小説とかミステリーやサスペンスが好きな人なら、結構誰でも知ってないか?」
みたいなタネ明かしが多くて、『不可能犯罪捜査官』なんて仰々しいタイトルのわりには見慣れたネタが多かったな〜って思いました。ま、おもしろかったんですけどね。



『ラブ・シャッフル』
これは、予想外におもしろかった(笑)最初のうちは
「途中でリタイアするかもな〜」
なんて思ってたんですが、結局毎週楽しみに見ちゃいましたね。でも最後で啓(玉木宏)が選挙に出馬するというのはさすがにどうかと思いましたが(^^;

でも、シャッフルされて最終的にどんな組み合わせに落ち着くのかってのは割りと予想通りの結末だったんだけど、それぞれが幸せそうに納まってたので見た後の感想がとっても爽やかでした。最終回、菊りん(谷原章介)が自殺した恋人に瓜二つの旺次郎(松田翔太)に
「(彼の替わりに)僕を許すと言ってくれないか」
と頼み、旺次郎が
「許すも許さないもないよ。あなたの事を本当に愛してたから」
と答えたシーンで思わずもらい泣き。

あと、意外にDAIGOがうまかったですねぇ。バラエティの時もそうなんだけど、バカな子ほどかわいいってこういう事かと(笑)


『銭ゲバ』
重かった……(苦笑)いろんな人をどんどん殺してのしあがっていく風太郎(松山ケンイチ)が、でも全然幸せそうじゃなくて、ていうか風太郎だけじゃなくて登場人物の誰も彼もが幸せじゃないってのが、もうとにかく重かった。後半は、なんとかして登場人物が1人でも幸せになれる終わり方がないものかと思いながら毎週見てたような気がします。

最後はもう風太郎が死ぬ以外の結末はないだろうと思ってはいましたが、それでも、最終回の風太郎の白昼夢は切なかったですね。

父親はちょっとおちゃらけてるけどちゃんと家族を大事にするサラリーマンで、母親も体は弱いけどちゃんと病院に行くお金もあって薬も飲んでて、後々は手術を受けられて健康な体になって、自分も顔に傷が残る事もなく普通にお小遣いももらえて友達も沢山いて、ごく普通に大学に進学して、顔に痣もなくまっすぐに成長した茜と出会って恋をして、友達も出来て、大学の近くの洋食屋で時々地元の食材を口にして懐かしみ、茜も緑もお嬢様などではなくごく普通のおうちの娘さんで問題なく結婚して、大きな会社に就職して初任給で父親に酒をおごり、義姉となった緑と同じ会社で仕事をしながら時には飲みに行ったりもして、やがて茜は妊娠して元気な男の子が産まれて。

平凡すぎるほど平凡な、でも風太郎がほしくてほしくて仕方なかった『普通の幸せ』。死を目前にして初めて、自分が本当に求めていたのはお金じゃなくてそういう『幸せ』なんだと思い知った風太郎。最後の最後で、自分で決めたはずの死に怯えて狂乱するその姿が痛々しくて、ここで奇跡が起こって生き延びられたらきっと風太郎は人生をやり直せるのに…と息を詰めて見てしまいました。


でもそんな奇跡が起こるはずもなく。


ものすごく見応えがあっていろんな事を考えさせられたドラマだったけど、強いて言うなら、最後の風太郎の独白はなくて良かったかな。あっても、もうちょっと短い方が良かった気がする。緑さんがお母さんのお墓の隣に作られた風太郎の小さなお墓に小銭を供えて、それで終わりで良かったんじゃないかと。いやしかしすごいドラマでした。おもしろかったとかじゃなくて、『すごかった』というのが一番正しい表現のような気がします。



今回はこんなとこですかね〜。予想はしてましたが『RESCUE』はリタイアしました。『リセット』(木曜深夜)だけはまだ放送中なので、春ドラマのレビューの時にでも感想をちょろっと載っけられたら。


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咲良 [MAIL]

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