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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
「あなたの勤務時間は月曜から金曜の8:30〜17:00です。土日曜は休みです。さて、あなたの時間は何時から何時まででしょう?」。この問は、ある労働組合の委員長が、新入社員研修で毎回投げかける質問です。この問いに、多くの人は「17時以降と土日」と答えます。が、それは間違い。正解は「全部」。勤務時間も全部が自分の時間です。自分を成長させられる時間だし、社会に貢献できる時間です。仕事でもプライベートでも自分が創意工夫を施せば、楽しく幸せな自分の時間になります。時間=命といいます。彼はこの問いで、毎日を楽しく生きるコツを伝えているのです。
今の理念にどうしても納得できない……理念の勉強をすればするほどそう感じた30代の三代目社長は、父である会長に理念策定の意図を尋ねました。すると会長は「銀行に言われて作ったんだ。お前の好きに変えて構わないよ」。以来、社長は自分なりの想いを込めた新経営理念の策定に取り組みます。社史を調べたり、顧客にインタビューしたり、社員アンケートをとったり、SDGsを研究したり……そして、苦心惨憺の末、ついに自分で納得できる理念に辿り着きました。私はこの若き三代目が自分が作った新経営理念とその背景にある社長の想いを幹部社員に伝える場に立ち会いました。そして社長は次のように言いました。「私(社長)を見るな、経営理念を見よ」毎日のように口に出しても、その都度『心から楽しい』と思えるのが経営理念。そう堂々と語れるだけの理念に辿り着いた彼をとてもかっこいいと思いました。
2日前に紹介した金融機関の支店長の「お客様目線」の続きです。3択クイズ。この支店では朝礼をどこでやっているでしょう?�� 職員の事務机周辺 �� お客様の待機ロビー 2Fの大きな会議室 もうお分かりですね。正解は�△任后�(金融機関は通常�,把�礼を行います)ロビーに全員で出て朝礼します。そして、朝礼をしながら、全員が店内を見ます。すると氣が付くのです。時計が止まっている/カレンダーがめくられていない/POPが古いまま/掲示物が傾いている/今日の、金利・為替が未更新/パンフや記入用紙がなくなりそう/机上の整理整頓ができていない/書棚に「多重債務者管理簿」があるのが見える。最後のこの言葉は問題でした。管理簿そのものには罪はありません。問題は、「債務者」という呼び方です。病院でも「患者」と呼ばずに「お客様」と呼ぶ時代に、「債務者」とは、いかにも上から目線の言葉です。毎朝のロビーミ―ティングはお客様目線を育む時間なのです。
朝7時30分。業績優秀なとある金融機関の支店を訪ねました。「是非支店を見せていただきたい」と支店長にお願いしたら「開店前に来なさい」との指示でした。支店長は応接で自ら珈琲を煎れてくれました。その後「さあ、店内をご案内いたします」と席を立ちました。私は支店長について店内をグルグル回るのかな?と思っていました。すると支店長は、ロビーでお客様が座る長いすに腰掛け、私にその隣に座るよう促しました。それから支店長は、そこから見えるものについて説明をし始めました。つまり、お客様と同じ視点に立って、お客様から見えるものの意味について解説してくれたのです。例えば、店内には手作りのPOPが多数ぶら下がっていました。それらはピンク色で統一されていました。支店長は、ピンクを使うと女性客が増えると言いました。同店の近隣には大きな病院があり、医療従事者の多くが同店の大事なお客様でした。職業柄、いくつもの店舗見学をさせて頂いていますが長椅子に座っての案内は後にも先にもこの時だけ。この案内の仕方に、この支店長が常にお客様目線で行動されていることがよくわかりました。
あなたは誰かから10円もらったらどれだけ働きますか?9円分の仕事をして、1円を手元に残しますか?それとも10円分の仕事を頑張りますか?はたまた11円分の仕事をして、1円余分にお返ししますか?「10円いただいたら11円お返ししなさい」は松下幸之助翁の教えです。問題はその「+1円」が何かということです。その+1円は、「おまけ」が喜ばれる時代がありました。その次に「サービス」や「情報」が喜ばれる時代が来ました。そして近年は「おもてなし」が喜ばれました。それがコロナ災害でまたまた進化しました。「持続可能な社会をつくること」や「誰かを支えたり、勇気づけること」、「それらを共有できる人とのコミュニティ」になりました。どうやら「何のために」への共感が+1円になりつつあります。「+1円」の高度化には競争がなく、技術的な限界もなく、一人ひとりの工夫次第でどこまでも高めていけます。マーケティングの進化とは、「+1円」の中身を進化していくことかもしれませんね。
