V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2020年07月17日(金) コロナ禍に考えたこと108・ビジョンなき仕事の罪

リーダーの一番の罪は「ビジョンなき仕事を与えること」だと昔、ある人から教えていただきました。関心を持たずに仕事をすれば「やらされ感」ばかりが強くなり、手ごたえが感じられず虚しくなります。だから、チームで「何のためにやるのか」という理念・志を共有し、「やり続けることで、良い影響が生まれる」という重要感を感じさせる工夫が必要です。例えば英語を勉強したがる人は多いが、「何のために英語を学ぶのか」を明確にしている人はあまりいません。そこを見切っているのか、あるとき英語の達人に「どうしたら英語が上達しますか?」と尋ねたらすぐさまこう切り替えされました。「英語を勉強するのではなく、英語で○○を伝えるために、英語を学ぶ。自分が伝えたいこと英語圏の人に伝えることができたら英語圏の人にも社会貢献できる。その目的意識があれば上達は早いですよ」。


2020年07月16日(木) コロナ禍に考えたこと107・誰の意見を参考にビジョンをつくるのか

2チャンネルや求人サイトなどでガッカリすることを書かれて悩む会社があります。そんなときは謙虚に受け止めて改善します…と言えばかっこいいのだが、実は聞き流した方がいいことも少なくありません。人の書くことはテキトーなこともあります。全く違う世界観で生きている人もいます。歴史ある会社や、個性が売りのオーナー企業は「ごめんなさい。変な会社と言われて本望です」と、割り切りましょう。アンケートやサイト上の書き込みは全員に相談しているようなもの。が、そもそもあなたの会社の未来や経営品質の向上を全員に相談する必要はないのです。自社を誰かの役に立てたい時に、この先のビジョンを策定するときに一番相談すべきは、誰でしょう?それは、今の自社に100点をくれる顧客です。その顧客に次のように尋ねてみましょう。「どうしたら150点になるでしょうか?その答えの中に、新しいビジョンに氣づくヒントがあります。


2020年07月15日(水) コロナ禍に考えたこと106・リーマンショック時のリッツカールトン

リーマンショックの翌年、元リッツカールトン代表の高野登氏の講演を聴きました。高野氏はリーマンショックのとき、世界中のリッツの支配人が集まったミーティングに招集されたといいます。高額所得者に支えられた同ホテルはどこも売上げが半減。当初は暗い気持ちで参加したといいます。が、数字の話は一切無し。話し合ったのは「自分たちが戻る立ち位置」。理念で差異化してきたホテルだから、自分たちらしさを失わないようにする、ということでした。このことについて話し合いをするうちに自分には世界中に仲間がいることを実感。理念について話し合ううちに自分の心が「ガチャーン!」とスパークした音がしたといいます。リッツカールトンのモットー「紳士淑女をおもてなしする私たちもまた紳士淑女です」はあまりにも有名ですね。このとき高野さんは、リーダーの並々ならぬ覚悟を感じたといいます。窮地に追い込まれて何を最優先するかで、リーダーの覚悟は伝わりますね。


2020年07月14日(火) コロナ禍に考えたこと105・友人たちのコロナの定義

こんな考え方の友人もいます。「今回のコロナは、人類の掃除だと感じています。掃除といってもゴミを掃くのではなく、整頓なんだと。変化が大切と分かりつつなかなか踏み出せないシフトチェンジできない我々に環境を変え変わるきっかけを作ってくれた気がします」
さらに、ある経営者の気づき。「私達、人の社会、そして経済はどう成り立ってきたのか?
「必要最低限」人が何もかも無駄の追求をしてしまったらどうなるか?食糧の大量廃棄、自然・環境破壊、空気汚染、本当に無駄な消費や大量生産、動物虐待…無くすべきもの。人と人とか接する時間や機会、家庭や友人、知人、仲間や仕事のパートナーと交わす会話や食事、趣味や嗜好、TPOに合わせた服装、日常から離れ、精神のリフレッシュを過ごす場所。そして、改めて思う「幸せ」「感謝」を感じる瞬間。家族や友人、仲間、多くの方々をみていて最近思う。『大切なもの、ことを失くしたくない』人は生きがいと共に「張り合い」というものも大切な生きる力だと」


2020年07月13日(月) コロナ禍に考えたこと104・ナイトハイクの思い出とコロナ禍

子供が小学生だった夏休みに、トヨタ白川郷自然学校のナイトハイクに参加したことがあります。ナイトハイクとは、夜の森の中を灯りを点けずにインタープリターさんと約2時間散策するツアー。決して一人では行かない森の中でコノハズクの鳴き声を聞いたり、超音波探知機でコウモリが飛ぶ音を拾ったりしました。真っ暗の中を歩くと、眠っていた自分の聴覚・視覚が研ぎ澄まされます。その日、お目当てのムササビは見られませんでしたが、自分の中にも野生があることを感じました。今、コロナ禍で闇の中にいる感覚の人も多いでしょう。その中で多くの人が自分の感性を研ぎ澄ませています。例えば、こんな考え方の友人がいます。「コロナはウイルスではなく、選択です正解がなく方向性も決めづらい時に選択していくためには、選択基準=自分の軸や価値観をより明確にしていく必要がありますね」。闇の中でこそ磨かれる感覚があります。コロナ禍だからこそ感じたこと、気づいたことを、次の時代を生き抜く糧として大事にしたいですね。


