暖かな液体が ゆびのすきまから
流れ落ちるのを 見ていたの
流れ落ちてしまえば 全て
忘れてしまうのかな なんて
このてのひら広げて 青空にかざして
キラキラ光る様を 心に刻んでおこう
大切な人は あの青空の向こうに
きっと 今も
何かがチガウ
穏やかな会話も 優しい言葉も 空気も
薄いフィルター越しに ひとり
見ていたのは 歪んだ空
楽しいと感じない 心が叫ばない
それでも
その空気が 心地よかった あの日
雨の日に
あなたに逢いたいと どうしても今すぐに 連絡を取らなければ 何を置いても 逢わなくてはいけないと
思っていたのに
雨がやんだ途端 あんなにも強い思いは 何処かへ消えてしまった
雨が呼び起こす 過去を 見ないフリしてもダメ 其処までして 逢うべき人じゃなかった?なんて
あなたに呼ばれたあの日 逢いに行かなかった 私は 自分で自分のかけた呪いに 縛られている
2005年02月06日(日) |
そうやって 息をしていく |
アナタとの約束が守られなかった時は
ちょっとガッカリして 少し時間を於いて
何事もなかったように振る舞う
小さな冗談を交わして笑って
眩暈にはそれとなく理由を付けて
見逃したTVのように
その時ちょっと残念に思っても
日常に紛れて いつの間にか薄れていく
そういうカンジで
手を伸ばしても どんなに伸ばしても
届かない時は
「あと一押し」が足りない自分を悔やむのか
「もう一息だ」と自分を奮い立たせるのか
結局はどちらにも転べない
今は小さな日常をやり過ごして
そうやって 息をしていく
2005年02月01日(火) |
ぼんやりとした瞳でも |
ぼんやりとした視界で
ぼんやりとした心で
繰り返すのは 彼女の言葉
この痛みは 長い時間を掛けて培われたモノ
ならば 治すにも それ相応の時間が要るでしょ
そう考えれば 焦る気持ちも少し楽にならない?
全て解ったような顔をして
何ひとつ “ホントウ”に出来たコトが無かったね
ぼんやりとした瞳でも その先を見たいと願う
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