心の奥に潜んでた　小さな傷が熱を出す。

一度放った言葉は　もう戻らないよ。


熱を持った傷が　痛い。

気持ちが漂って　辛い。


こんな 花曇りの日には。

片方なくした　ピアスを探して。

てのひらと　心が凍えてく夜。


優しい君を　困らせた　張り付いた笑顔。

もうあんな想いは　二度としない。


大きな靴は　消えてしまったから。


確かなものは　肌にしみてく　熱い液体。

全てを　流してしまえ。

今つぶやいた言葉

嘘だってわかってるよ


だからね

「なんでもない」っていわないで。

「欲張り」ですか　違います

私が欲しいのは　君だけですから


「我儘」ですか　違います

自分に素直でいたいんです


「ズルイ」ですか　違うでしょう

君には　どうしたってかなわない

見たことのない動きの　見慣れた唇。

聞いたことない言葉を発する　聞き慣れた声。

慣れ親しんだ躰を　思い出すまでもう少し。

目は逸らしたまま　ただ黙っているしかなかった。

隙間があることを知った日。