2020年07月12日(日) コロナ禍に考えたこと103・わが国が敗れた原因

今から15年前、米国で夜TVを観ていたら、終戦特集をやっていました。当然日本に原爆を落とすシーンも放送されましたが、観たこともない映像が多数ありました。長崎に落とされる原爆には米軍兵士が皆、笑顔で自分の名をサインしていました。そして、終戦の日、米軍水兵がNYで抱き合ってキスをしていました。日本人としては苦々しい思いですが、この番組は一貫して「日本人がちっとも諦めないから原爆を使うしかなかった」と伝えていました。「本土決戦になり国民の1/3が死ねば勝てる」との陸軍幹部の閣議での主張を大きく取り上げて原爆肯定の材料にしていました。先日NHKスペシャルで原爆投下を特集していましたが、状況に応じて自分を変えられず、「本土決戦で勝てる」という軍部の主張と「広島に落ちたのが原爆のはずがない」という思い込みによる意思決定の遅れが悲劇を広げたのは間違いないようです。状況が変われば、かつては強みだったものが一気に弱みに変わります。素直に弱さを認め、長期的な展望を持つこと革新・飛躍の第一歩ですね。


2020年07月11日(土) コロナ禍に考えたこと102・生きる資格、生き残る条件

コロナ禍が長続きしそうな中、よく「生き残る企業の条件」という言葉を耳にします。が、最近はむしろ「生きる資格」こそ肝心なのではないかと思います。「生き残る」には競争に勝つという意味がありますが、「生きる」には「個」を確立することや、自分の本分に忠実であること。社会の中で自分の使命を全うすることなどの意味があります。これからも求められる企業とはコロナ禍だろうが米中戦争下だろうが「生きる資格」を満たした企業です。SDGsは今を生きる資格リストですよね。対して、大企業同士の合併話に余り興味が持てないのはそこには「生き残る条件」のみを課題にしているからでしょう。


2020年07月10日(金) コロナ禍で考えたこと101・寄り添う者は視点を未来に

鮎釣りがしたくて、近所の釣具店で道具を揃えた。必要なものだけ選んでレジへ。すると、レジのおばさんが言った。「この針は、逆針付きですけどいいですか?」「この糸は張り替えようですけどいいですか?」確かにおばさんの言うとおりで、逆針付や張り替え用では困る。久しぶりの道具調達とワクワク感で冷静さを失って、すっかり間違えてしまったようだ。それにしても、このおばさん、釣具を買う人がどんな釣りをするのか、頭に思い描きながら売っている。お客が間違っている、と思ったら指摘する。プロだなあ。大企業の研修でケーススタディ問題を出すことがある。お客様が「何かをしたい、協力してほしい…」と言ってきたとき、さてあなたはどうするか?という問いを出す。すると「お客がやりたいっているのだからそれでいいでしょう」と簡単に結論付けてしまうエリートが多いことに驚く。視点を今、ではなく未来に置く。釣具店のおばさんとは大違いだ。


2020年07月09日(木) コロナ禍で考えたこと100・感動品質を担保するもの(2)

そのA社長に「若い二世経営者に伝えたい言葉は何か?」と尋ねた。すると「『誰のため、何のためにその事業をするの?』その意味を後付でも良いから自分で探して、好きな形に変えていくといいよ」と言う。ねじ一本が欠陥品でもクルマは動かない。だから、ねじ一本を心を込めて作っている会社になる。そんな「幸せに貢献するストーリー」が、お客様のCSと組織のESを積み重ね、感動品質を生む会社になる。


2020年07月08日(水) コロナ禍で考えたこと99・感動品質を担保するもの(1)

CSに一番必要なのは「理念」。売上げ至上主義だった結婚式場を引き継ぎ、CS No.1企業へと変貌させたA社長は、引き継いでから4年目にドラッカーや松下幸之助の書籍を読んで、理念を作った。A社長が目指した社員にわかりやすいもので、「毎日話していて気持ちよくなるもの」「毎日目指していけることで言葉に出そう」「この理念に賛同した人だけで経営していこう」と思える理念だ。そしてできた理念が『結婚式=結魂式』。この言葉に出会ったとき「ああ、そうか」と感激し、鳥肌が立ってゾクゾクしたという。同社を紹介するVTRを見たが、最初にこの理念が出てきた。A社長は「大好きな理念です」と言葉を添えた。自分で作った理念に惚れて、憧れて、打ち込める。本当に素晴らしい経営だと思った。


酒井英之 |MAILHomePage

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