V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2016年10月20日(木) 創造力を刺激する空間「トランジットビル」

名古屋の長者町にあるトランジットビルは「創造力を刺激する空間」だ。かつては繊維問屋だっただけあって、横に長い棚がある。この棚を本棚に用いていた。そのため廊下が個性的な書棚になっていて、クリエイティブ魂を刺激された。1Fに米国流の本格的なハンバーガ屋が入り、日本中の地ビールを出しているのも、どこかアーティスティックだ。古いモノの利用、効率の良い収納、間接照明…リフォームの魅力をすべて兼ね備えていて、多くのクリエイターの共同作業場となっていた。


2016年10月19日(水) アートプロジェクトがある町は信用できる

「アートプロジェクトがある町は信用できる」。名古屋市の長者町は時折トリエンナーレというアートプロジェクトの舞台になるが、そこでアーティストが集まる雑居ビルを経営している人の話を聴いた。彼は、アートは人が持つオリジナリティを引き出すものだと定義していた。行政が、アーティストが関わりたいと思える環境をつくるから、オリジナリティを発揮したいアーティストが集まるという。集まったアーティストは腕を磨き、そこで創作し続ける。そこから生まれたオリジナリティが人を惹きつけ、多くの人を集める。アートプロジェクトがある街は、発信力があり、オリジナリティがある。つまり、「自立している街」。だから「信用できる」というのだろう。浜松や松本などを音楽家の聖地を思い出しながら、妙に納得できる言葉だった。


2016年10月18日(火) 生産性を上げるヒントと「ジョハリの窓」

生産性を上げるための方法は、現場に落ちている。小さな改善の積み重ねでしか、生産性を上げる方法はない。よって現場の声に対し「うるさい!」と否定するのは、生産性を下げる。現場は気が付いているがトップは気が付いていないことにヒントがある。現場の声を「聴きに行く」「拾いに行く」ことが生産性を上げることなのだ。


2016年10月17日(月) 生産性向上に成功したチームの3つの条件

TEDの生産性に関するスピーチを調べていて素晴らしい論文に出会った。ここに転記する。「上手くいったチームには3つの特徴がありました。1つ目は、彼らは互いに高いレベルの社会的感受性を示していたということです。2つ目に、上手くいったグループは、お互い公平に時間を持っていました。議論を独占する人や、逆に傍観する人もいませんでした。3つ目の特徴は、上手くいったグループには、より多くの女性メンバーがいたということです」。「数少ないスーパーマンやスーパーウーマンによって問題を解決できると考えていては、きっと解決はできなかったでしょう。全員が必要なのです。全員に価値があると認めたときにだけ、限界をこえてベストを創るためのエネルギーや想像力、勢いを解放することができるのです」。なるほど。やはりスパースターは要らないのだ。必要なのは、理念に共感し、お互いを必要としあう理念共同体である。


2016年10月16日(日) どうしたら従業員が辞めない構造を作れるのか

「従業員が辞めない構造をどう作るかは、労働生産性をどのようにしてあげていく構造をどう作るかと同じである。高い給料を払い続ける構造は辞めない要因のひとつである。生産性が上がるやり方を、追求していくしかない」。給料はハーズバーグの研究による環境要因でしかない。しかし、ここを満たさないと動機づけ要因だけでは人は止められない。人が辞めて困る会社はまずは生産性が上がる仕組みを作る。ここからがスタートである。


2016年10月15日(土) ある好業績企業が上場しない理由

好業績を誇るある会社の社長の話を聴いた。彼は、今の会社を上場するつもりはないという。上場すると株主に配当しなければならない。その分、投資力を失う。特に、我慢しなければならないのが従業員への給与。そのため、良い社員が流出するリスクがある。そうならないために、敢えて上場しない。聴きながら、人が財産のサービス業は、このくらいシビアにコストのことを考えるのかと驚いた。


2016年10月14日(金) 100年続くニーズを相手に仕事をする価値

「自動化や持続可能のニーズは100年続く」。安川電機の説明者の言葉だ。この言葉を聞いた時、同社の社員を羨ましく思った。なぜなら、ニーズが100年続く=100年仕事がある=会社は成長し続ける=すごく安心できると思ったからだ。私の仕事は、果たして100年続くニーズを相手にしているだろうか?何かに取って代わられて消滅するようなニーズを相手にするような仕事はしたくない。同じ仕事するのなら、100年後も存在するであろうニーズに対して答える仕事がしたい。ならば、人生を賭けて取り組む価値があるし、未完成のまま次に繋げることもできる。


2016年10月13日(木) 人間が師匠で、ロボットは弟子

ロボットでNo.1の安川電機を訪問、工場見学をさせて頂いた。見学しながら、ロボットが「平凡」を「非凡」に変えていく重要の役割を果たしていると感じた。ロボットは、同じことを同じように寸分の狂いもなく再現する。しかも、人間の何倍ものスピードで再現する。昨日の定義による非凡を実現している。安川電機は「人間が師匠で、ロボットは弟子」と考えていた。非凡を生みだす弟子のおかげで、人類は進歩するのだ。


2016年10月12日(水) 平凡と非凡の違いは再現性を確保できるかにある

平凡と非凡の違いは何か…それは、いつでもだれがやっても同じ結果ができるような仕組みを作ること。すると、それは平凡ではなく非凡に変わる。リオ五輪で4継の日本チームはまさにこれを実現した。その武器は練習で磨き上げた緻密さと阿吽の呼吸である。一方ジャマイカは圧倒的に強いが、果たしてボルトが抜けた後でも同じように強いだろうか?日本の4継はどの選手が出ても同じ結果になるように練習を重ねたという。ジャマイカの非凡に平凡が迫った一番だった。


2016年10月11日(火) ライスワークとライフワーク

仕事にはライスワークとライフワークがあるという人と出会った。稼ぐための仕事をライスワーク、一方やりがいを感じる仕事をライフワークと言う。私は10年以上前からそのような区別をつけてきた。すなわち大手とやる仕事はライスワーク、一方、なかなかお金が頂けない中小企業とやる時が「ライフワーク」である。しかしながら、独立後はそのような区別をすると罰が当たるように感じられる。何事も全力で、何事も成果を出す。今の私にはライフワークしか存在しない。


酒井英之 |MAILHomePage

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