ホスピタルクラウンで有名な大棟耕介さんの講演を聴きました。ホスピタルクラウンは、ボランティアで小児病棟を周り、子供を喜ばすピエロ。そんな彼の話の中で印象に残ったことがあります。それは、人は「自分のために」よりも「他人のために」を目的にしたときこそ力が出る、ということ。彼がマジックをする。すると見ていた子供たち「あれ、どうしてそうなるの〜ねえ、お願い。もう一回やって〜」と言う。これが大東さんの力の源。大東さんは、そのことをロンドン五輪の北島康介選手と同じだといいます。この大会で、北島選手は平泳ぎ100Mで59秒79の5位で終わりました。が、その2日後の400Mメドレーリレーでは、自身の日本記録を上回る58秒64の好タイムでチームの銀メダルに貢献しました。バタフライの松田選手が他のメンバーと「康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」と語り合ったことで有名になったレースです。北島選手は仲間のために、松田選手他のメンバーは北島選手のために持てる力以上の力を発揮したのです。大棟さんは、帰りがけに、小児病棟の子供たちにポチ袋を渡します。その中には、驚きのものが入っています。なんとそれは、外国の紙幣。子供たちが、「外国に夢を馳せる」という熱の残るパフォーマンスなのです。誰だって、他人の笑顔が何よりもごちそうです。あなたは今日、誰を笑顔にしますか?
コロナ災害で人員削減に踏み切る会社が少なくありませんが、利益と人件費の本質についてかつて日経ビジネスにこんな記事が載っていました。「例えば「収入−経費=利益」は極めて当然な算式とされています。ゆえに誰もが、利益を上げるためにやみくもに収入増に努め、人件費削減も含めた経費減を図っているのです。しかし、私の算式は「収入−人件費を除く経費=利益+人件費」です。もちろん、汗と知恵を出し、努力する社員の人件費という意味ですが、私の算式では、利益と人件費が目標となるわけです。すなわち、会社は株主と社員のものということです。このことにより、人が気持ちよく働き、収入増を図り、自分たちのために経費削減にも汗と知恵を出す。利益を出すまでの“過程”が大事になるのです」(中尾 哲雄 前インテック会長)。社員にこの考え方を伝えて目標値化したら、やらされ感は消えるかもしれませんね。
「名古屋はいいですね。地域が活性化していて」。名古屋で商売をしている某社長が同業の他地域の社長かこんな風に言われましたこの発言は、暗に「あなたの業績がいいのは名古屋という市場のお陰」と言われているのと一緒。これにカチンときた名古屋の社長は「違いますよ! 地域が活性化しているのではなく、 社員が活性化しているのです!」と返答しました同じ働くなら、このように社員の活躍を誇りに思う社長の下で働いきたいですね。
約1年前、「理念&ビジョン開発」をお手伝いした会社のリーダーからメールをいただきました。同社は地域密着の問屋業。見出した理念は「つながり創造」と「お困りごと解決業」です。今回のコロナ災害の影響を大きく受けていますがこんなことが書いてありました。「進むべき道に迷いがちな状況ですが、先生のご指導の下、経営理念・ビジョンを明確にしたため、新たな『つながりを創造』しながら『お客様の困りごと解決』をすることに力を集中することが出来ていると思います。その結果だと思いますが、逆に新たな企画・サービスが一般社員から多く生まれるという効果が出ています。時間的な余裕も手伝って、以前よりクリエイティブな社内になっているように感じられプロジェクトに関わった人間としてとても嬉しく思っています」これを読んで理念とビジョンの効果とは
シンクタンクの部長を務めていた頃、部下から「読んでください」と薦められた本があります。そこには誰もが知りたい次の問いとその答え書いてありました。「リーダーの法則はわかっているのに、なぜリーダーたる人が少ないのか?」著者の回答。「優れたリーダーシップは、ほとんどの人が払いたがらない代償の上にはじめて実現するものだから」。リーダーは、コトが思うように運ばす「もうやめた!」と叫びたくなることばかり。誰かのためにとリスクを背負い、仲間を集めて挑んでみるが、責任をとるのは自分だけ。そのとき「理想のためにこらえきれる心の強さ」があるかどうか。それがリーダーシップの本質だとこの本は語ります。この本は『頑固な羊の動かし方』。どうして部下が、この本を私に「読んでください」と言ったのか……都合の悪いことは忘れてしまいました。何か事件があり、ブチ切れそうだった私を諫めるつもりだったのかもしれません……
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