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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
家族全員でリトルワールドへ。実は生まれて初めて。広告などから予想していたのとは、ずいぶん違う雰囲気だった。広告は「食べ物」に偏っていて、食べ物以外の特徴がないように感じていたのだ。しかしながら、屋外施設より、屋内の博物館に圧倒された。実は仕事でちょっと関係することになり、今日はその下調べ。学芸員資格を持っている息子とマーケティング研究中の娘からヒントを多くいただいた。老いては子に従えだ。
リトルワードを訪ねたことを Facebook にあげたら、「リトルワールドはいいところだ」という前向きなコメントをいくつも頂いた。意外とファンが多くて驚いた。その多くは子供の頃に一度訪れ、今は孫と来園しているいる世代。確かに空間が広く、あっちにもこっちにもいかなくちゃ!という焦りのようなもののない、のんびり穏やかに過ごせる施設だ。じいちゃん、ばあちゃんが孫と行きたがるのもわかる気がする。
ゴリラの研究で有名な京大の山際総長は類人猿のコミュニケーションは視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚のすべてで行うと親しくなれるという。同じ空間で雰囲気を味わったり、食事を一緒をして、美味しいねと言いあったり、いつもいつも頑張っているね!とポンと肩をたたいたりすると親しさが増す。しかしながら、オンラインで共有できるのは残念ながら視覚と聴覚のみ。よって、旧知の仲のコミュニケーションには便利ですが、「はじめて」の人とはなかなか繋がれない。そういうことで、リアルがやはり好まる。最近はリアルな研修と講演会が続いている。ありがたいことだと思う。
昨年、ビジョン開発を指導したメンバーがオンライン上で集まり、進捗を報告しあった。衰退産業の業界ではあるが、各社自分たちの強みを発揮すべく、新たなことに取り組んでいた。お客様とつながる方法の多様性、提供する商材の多様性、回収方法の多様性など従来肯定的に行ってきてやり方を変更していた。社員教育に力を入れている会社もあった。誰も止まってはいない皆前を向いて歩み出している姿に勇気づけられた。
大変ユニークな新規ビジネスをやっている不動産屋の、新規ビジネスに関する記事を書くために連絡を取った。すると52歳の社長が会長になっていてびっくりした。41才のプロパー社員に事業承継したという、あまりにも早い事業承継の理由は、「不動産業は旬の経営力が欠かせない。それを発揮するためにはトップが若い方が良い」というのがその理由。確かに若い社員が多いのは不動産業の特徴だが、その決断実行力に超驚いた。
この不動産業の取材を進める過程で新社長にもお会いした。会長がおっしゃるように大変魅力的な青年で、会長が事業承継を進めた理由が分かる気がした。小さな会社でも複数の事業を多角的に進める必要がある時代だ。するといくつもの専門性を持った人材を社内に多く雇うことになる。それを同時並行的に進められる人材は社内の叩き上げでは限界がある。逆に各新事業マネジメントできる人材をヘッドハンティングしてくるのが容易な時代だ。海外ではこうした経営と所有の分離は当たり前に行われている。我が国でも徐々に広がるかもしれない。
業績が思わしくない社員を動機づける研修を行った。スキルを専門に教える先生がいて、その先生のおかげもあってこの社員たちのモチベーションは3ヶ月間の間に著しく向上した。何よりも今までの自分はできていなかったという現状否認がしっかり出来ていた。その上で何をどう変えればいいのかをしっかり認識していた。できない社員をできるようにするためのステップは、これ以外にない。
現状を客観的に見て、自己否認をしっかり行い、それを受け止めて、素直に「これではいけない。変わろう」と素直に思うこと。そしてどう変わればいいか、具体的なやり方を示し、それが自分のものとしてマスターできる機会を与えることが人が再生する基本だ。今回そのことを、見違えるほど成長した彼らの姿を見て、彼らに教えられた気がした。
コロナで既存のルートの売り上げの業績が激減してしまった私のクライアントは、 この商品をアレンジし、今までと違うルートに営業をしかけた。そうしたところ大変好評で、売り上げの一部をリカバリーすることができた。 空いた穴の大きさは簡単に埋まらないが、自社ブランド品の販売や脱下請けという長年のテーマに向けて、一歩踏み出した形だ。こうした流れが徐々に大きくなっていくのではないか。そう期待させる出来事だった。
印刷業のビジョンを開発している。印刷業は印刷機を買ってその機械の能力に見合う仕事を受注し、ガンガン印刷して儲けるビジネスモデルだ。機械を買って受注する→フル稼働させる。これが儲けの秘訣で、他社と差別化できる機械がないとビジネスにはならない。しかし機械を稼働させるために、営業マンが馬車馬のように働く時代は、過去のものになりつつある。企画力やデザイン力で差別化するビジネスモデルも追求できる。コロナ禍はそうした変革の引き金を引いているような気がする。
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