まつや清の日記

2007年02月10日(土) 議員特権キャンペーンのマスコミ報道

 昨日のなくそう!議員特権キャンペーンに関するマスコミ報道を追ってみました。朝日新聞が一番多く誌面を割いて報道、1面に全都道府県、政令市、主要市119議会の交付額と公開状況の調査結果、そして社会面に昨日のコンテスト報道です。

 中日新聞が社会面に静岡県議会ワースト5も含め報道、読売新聞が社会面で囲み記事、隣に「議員OB会補助金」記事、毎日新聞が事件・話題欄に記事が載せられています。産経、静岡、日経新聞には記事は見当たりませんでした。因みに見だしは

朝日新聞−政調費、全面公開3割 地方119議会本社調査 非公開は過半数 あいまい政調費改革中 議会、重い腰上げる 「特権」最悪は都議会

中日新聞−議員特権 都議会ワースト大賞 「非常識」コンテスト 静岡県議会も5位

読売新聞−ワースト議員特権 都議会に大賞 

毎日新聞−議員特権コンテスト ワースト1 東京都議会

 静岡県議会では、14日の本会議の終了後に第1回検討委員会を開催します。私の傍聴は選挙区等特別委員会の例に鑑みて許可されるようですが、県民はどうなるんでしょうか。「県政ウオッチングの会」としては傍聴要請行動を計画中とか。

 厳しく、委員会議論を監視する必要があります。マスコミの取材をどうするかも大きな問題です。

   


 



2007年02月09日(金) 堂々の議員特権!ワースト5静岡県議会

 なくそう!議員特権キャンペーン2007の全国ワーストコンテストが東京、日本教育会館で開催され、静岡県の政務調査費16億8480万円の領収書添付なし使途不明金が同道のワースト5に選ばれました。おーやっぱり!

 会場到着が18:50くらいでしたが、既に永六輔さんのお話は終わっていて、さっそくノミネートされた9つの議員特権の説明と投票が行われました。参加者は150名ほどでしょうか、マスコミ関係者が30名ほど参加していました。

 それにしてもマスコミ取材がスゴイ!審査委員は佐賀大学の畑山敏夫教授や川田龍平さんら5人で一人の配分自由の持点20点、参加者に1点という形です。参加者それぞれの想いが込められた選択です。

 一位−東京都議会の領収書添付なし政務調査費60万円に54点、二位−横浜市議会の一期目60万、2期目120万という海外視察費に45点、三位−埼玉県議会の買春疑惑のベトナム・タイ視察に39点、4位−兵庫県議会の政務調査費でマイカーローンに23点そして五位ー静岡県議会の16億8480万円の政務調査費使途不明に22点。

 ワースト1には、大賞の表彰状、掛け軸が贈呈されるとのこと、近々キャンペーン実行委員会の代表が直接届けるとのことです。全国市議会議長会に議員表彰制度の廃止を求める申入れ、集会アピールが採択されました。

 静岡県のワースト5については来週にも記者クラブと議長に報告したいと考えています。



2007年02月08日(木) 海野とおるさんの事務所開所式

 今日の街頭演説は、羽高団地前、サポーターの皆さんも参加していただきましたが、暖冬とはいえ、やや寒めの日でした。一時間の演説ですが、筋道を立てないとなかなかしゃべる事は出来ません。政治家の言葉の大切さを実感します。

 演説後は、静岡県民百年会議の皆さんと県議会選挙に関する懇談、様々なテーマでの意見交換が行われました。10:00からは、市長候補の海野とおるさんの事務所開き、ご案内を頂いておりましたので参加しました。

 選挙投票日二ヶ月前という時期を選んでの開所式、参議院選挙や県知事選挙での面々と久しぶりの出会いもありましたが、保守系の方々の顔ぶれももあり幅広い支持層を意識しての戦略を感じました。

 訪問活動の後は、井上英作さんのお通夜、密葬とのことで、ご親族の方々だけでとりおこなわれました。井上さんの霊に対する鎮魂はどのような形で行われるのが、いいのか、井上さんの顔が頭の中を渦巻きます。

 明日は、毎週金曜日に街頭署名を集めている百年会議の女性グループは、個人個人の想いを知事室に届けたいとしています。井上さんの死は、多くの人たちの心の中に静かな衝撃を与えはじめているようです。

 



2007年02月07日(水) エコハウス環境学習会

 今日の街頭演説は流通センター、サポーターも4名も朝早くからお付き合いをしていただきました。井上英作さんの焼身自殺についても触れました。毎日新聞が実名報道でかなり詳しく追っています。

 議会運営委員会が10:30から開催、遅れて参加しましたが政務調査費の検討委員会設置は合意されたとのことです。控室に向かう途中で空港部長に鉢合わせ、何かいおうかとも思いましたが、沈黙を守りました。

