Howdy from Australia
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2005年04月12日(火) |
venipuncture |
今朝は自分の机につくなり、隣の部屋から上司が元気よく現れ「昨日は伝言を残してくれてありがとう!」と一言。そういえば、昨日上司が大学の講義で留守にしている間に電話があったので、メモを残しておいたのだった。そんな朝一番にお礼を言われるようなことではないのだけど、言われて悪い気はしないし、こういう些細なことでもお礼は欠かさないという所はいわゆる外人ぽいね!と思う。同じように上司も私の言動に「日本人ぽい」と感じることが多々あるのかもしれない。(ちなみにこの国では私が外人。)
今日は研究生Vに頼まれて血液採取に協力することになっていたので、実験の合間に、研究生S(産婦人科医)に採血してもらったら、途中で針がずれてしまって、反対側の腕でやり直しになってしまった。
両腕にバンドエイドがしてあるのを目にした上司が、「誰がやったんだ?」と怒ったような口調で聞いてきたので、思わず一瞬ぎょっとしてたら、病院には血液採取の専門スタッフがいるからそこに行って血液を取ってもらったらいいよ、万が一次に頼まれた場合は、ということだった。いや、私、いよいよ何かやらかしたかと。
今日は驚くべきことに研究所所長Jの年齢が発覚した。昨日女子学生から30歳に見えるなんて言われてね〜とかなり上機嫌であった41歳の上司が、「ところで、Jは何歳に見える?」と聞いてきたので、ちょっと考えたあとで60歳!と答えたら、ぼそっと「彼まだ、44歳だよ」だって。
慌てて「話し方が落ち着いているし、大学の教授だし、年齢的にもかなり上だと思って。」と、言い訳を並べるも、時すでに遅し。その後は、「話し方はね、あれは、職業病だね。教授職もね、誰もやりたがらないんだよね。」と、上司節が炸裂していた。男性の年齢当てクイズには気をつけよう。
金曜日のこと、上司が自分自身のことを指してdrongo だと言い、がははと豪快に笑っていたが、どうせ独り言のようなものなのだからと特に気にも留めず軽く聞き流したら、頼んでもいないのに説明してくれた。私の英語力は彼には痛いほど見抜かれているらしい。オーストラリア英語で、連敗続きの競走馬が語源らしく、間抜けという意味で使われるのだそう。金曜日の午後でも、上司は相変わらずテンションが高い。
今週は上司が二日有給を取るので、その間代理で仕事を頼まれることになった。内線電話で別の部屋から上司が産婦人科医を装い電話をかけてきて、それに私が対応するという模擬練習もやり、準備も万端なはずなのだが、かなり憂鬱。一回も電話が鳴りませんように!と心の底から願っている私こそ正真正銘のdrongo かも。
フィットネスクラブの会員になった翌日からなんと四日連続で通ってしまうほどはまっている。飽きっぽいので最初から飛ばすのはよくないんじゃないかと思いつつ、これがいいストレス発散になっている。毎月一定額が銀行から引き落とされるので、回数行かないと元が取れないというせこい根性も手伝って、長続きしそうである。インストラクターにも事前に、今日初めてなんです!と売り込んでおくと、特別丁寧に教えてもらえたりしてとってもお得。
でも、水曜日のアクアというクラスは普通に泳ぐより辛くてどうしようかと思った。体操みたいなのを期待して参加してみたものの、水中を全速力で走らされてへとへと。
また、色々な形の浮きを使うのだけど、私にはちょっと強力過ぎというか、他の参加者は細長い浮きを足で踏みつけてその上を歩く練習をしているというのに、私はその浮きが自分の体重で沈んでくれないので、まず、踏みつけることすらできない始末。どんなに一生懸命足で押さえても、ぷかーって浮かんでくる。あたふたと悪戦苦闘している間にその練習は終了。インストラクターが親切な方だったので、思わず帰り際に「楽しかったのでまた来週も来ます」なんて口走ってしまったが、あの浮きは曲者である。
遠距離恋愛は自分には絶対無理だし、性格的に不向きであろうと思っていたら、そういう状況にやむなく置かれてしまった。唯一身近でわがままを言える相手だったので、たまにどうしようもなく切なくなったりする。それなのに、毎度毎度のことながら、電話では何故か憎まれ口しか叩けない。
日本人同士細かい所まで言葉が通じるせいで議論になったらごまかしは一切通用しないし、どんなに長く海外生活をしていても「ダーリン」だの「ハニー」だのという甘いささやきとは無縁だったりする。ま、細胞相手に愛を語られても困るけど。
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