金色の夢を、ずっと見てる

2006年07月04日(火) 親戚という名の他人が鬱陶しい。

ちょっとご無沙汰しておりました。
咲良です。


この前の日曜日、おかげさまでユウは無事お宮参りを済ませました。うちの両親と私と次郎君で近くの稲荷神社に行って、お祓いをしてもらったんですが・・・・・お宮参りの時って、母方の祖母が子供を抱くものらしいんですね。で、それに従って私のお母さんがユウを抱いてくれてたんですが、かなり暑かったみたい(笑)ただでさえ子供ってちょっと体温高いでしょ?しかも抱っこした上からちゃんとお宮参り用の着物をかけてあったから余計に。


祝詞やら玉串の奉納やら、なんか1年ちょっと前に挙式でやったのと似たような事をやって無事終了。せっかくなので写真を撮って、うちに帰って着替えたらそれから急いで我が家へ。


結局、日明けのお祝いをうちでやったんです。私が今いる実家ではなく、私と次郎君の家です。うちらがお宮参りに行ってる間に義両親が仕出屋さんの料理を受け取ったりして準備してくれてました。双方の家族だけでまぁささやかに・・・・という予定だったのですが、結果的にはそうならなかったんだよね〜。

夕方、次郎君のイトコのアイさん達が来るという話は聞いてました。入院中にもお見舞いに来てくれたんだけど、アイさんのお兄さんであるノリさんとその奥さんのユキコさんもユウを見たいとの事で、せっかく家に戻ってきてるのならちょっとお祝いがてらお邪魔するわ・・・という話になったらしいのね。

そしたら、なぜか同じタイミングで次郎君の伯母さん夫婦まで来たよ。しかも、そのためにわざわざ時間差で鉢盛をもう1つ注文してあるの。どういう事!?


授乳のために別の部屋にいる時に次郎君に小声で抗議(苦笑)

「話が違う」
「・・・へ?」
「なんで伯母さん達まで来てるのよ。結局親戚まで集まって大掛かりなことになってるじゃないのよ。家族だけでって予定だったでしょ!?」
「うん、ごめん。俺もよくわからないうちにこういう事になってた」

日明けのお祝いぐらいで親戚まで集まって大げさにやるのは嫌だったので、
『親戚も呼ぶのならうちじゃなくてどこかの店で、どうしてもうちでやるのなら両方の家族だけにして。じゃないと日明けしたばっかりの時期に我が家で大勢の親戚をいっぺんに応対できる自信がない』
と散々次郎君に頼んで、それでやっと
『じゃぁ両方の家族だけで家でやろう』
って事に決まったはずだったのに・・・・・

どうやら、アイさん達(ご主人と子供2人も一緒)が来る→ノリさん夫婦も一緒に来る事になった→どこから話を聞いたのか、伯母さん夫婦まで来る事になった→じゃぁもう1つぐらい鉢盛用意したほうがいいね・・・という流れで、結局私があれほど嫌だといったにもかかわらず、集合が時間差だっただけで大掛かりな宴会になってしまったみたいです。


いやもう正直疲れました。だって結果的に昼から延々8時近くまでお客さんがいたんですよ。準備とか途中途中のあれこれは全部お義母さんとか義妹のマミさんとかお義姉さんとかがやってくれたけど、生後1ヶ月の我が子をほぼ見世物状態にされながらの8時間は本当にしんどかった。



っつーかね、正直言って、今日来てた伯母さん夫婦が苦手なんですよ、私。

悪い人じゃないんだろうけど、デリカシーがないっていうか、人の話をきかないし相手の気持ちを考えずに行動してるとしか思えないの。

今日だって、いきなりなぜかマットレスを2枚持ってきたんです。で、言った事が
「そのうち泊まりに来させてもらうから、これだけは持参したわ」
・・・・・・・・ジョークなのかもしれないけど、一瞬固まりましたね。

実は、たまたまうちではそういうマットレスを買おうかと考えてた所ではあったんです。客用布団の敷布団が若干薄手なようなので、下に敷くようなマットレスでも買った方がいいかな〜でも今すぐ泊まりのお客様の予定はないしね〜・・・なんて言ってたの。だから、とりあえず
「わーちょうどそういうの買おうかなって話してたんです。ちょうど良かったーありがとうございますー」
とは言いました。

でもさぁ、別にその伯母さん達はうちらがそういうのを欲しがってると知ってたわけではないし、事前に
「こういうマットレスがあるんだけどいる?」
「あ、欲しいです。ください」
なんてやり取りがあったわけでもない。本当にいきなり、何の前触れもなく持ってきたんです。しかも新品でもない。

ぶっちゃけ、思いましたよ。


ただ単に、自分ちでいらないものを押し付けられただけなんじゃないか?