 一昨日、竜南で環境系市民団体・個人の拠点となっているエコハウス主催の勉強会が開催されました。講師は県立大学の小澤徳太郎さん、いつ聞いても刺激にうけるお話です。スウェーデン大使館科学技術部にいらっしゃる頃からの知人です。

 「「福祉国家」という人間を大切にする社会のあり方は20世紀的で、21世紀には人も環境も 大切にする「緑の福祉国家(生態学的に持続可能な社会)」に転換しなければならない」と主張されます。

 詳しくは、下記のホームページにて閲覧できます。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~backcast/prof.htm



2007年02月06日(火) 抗議の焼身自殺

 今日の未明、空港はいらない静岡県民の会のメンバーであった井上英作さんが県庁新館前で以下の抗議文を残して焼身自殺されました。何故、このような死の抗議にいたったのか、痛恨の極みです。

 空港反対運動が強制収用を迎え大きな転換点に立っている状況下で、今後の反対運動の展開をどのようにすすめるか七転八倒している最中、自らの死でこの局面を変えようとした井上英作さん。

 その胸中を思い巡らすこともその死をくい止めることができなかった私自身の力不足を嘆くと同時に彼が死を賭して訴えた静岡空港反対の想いを無駄にすることなく闘いつづけることを誓いたいと思います。

 井上さん、安らかにお眠りください。

※※ 抗議文

石川嘉延に物申す
貴様は、静岡県民の意思に反して静岡空港建設を推し進め、
今は、農民から無理やり、権力を使って土地を取り上げ、
又、反対する多くの支援者を無視して、力ずくで排除し、
何の必要も無い、永久に税金を無駄遣いする空港を、
嘘八百並べ立てて、さも役にたつ空港であるかのように偽装し、
県民を騙し、
犯罪者となんら変わらないゼネコンを使い、癒着し、県民に百年の禍根を残すその所業は許しがたい。

よって、我が命を捨ててその悪行を糾弾する。

静岡県民 井上英作

今、地球は危機的な状況にあり、このような環境破壊に金を使うべきではなく、間近に迫っている温暖化への対策に金を使うべきなのだ。

地球市民 井上英作

※※ 空港はいらない県民の会の声明

 一身を持って空港建設に抗議し、自らの命を絶った、井上英作君の訃報は痛恨の極みであり、この怒りを言葉にすることはできない。
 知事石川嘉延に宛てた井上君の抗議書には「県民に百年の禍根を残すその所業は赦しがたい」とあるとおり空港事業に未来はなく、県民の利益と相反するものである。
 この真理にたって、井上君は、県民の会事務局員として重責を担い、また立木を所有し、山林の共有地権者となって闘いを続けてきた。
 だが、今はもう彼はここにいない。彼をして、ここまでの思いを至らしめた理由は明白である。われわれは井上君の意志を受け継ぎ、あくまでも空港廃港を実現するまで闘うことを誓う。



2007年02月05日(月) 1勝1敗の選挙戦結果

 与党にとって、愛知県知事選挙は辛勝、北九州市長選挙は敗北、1勝1敗、柳沢厚生労働大臣は続投、と不安定要因を抱え込んだまま現状維持の選択をしたとのことです。果たして、このまま乗り切れるのでしょうか。

 「女性は産む機械」発言に対する批判の声を女性だけでなく男性問題としても根源的な批判的視点を持ってと考えていたら、日本女性学会による、柳澤大臣発言に関する意見書が公表されました。参考になります。

 今日は、羽鳥橋で街頭演説、会社での朝礼あいさつがあり、7:00くらいからはじめ7:45に終わりましたが、さすがに早すぎた感じで車の量も少なめでした。それでも、訪問活動で「今日、はじめて街頭演説を見た」と言う人がありました。

 早い時間の効用でしたが、議会報告ニュースの配布を手伝ってくれるボランティアメンバーとの連絡が十分でなかったため、せっかく来ていただいたのに配布時間が短くご迷惑をかけてしまいました。反省です。

※※
2007年2月2日
日本女性学会第14期幹事会および会員有志

柳沢伯夫厚生労働大臣が2007年1月27日、松江市で開かれた集会で、女性を子どもを産む機械に例え、「一人頭で頑張ってもらうしかない」と発言をしていたことが明らかになりました。

 これは、子育て支援を司る行政の長としてまことに不適切であり、即刻辞任されるよう強く求めます。

 大臣の発言には、以下のような問題があると、私たちは考えます。
第一に、人間をモノにたとえることは、人権感覚の欠如と言えます。

第二に、女性を産む機械(産む道具)としてみることは、女性蔑視・女性差別の発想だと言えます。また、この観点は、優生学的見地に容易につながる危険性をもっているという意味でも問題です。

