Howdy from Australia
目次


2004年11月22日(月) 指紋

移民局から日本の無犯罪証明を提出するようにという通知が移民コンサルタント宛てに届いた。無犯罪証明の申請にはシドニー総領事館に行って指紋を採取してもらう必要があるのだが、あいにく平日しか開いていない。仕方なく理由を上司に説明し、仕事は半日で切り上げさせてもらった。

総領事館に行くのは今日が初めて。在留届はすでにオンラインで済ませておいたので、職員の人に「在留届は出していますか」と聞かれた時に、胸をはって「はい」と答えることができた。つい最近出したばかりなんですよ、長〜い留学生活とは裏腹に…なんてことは言わなかった。

指紋は違う部屋に通されて、採取された。左右一本ずつ丁寧に指を用紙の上で回すようにしてゆっくりと取った後は、親指を除く四本をまとめて取り、さらに拇印を押して、やっと終了。かなり念入りで、途中でやり直しになったらかなり面倒かも…と思いながら指示に従っていた。

「年末年始が入るから、3ヶ月くらいかかるかもしれませんね。」と、にこやかに言われ、ちょっと気が遠くなる。私の表情から察したのか、係りの人が、「日本は各都道府県が管轄して行っているので、外務省から警察庁に行くまでは早くても、そこからが進まないんですよ〜」と、説明してくれた。

今日で永住権を申請してからちょうど5ヶ月、これから無犯罪証明に3ヶ月かかってしまったら、永住権が下りるのは早くても来年の3月ということ?

つまり、今の仕事の契約が切れる1月末に永住ビザが下りている可能性は限りなく少なく、次の職探しもまた困難を極めそうである。


2004年10月16日(土) 【シドニー散策 Manly - The Spit】

週末だというのに朝5時半に飛び起き早めの朝食を取り、洗濯、掃除、床拭きなど家のことを一通り済ませてから、二人分のお弁当を作る。お弁当といっても「ツナののり巻き」と、かなり質素。布製のクーラーボックスにアイスパック、お水、のり巻き、おしぼりを入れて準備完了。今日はフェリーでマンリーまで行き、そこからスピットまで歩く予定。

胸踊り心も弾むほど申し分のないお天気なのに、路面工事で電車からバスに切り替え運行だったため、待ち合わせに遅刻してしまった。フェリーの出発までに十分に時間があったのがせめてもの救いだったけれど、ちょっと反省。

サーキュラーキーからマンリーへはフェリーで移動。マンリー埠頭からは海岸線沿いに遊歩道を歩く。犬の散歩をしている人やウォーキングをしている人とすれ違いながら、地図のついた案内板や標識を目安に先へ進む。

歩き進めるうちに変化する景観は描写する言葉が見つからないほどの美しさだった。絵に描いたようなヨットハーバー、遠くに見えるシドニーの街並み、波が荒々しく打ち寄せる岩壁、低木でおおわれ青々とした岬、海原に転々と浮かぶ白いヨットの帆。

最初は舗装された道路だったので歩きやすかったのだが、途中から足場が急な坂や岩場に変わり、おしゃべりをする余裕すらなくなってしまう。低木の間を走る一本の細くて白い砂の道に聞こえるのは自分と友達の「ざっざっざっ」と響き渡る規則正しい足音だけ。頬をあたる風はひんやりとして気持ちよく、白い道にはゴミ一つ落ちていなかった。

途中何度かくじけそうになりながらも、4時間かけて約10キロの行程を歩き切った。こんな場所がこんな近くにあるなんて!疲労感すら心地よく思えるぐらい、達成感を味わった一日だった。
















2004年10月11日(月) 闇夜

先週末は選挙だった。帰りのバスがいつも一緒で、話し方がとても穏やかなインド系の同僚はかなり政治好き。なので、「ハワード首相の勝利についてはどう思った?」なんて何の気なしに聞いてみたら、今回の大勝は彼の予想外だったらしく、上院でも保守連合(自由党&国民党)が過半数を占める可能性が高くなったので、今後は法案が楽に可決されてしまうから不安だとか、労働党も保守連合も政策的には際立った違いはないんだけど、今回の選挙は金利とか経済面が焦点になってしまい、他の重要なことがないがしろにされてしまった…とか、バスの中で熱く語ってくれた。この国の選挙権はないけれど、ある程度のことは頭に入れておかないと、としみじみ思う今日この頃。

↓は闇夜に出現したポッサム。先日撮影。友達が先に気が付いたのだけど、がさごそとカメラを取り出している間も逃げなかった。暗がりに目だけ光って、ちょっと恐い。でも、住宅街にいるなんて。



yumiko |mail

My追加