何処からか聞こえてくる
鈴の音が 耳から離れない
ふとした瞬間に見せる あの人の笑顔のような 空から落ちてくる ひとひらの雪の欠片のような
優しくて 触れたら消えそうにはかない
ずうっと 聞いていられたら いいのに ずうっと 一緒にいられたら いいのに
季節の変化を 感じながら
ぼんやりとした頭で 永遠を願う
9月の風に 少し首を傾けて
さらさらとした 髪が心地良い
時折触れてくる 冷たい手も
暖めてあげるよ たやすいこと
君のなだらかな輪郭に 手を伸ばす
こんなにも柔らかで 頼りない
暑い夏の午後を過ぎて 僕達は自由だね
僕達を苦しめるものは もう何もないね
君のとぼけた冗談に ずっと笑っていられますように
薄い薄い リップの色
キレイと 褒められたいの
アナタの断片を 繋ぎ合わせて
日々を やり過ごしましょう
笑って 笑って それでいいの
暑さも 痛みも すぐに忘れてしまうのに
この棘は いつまでも抜けないね
幾つのコトバを 発しても
アナタには 届かないようで
何をしても空回りのようで 情けなくて
想いが暴走する 涙とともに
言い過ぎてしまったと 悔やんだのは一瞬だけ
思考の止まった様な アナタを
ぼんやりと 眺めながら
何も変わらない日常を 私から少しだけ崩して
誰も変えられないアナタを 少しだけ羨ましく思う
見慣れた でも大切な アナタの顔を このうだるような 夏の暑さを
涙が肌を滑り落ちる その瞬間を
私はいつまで 覚えていられるんだろ
雲がながれてく 遠くまで
見上げたら そこは 蒼の水槽
永遠を願っていた 私は
とてもちっぽけで 悲しいほど
夏の日射しに ただ 恋い焦がれていたよ
指先まで 蒼に染まればいいのに
そうしたら きっと
あの鍵を手に入れるコトが出来るのに
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