第三に、女性(人)が子どもを産むように、国(国家権力、政治家)が求めてもよいというのは、誤った認識です。産む・産まないの決定は、個々の女性(当事者各人)の権利であるという認識(リプロダクティブ・ヘルス・ライツ理解)が欠如しています。リプロダクティブ・ヘルス・ライツの考え方は、カップル及び個人が子どもを産むか産まないか、産むならいつ、何人産むかなどを自分で決めることができること、そのための情報と手段を得ることができること、強制や暴力を受けることなく、生殖に関する決定を行えること、安全な妊娠と出産ができること、健康の面から中絶への依存を減らすと同時に、望まない妊娠をした女性には、信頼できる情報と思いやりのあるカウンセリングを保障し、安全な中絶を受ける権利を保障すること、などを含んでいます。

第四に、子どもを多く産む女性(カップル)には価値がある(よいことだ)、産まない女性の価値は低いという、人の生き方に優劣をつけるのは、間違った考え方です。産みたくない人、産みたくても産めない人、不妊治療で苦しんでいる人、産み終わって今後産まない人、子どもをもっていない男性、トランスジェンダーや同性愛者など性的マイノリティの人々など、多様な人々がいます。どの生き方も、平等に尊重されるべきですが、柳澤発言は、子どもを多く産む女性(カップル)以外を、心理的に追い詰め、差別する結果をもたらします。

第五に、少子化対策を、労働環境や社会保障の制度改善として総合的に捉えず、女性の責任の問題(女性各人の結婚の有無や出産数の問題)と捉えることは、誤った認識です。子どもを育てることは、社会全体の責任にかかわることであって、私的・個別的な家族の責任としてだけ捉えてはなりません。

第六に、「産む(産まれる)」という「生命に関する問題」を、経済や制度維持のための問題(数の問題)に置き換えることは、生命の尊厳に対する危険な発想といえます。もちろん、出産を経済、数の問題としてとらえることが、社会政策を考える上で必要になる場合はありえます。しかし、社会政策はあくまで人権擁護の上のものでなくてはならず、生命の尊厳への繊細な感性を忘れて、出産を国家や経済や社会保障制度維持のための従属的なものとみなすことは、本末転倒した、人権侵害的な、かつ生命に対する傲慢な姿勢です。

 以上六点すべてに関わることですが、戦前の「産めよ、増やせよ」の政策が「国家のために兵士となり死んでいく男/それを支える女」を求め、産児調節を危険思想としたことからも、私たちは個人の権利である生殖に国家が介入することに大きな危惧の念を抱いています。

 柳澤大臣に発言にみられる考え方は、安倍首相の「子どもは国の宝」「日本の未来を背負う子ども」「家族・結婚のすばらしさ」などの言葉とも呼応するものであり、現政権の国民に対する見方を端的に表しているものと言えます。2001年の石原慎太郎「ババア」発言、2002年の森喜朗「子どもをたくさん生んだ女性は将来、国がご苦労様といって、たくさん年金をもらうのが本来の福祉のありかただ。・・・子どもを生まない女性は、好きなことをして人生を謳歌しているのだから、年をとって税金で面倒をみてもらうのはおかしい」発言も同じ視点でした。産めない女性に価値はないとしているのです。少子化対策が、国のための子どもを産ませる政策となる懸念を強く抱かざるを得ません。

 小泉政権に引き続いて、現安倍政権も、長時間労働や格差、非正規雇用差別を根本的に改善しようとせず(パート法改正案はまったくの骨抜きになっている)、障害者自立支援法や母子家庭への児童扶養手当減額、生活保護の母子加算3年後の廃止などによる、障がい者や母子家庭いじめをすすめ、格差はあっていいと強弁し、経済成長重視の新自由主義的優勝劣敗政策をとり続けています。ここを見直さずに、女性に子どもを産めと言うことこそ問題なのです。したがって、今回の発言は、厚生労働省の政策そのものの問題を端的に示していると捉えることができます。

 以上を踏まえるならば、安倍首相が、柳澤大臣を辞職させず擁護することは、少子化対策の改善への消極性を維持するということに他ならず、また世界の女性の人権運動の流れに逆行することに他なりません。以上の理由により、柳沢伯夫厚生労働大臣の速やかな辞職と、少子化対策の抜本的変更を強く求めるものです。



                            以上



2007年02月04日(日) 派遣労働の実体

 今日は、日中友好協会企画の梅園での花見で様々なジャンルの演奏に耳を傾け、小さな子供であふれる消費者グループのもちつき、JICA中部による国際協力への参加メニューサロン、「静岡ふれあいユニオン」の大会に参加しました。

