Howdy from Australia
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2005年06月04日(土) four times a week

シドニーもすっかり寒くなってきて、手袋やマフラーをしている人の姿も見かけるようになった。フィットネスクラブの会員になって早いもので二ヶ月。寒いので正直億劫なときもあるけれど、今のところ週に四回は必ず通っている。

ずっと続けて参加しているクラスもあれば、二度と行くまいと誓ったクラスもある。一番自分に不向きだと思ったのはステップというクラス。踏み台昇降のように単純な動きを期待していたのだが、くるくると回ったり、段の反対側に飛び移ったり、方向を瞬時に変えたり、動きが複雑で目が回りそうになった。あとは、ピラテスも苦手。動きが単調というか、繰り返しが多く、あまり汗もかかないので、途中で退屈になってしまう。

ここ二ヶ月で進歩したことといえば、バランス感覚。苦手だったアクアというクラスの細長い浮きも克服し、その上を綱渡りのように歩けるようになった。体重や体脂肪にはそこまでの変化は見られないけれど、上腕に筋肉がついてきた!(腕が太くなったとも言う…)

今日は午前中キックボクシングのクラスに行って、続けてヨガのクラスにも参加。帰りに日系の食材屋に足を運ぶと、お米が安売りになっていた。

「お米安くなっているけど、今日は車で来なかったね。」
「どうしよう。知ってたら歩いてこなかったのに。」
「それじゃ、取り置きしておいてもらおうか?」

と、相談している日本人カップルを横目に、10キロのお米(1300円)を購入し、肩にかついでバスで帰宅。甘える相手もそばにいないので、いいのか悪いのか、たくましくなってきた。

そういえば、日本製の炊飯器(海外電圧対応)を手にしてから、麺類やパスタを作ることがめっきり少なくなった。同じお米なのに炊飯器によって炊き上がりが全然違う。しかも、一合だけでも美味しく仕上がるので、重宝している。海外生活必須アイテムかも。


2005年05月23日(月) starting again from scratch

現在の研究所で働き始めてから二ヶ月が経ち、ダウン症の検査や研究分野についても少しずつ知識が深まり、産婦人科医との電話での応対や細胞の培養もこなせるようになって、少しは役に立つようになったかもと思っていた矢先、新しい研究グループに配属されることになった。

突然の変更を告げられたのがざっと2週間前で、それからは、何でまた今更…と不信感に陥ったり、自分自身に問題があったのではないかと悩んだり、居場所がないような気がして落ち込んだり、仕事そのものに対してやる気を失ったり、急に窓の外に放り投げられたような気持ちを味わう。

前の上司からどんな説明を並べられても、心の中のわだかまりが無くなるわけではなく、どこまでが建前でどこからが真実なのか私には確かめる術もなかった。また、表面上は平静を装いつつ、これまで集めた文献や準備していた発表の原稿、やりかけの実験などを整理するのはあまり楽しい作業ではなかった。

しかし今日初めて新しい研究グループでの会議に参加し、少しふっきれた。何より、これからやっていく研究がおもしろうそうだった。二人の教授を中心に大きく分けて三つの研究路線があり、その一つを任されることになったのだ。突然の分野変更に戸惑いや不安もあるけれど、頭を切り替えて頑張らなくては!と考えられるようになっただけでもよしとしよう。


2005年04月23日(土) sea kayaking

病院のアドレスには毎日かなりの量のメールが届き、結構うんざりするのだが、なかにはお得な情報もあったりする。その一つがカヤッキングツアーで、通常だったら75ドルの所を割引価格でなんと45ドル。友達にも声をかけてみたところOKの返事がすぐに来たので、早速電話で予約を入れ、参加することに。

半ズボンなど動きやすい格好で来ること。日焼け止め、水着、帽子、タオル、着替えを忘れずに!とのことだった。

当日は朝から快晴で、すがすがしい気分。初心者でも全然問題ないよ〜という言葉を信じ、二人乗りのボートに乗り込む。しかし、見よう見まねでパドルを操作するも、方向転換も、一時停止も出来ず、あれ、思ったより難しいかも…と今更ながら焦りだす。

一緒に参加した病院関係のグループ(総勢25名)は皆、岸を離れて一箇所に集まっているというのに、私達といえば全然違う方向に進んでしまい、あたふたともがくだけ。

指導員のお兄さんに「今日が初めてでさっぱり何が何だか分かっていない」という切羽詰った状況を伝え、やり方を教えてもらう。そのお陰で何とか前に進むようになったけれど、同じグループの姿はすでにはるか彼方…。

また、あまり深く考えずに二人乗りのボートの先頭に乗ってはみたけれど、果たしてよかったのだろうかと思うこともしばしば。

「右に行くときは、左をこぐんだよね?」

と、後方の友達に話しかけながら、思いっきり右をこいでいたり。

「ど、どっちに行くの?逆、逆!」

と、後方から何度も声がしたり、障害物にことごとく向かって行ったり。前方に大型客船が見えたときは、パドルを握る手にも力が入ったけれど、何とか無事に回避。

天候にも恵まれたというのに、目の前に広がる景色を楽しむ余裕すらなく、ただひたすらこぎ続ける。

無事に午前のお茶休憩の地点に着いたときは、自分達の進歩に感動するほどだった。

そこから折り返して、出発地点まで戻ったのだが、帰りは行きと違って湾内を見下ろす高級住宅の数々や緑豊かな景色を楽しむことが出来た。

「いい出会いがあるかもよ〜」と友達を誘っておきながら、病院からの参加者は女性や子供連れが大半で、その点でいまいち期待に応えることは出来なかったのだが、初体験のカヤッキングは大満足だった。

ちなみに、次回参加するときは、友達が先頭になるということで話はすでにまとまっているのであった…。



yumiko |mail

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