どうやら、正直なところ次郎君もそう思ったらしい(苦笑)

まぁ今回はたまたま、本当にマットレスが欲しかったとこなので素直に頂きましたが、普通はいきなりそんなもん持ってこられたら引くよ?



まぁなんだかんだありつつも無事終わり、日曜の夜は久々に家で寝ました。ユウは初めて自宅での夜。

出産後実家に帰ってはや1ヶ月。何度か次郎君がうちに泊まってくれて親子3人川の字で寝た事はあったんだけど、ちゃんと自宅で3人で過ごすのは初めて。エリナのとこから回してもらったベビーベッドが初登場です。

ちなみに、久々に2人で一緒のベッドで寝たのでイチャイチャしようと思ったら、見事にユウに邪魔されました(笑)


月曜の昼間は(次郎君も仕事を休めたので)家で3人でのんびり。夕方ぐらいにまた実家に送ってもらって帰ってきました。今月半ばぐらいまで実家で過ごす予定です。



子供を産んでからというもの、子供が犠牲になる事件のニュースを見る目が少し変わりましたね、やっぱり。テレビを見てたら、広島の木下あいりちゃんがペルー人の男性に殺された事件のニュースが流れて。私が
「やっぱりユウを産んでから、こういうニュースに今までより敏感になったと思う」
と言ったら、次郎君も大真面目な顔で言いました。
「うん、やっぱ受け止め方が違うよな。もしユウがこんなふうに被害に合うような事があったら・・・・・俺、その相手を殺しに行くかもしれん」


今日の判決で無期懲役になったようですが、たった7歳で、レイプされた上に殺されてしまったあいりちゃん。ご両親の辛さを思うと泣けてきます。山口県光市の母子殺害事件もそう。妻と子供を殺されてたった1人残された本村さんの7年間を思うと、それだけでたまらなくなる。


熊本の片田舎でも、油断はできないよなぁ。どうか、ユウが何事もなく元気に大人になってくれますようにと願うばかりです。



2006年06月28日(水) 子供を産んで思う事あれこれ。

相変わらずスッキリしないお天気が続いています。でも考えてみたら、私ここ最近ほとんど家から一歩も出てないんだよね。いくらまだ日明けしてないからってこもり過ぎじゃないか?

明日は、ユウの生後1ヶ月の検診です。確認してみたら、なんと14日に退院1週間後の検診に行って以来の外出。・・・・・・・・コンタクト付けるのも2週間ぶりなのがちょっと心配←ほら、昼間もいつ寝るかわかんないから、ここ最近はずっとメガネで過ごしてたんですよ。


そうそう、ユウといえば、昨日は地区の保健福祉センターから保健師さんが自宅訪問に来てくれました。なんかすごく若い感じの人だったなぁ。20代半ばってとこでしょうか。実習中だという学生さん2人も一緒。

で、ユウの体重を量ってくれたんですが・・・・・




なんと、3,440g!

確かに、ここ最近ちょっと重くなったよね、とは言ってました。2週間前の検診で2,800gになってて、産まれた時は2,500ちょっとだったのに増えたね〜・・・なんて言ってたんですよ。で、それからだからもう3,000gぐらいにはなってるんじゃない?とか話してたんですが、まさかいきなり3,440gとは。出生時からくらべたら1kg近く増えてるじゃないか!!

でも保健師さんの話だと、この増え方は順調なんだそうです。すごいよなぁ、だって『1ヶ月で1kg弱増えた』って考えたらそうでもないかもしれないけど、『1ヶ月で体重の35%増えた』と考えたらとんでもないですよ。50kgだった人が17kg増えて67kgになったのと同じ比率だよ!?(笑)


・・・・・・その割に私の体重はここ最近減り方が停滞気味なのはなんでだ。



お祝いも本当にいろいろ頂きました。父方のイトコでケイコちゃんっているんですよ。5〜6歳年上で、お互いある程度大きくなってからはあまり接触がなかったのですが、父方では数少ない同性のイトコ(父方のイトコの中ではケイコちゃんと私と妹しか女子はいない)。小さい頃はそれなりにかわいがってもらったような記憶も。


で、ケイコちゃんも数年前に結婚して、今年の2月に2人目の子供である女の子を出産したばかりなんですね。年の近い親戚ができた事を喜んでくれてるようで、いろいろ新生児グッズとかもらっちゃいました。お祝いでもらったのがかぶっちゃったから使ってないっていう離乳食用品とか、もらったんだけど季節とサイズが合わなくてほとんど着てないというかわいい肌着とか。実用的ですごく助かる。