 梅園では上川陽子衆議院議員と鉢合わせ、もちつきでは元気いっぱい、少子化なんて信じられない、大勢のちっちゃな子供たちに、サロンでは若い大学生の面々に、そして大会では、格差社会の派遣労働者の実態に直面しました。

 いろんな切り口で人々が寄り添い社会を構成しています。政治の側が、どんなコンセプトで政策を語るのか、伝わる言葉をどれだけ駆使できるのか、その場、その場で、試され続けます。それにしてもいつも反省がつきまといます。

 派遣労働者の実態については考えさせられました。偽装請負、配置転換、妊娠による解雇、臨時職員の解雇、社会の現場で起きている一つ一つの事実を編み上げていくならば、格差社会の現実が浮かび上がってきます。

 言い知れぬ生活不安、社会不安の根本に雇用問題があることは、はっきりしていますが、本人の努力が足りないと馬車馬のように鞭で叩かれている現状をどのように整理していくのか、走りながら考えています。

 今日は愛知知事選挙、北九州市長選挙の投票日、どんな結果が出るのか。愛知県民、北九州市民に期待です。

※※ 今日の毎日新聞・国際欄の下段に「なくそう! 議員特権 キャンペーン」の意見広告が載っています。是非、読んで見て感想をお聞かせ下さい。2月9日に全国コンテストが東京で開催されます。



2007年02月03日(土) 議員特権ワースト1は、やはり、県議会政務調査費

 汗を流し、呼吸を乱しながら自分の走る肉体を感じる、生きていることを実感します。遠くに見える竜爪や富士、まだまだ、これから走りつづける自分の姿が浮かびます。不思議なものです。体を動かすことの快感です。

 今日は、なくそう!議員特権 キャンペーン静岡県の会合がありました。県内政務調査費、海外視察支度金制度、表彰制度、県議会OBへの補助金などについての報告があり、熱っぽい討論が続きました。

 審査委員を引き受けてくれた日詰教授により、ワースト1は、県議会政務調査費の領収書添付なしの不透明さ、ワースト2,3の優劣はありませんが、御前崎市などの費用弁償で1日5000円、静岡県海外視察支度金制度でした。

 議員特権の議論の中で吉田町の前議長に関わる抵当権の入った土地の購入問題が大きな問題となりました。何故、あのような事が起きるのか、地方議会の現実の腐敗ぶりに、議会改革の必要性を再確認しました。

 この会のあと二つの団体の会合で挨拶、夜は城北学区の県政報告会でした。大勢の皆さんに集まっていただきました。エスライントラック集配センター問題と議員特権問題を報告しました。支えてくださる皆さんに感謝です。

 



2007年02月02日(金) 原発裁判、傍聴参加できず

 今日の街頭演説、きのうに引き続き冬型と寒さも厳しく、マイクを握る手が震えました。このところ、支援者の方々が一緒に議会報告を配布していただいていて、とても元気が出ます。

 原発裁判で東海大地震説を提唱した石橋克彦神戸大学教授の被告側尋問が15:00過ぎからということで、傍聴に是非とも行きたかったのですが、諸活動で参加できませんでした。

 一方で、昨日は浜岡原発の防災訓練、県と御前崎市、菊川市、掛川市、牧之原市主催で防災関係者、住民など970人が緊急時の通報体制や避難誘導などの訓練が行われました。地震を含めた防災対策訓練ではありません。

 奇しくも、東京電力の原発事故隠し運転199件という不正が明らかになる当日の訓練でした。中部電力は事故隠しはないのか、ということが当然に不安となります。プルサーマル計画が電力側ペースで進行する中、1日も早い勝訴を願うものです。



2007年02月01日(木) 「女性は産む機械」発言に野党審議拒否!

 松江市の県議を前にして柳沢厚生労働大臣が発言内容は「15から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、機械というのは言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」(毎日新聞)です。

 直ちに、野党系女性国会議員が辞任要求、そして野党全体で審議拒否にまで発展。あきれるばかりの発言ですが、この発言を男性である私たちはどのように受け止めるべきであるのでしょうか。

 女性が産む機械なら、男性も機械であるわけですが、何と表現されるか。大臣も女性のお子さんがいらっしゃるとのことです。まさか、自分の妻や子供を生む機械とも、生まれた子供も産む機械とも思っていないはずです。

 物事の比喩的表現はありますが、出産を工場の機械に例えるその発想がどこから生まれているか、政治的批判と同時に根源的な問題として捉える必要があります。結局、生きている一人一人の人間の姿が機械ロボットとしか見えない、人間がモノに見える貧困な政治観、その政治姿勢を問題にしなけれならないのでは、と思いますが、いかがでしょうか。


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K.matsuya

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