あと感動したのは、この前遊びに来てくれた愛媛の伯母ちゃんがくれた、パッチワークの肌布団。

みなとの助言もあって(笑)私の好きな青系で作ってくれたんだけど、これが本当にキレイ!全部手縫いなんだよな〜と思うと感動もひとしおです。次郎君も感心してました。さっそくユウにかけて寝せてます。


自分の友達や親戚はもちろんなんだけど、親の友達からもたくさん頂いてしまって。お父さんの友達のおじさんなんて、うちにお寿司を届けてくれて、しかも胡蝶蘭の鉢植えまで一緒に届いてビックリ。お母さんの友達で私は会った事ない人からも頂いてしまったり。

内祝い(お祝い返し)の手配が大変だなと思うけど、素直に嬉しいです。こんなに祝ってもらえる事なんですね、出産って。どうかすると、結婚した時よりおめでとうムードは強いかもしれない(笑)



次郎君は、仕事の都合をつけて1〜2日おきにユウの顔を見に来てるんだけど、すごいと思うのは、彼はいつもうちに来る時に
「ただいま」
って言いながら入ってくるんです。

私は、次郎君の実家に行っても
「ただいま」
とは言えません。やっぱり
「おじゃまします」
って言っちゃう。でも次郎君はここ最近は(まぁ結構頻繁に来てるせいもあるのかもしれないけど)ごく普通に
「ただいま〜」
って言いながら家に上がるんですよ。

なんかすごいよね。


私は、元々の性格なのかわからないけど(決して人見知りするわけじゃないんだが)、どうしても次郎君の家族や親戚に対して他人行儀になってしまうんですよ。口ではちゃんと『おとうさん、おかあさん』って呼んでるし、たまに家に行った時なんかもそれなりに仲良くできてると思うんだけど、それも次郎君の親兄弟までが限界で。親戚のおじさん・おばさん達とか、ぶっちゃけて言っちゃうなら次郎君の甥・姪達に関しても、どこかで
「でも私にとっては他人」
って思ってるんですよね。

結婚して、相手の両親も自分の両親と同じ・・・っていうのはまだなんとなくわかる。でも親戚までいきなり『親戚』だと思えるようになるもんか?相手の甥や姪を、自分の甥・姪だと思って接する事ができるようになるもんか?普通はそうなのかな?

だからなのかなぁ、次郎君の甥・姪達がユウに会うのをすごく楽しみにしてるって聞いても、いまいち素直受け入れられないの。

甥・姪達はもう全員小学校3〜5年生で、ユウとはイトコなんだけどもう結構年が離れてるんだよね。だから、一緒に遊んでもらうっていうよりも一方的に遊ばれるっていうか、かわいがられるっていうよりはただの物珍しさで構いたいだけなんじゃないかって感じがして。

それぐらいなら、自分の友達の子供でもっと年の近い子がいっぱいいるから、そういう子達と仲良くなってくれた方がいいっていうか・・・・。

なんだろう、結局その次郎君の甥・姪達は私とは血がつながってないから、そう感じるんだろうか。それとも、血がつながってなくてもせめて産まれた時から知っていれば、もっと愛着がもてるものなんだろうか。


次郎君が
「ただいま」
と言いながらうちに入ってくるたびに、次郎君の親戚に対して同じように接する事ができない自分を、なんだか申し訳なく感じてしまう。



2006年06月26日(月) 親も育てられるってこういう事か。

大雨に見舞われてる九州地方です。でもうちのあたりはそうでもないかな。


さて、産後に実家に帰って早くも1ヶ月近くが経とうとしておりますが・・・・・・結婚して1年間家を離れててまた改めて実家で過ごしてみると、結婚前には気付かなかったいろいろな事が見えてきました。


お母さんが実にマメに、1〜2日に1回ぐらいは掃除機をかけてる事とか。

基本的に寝っぱなしの私とユウの布団も、可能な限り日に当てたり部屋の中でも動かしたりして、布団や畳に湿気がこもらないよう気をつけてる事とか。

脱衣所の足元のマットも、昼間は洗濯機や脱衣籠にかけて風を通したりして敷きっぱなしにしないようにしてる事とか。

仕事から帰ったら家中の窓を開けて、必ず空気を入れ替えるようにしてる事とか。

蟻が上がってきたら嫌だからと、お菓子のゴミなんかは部屋のゴミ箱じゃなくて台所のゴミ箱に捨てるようにしてる事とか。


家族が快適に過ごすために、細かくいろんな事に気を配ってるんだなぁ、と。人によっては当たり前かもしれないこういういろいろな事が、私はほとんどできてないので・・・・。自分が気にならないから、とほったらかしてたいろんな事が、これからはそういうわけにはいかなくなるんだよなぁ。自分や次郎君は平気でも、ユウには良くない事かもしれないんだからさ。


・・・・・・・・・見習いたいと思います、はい。




それにしても、生後1ヶ月の子供って結構変化するものなんですね。

体重が増えたとかだけじゃなくて、お腹が空いたら自分の指をしゃぶってそうアピールするし、最近では起きてる時も寝てる時も関係なく意味不明の唸り声をあげてます。いきなり何か声を出すのでびっくりして見てみたら、何事もなかったかのように爆睡してる・・・なんてしょっちゅうだし。←たまに
「また何か唸ってるな〜」
なんて思って気にせずにいたらオムツが濡れてて訴えてた、って事もありますが(笑)

あと、生後1ヶ月に満たない赤ちゃんでも笑うんですね。これってある種の反射だとか、たまたま顔の筋肉が動いたのが笑顔みたいに見えるだけだって言われますけど(そして私も次郎君もそう思ってたけど)、先生の話によると実際に笑ってる事もあるんだそうです。

退院前のお話の時に、
「赤ちゃん、笑うでしょ?」
と言われて思わず
「はい!・・・あ、でもあれって違うんですよね?」
と言ったら言われました。

「あれは、産まれたらすぐ新生児室に預けて、その後は3時間毎の授乳の時にしか顔を見てないっていう育児をしてきた人達が言ってる事ですから。3時間おきにほんの10分とか20分しか顔を見てないからそういう瞬間に出会ってないだけで、最初から母子同室で24時間一緒にいたら見れるんですよ。産まれたばっかりの赤ちゃんでも、快適だと感じれば笑う事もあるんです」

「だから、周りの人は“あれは笑ってるんじゃなくてどうのこうの”って言うかもしれませんが、そんなのは聞き流しなさい。あ、笑ってるなと思ったら“かわいいね〜”って誉めてあげるとか、もっとたくさん話し掛けてあげてください。赤ちゃんにはそういう刺激が何より必要なんですよ」


これ、医学的に見て本当なのかどうかはわかりません。でもそう思った方が楽しいじゃないですか。実際、気のせいかもしれないけど、うちのユウは誉め言葉を聞いた時によく笑顔を見せるんですよ。お客さんとかが
「くっきりした二重まぶたねぇ、かわいいねぇ」
とか言ってくれた時に、寝てるくせにニコ〜ッて笑ったりするんです。誉められてるのがわかるのかな?ってよく言ってます。


正直言って、特別子供好きなわけではないです。友達の子供はかわいいけど、他人の子供はなんとも思わなかったし、友達の子供でもちょっとわがままを言ったりぐずったりするとうるさく感じたりしてたし。

だから、産む前は結構本気で不安だったんですよ。産んでから、自分の子供にもそう感じちゃったらどうしようって。泣いたらうるさくてイライラしちゃうんじゃないかとか、お腹が空いて泣いてても自分が眠かったらほっといたりしちゃうんじゃないかとか、毎日の世話にすぐ嫌になるんじゃないかとか。



鬱陶しくなって虐待したりしちゃうんじゃないかとか。





でも不思議なもので、ちゃんとかわいいんですね。いろんな友達が
「大丈夫って。自分の子供なら違うよ」
って言ってた意味がやっとわかりました。

寝てるのをただ見てるだけで飽きないんです。泣いてると、抱っこしてあげなきゃって気持ちになるんです。夜中に泣いて起こされても、眠いしきついんだけど、でもほたっらかしにはできないんです。


妊娠中はすごいきつかったし、産むのも(安産だったとはいえ)本当にきつかったけど、産んでよかったなと。これからもっと大変なんだろうけど、ユウのためなら頑張ってみようと。まだ日明けしてなくて自由に外出もできないけど、それでもユウのためなら多少の不自由は我慢できると。

自然にそう思えるようになった自分に、自分が一番びっくりしてます(苦笑)


まぁうちの場合は、初孫にメロメロになってる両親とか、待望の我が子に思いっきり親バカになってる次郎君とか、周囲の愛情に助けられてる部分も大きいんですけどね。あと、ユウ自身も(周囲の話によると)あまり泣かなくて手がかからない良い子みたいだし。


何もかも自分でしなきゃって頑張るんじゃなくて、周囲に助けてもらいながらぼちぼちやっていきましょう。意外にちゃんと母性本能を持っていた自分に万歳、です(笑)


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