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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
HILLTOPはアルミに特化する以前のは様々な金属を加工する会社だった。その中から切削加工の対象を、成長が見込まれるアルミとステンレスに絞り込んだ。ただこの2種類の加工が同時できる機械を買おうとすると、どうしても中途半端な機械が必要になる。アルミとステンレスの加工には、相反する特徴が必要だからだ。そこで対象をアルミ一本に絞った。この材料の一本化も、HILLTOPシステムと並んで同社の飛躍の源になっている。
職人技をマニュアル化する時は、トップが横に立って職人の作業をメモをした。それをエクセルの1行1行に打ち込んでいく。このやり方は、1回目は大変な手間がかかる。しかし2回目、3回目と繰り返していくうちに、作業がとても楽になる。その結果、当初かかった時間を取り戻すことができる。「どうだい、仕事楽になったんじゃないのか?」と、トップが職人に声をかけると、職人はニタァと笑うという。こうして徐々に、職人たちは自分の技能のマニュアル化に協力するようになった。
職人をポジティブに変えるときのやり方はこうだ。まず職人に、今抱えてる仕事は5年〜10年後もありますか?と聞く。すると職人たちは「No」 と答える。「機械化されるだろう」が大方の予想だ。そこで「そうなってから新しいことを覚えては遅いですよ」人間のキャパには限りがあります。今やっているものをなくしませんか。そしてそこの空いたスペースに新しいものを入れましょう」と提案する。背景には「あなたにはもっと成長してもらいたい。 またもっと楽になってもらいたい」という、経営者の思いがある。それが伝わるかどうかが職人が職人技を手放すかどうかの鍵だ。
HILLTOPシステムを作る上で、同社の加工職人と経営者は徹底的にやりあったという。職人には次のような特性がある。�/祐峇愀犬�不器用 ��寡黙で話しかけづらい �B填┐擦此⊃佑慮世Δ海帆瓦�聞かない �た佑貿い擦此∩管�自分でやりたがる �サな�次第でやりたくない仕事はやらない �Σ兇發修Δ笋辰洞気錣辰討�た �У蚕僂鰐椶播陲瓠�自分もそうやってきた。こうした職人をHILLTOPでは「にわか職人」と呼んでいた。別の会社では「ネガティブジィジィズ」と呼んでいたが、彼らの経験値を数値化していくことが、HILLTOPシステムの根幹だ。
HILLTOPにはHILLTOPシステムと呼ぶシステムがある。これは職人技をデータ化し、誰もが簡単にプログラムを組めるようにしたソフトだ。実際に入社半年の、文系出身の大卒社員たちでも、このプログラムを使えば複雑な形状の加工ができてしまう。 見学会では入社半年の女性社員がこのプログラムを丁寧に説明してくれたプログラムの精度もさることながら彼女の説明の精度も素晴らしい。毎日のように見学者が絶えないと言うがそれだけ他人に説明できるということは構造から使い方まで、社員一人ひとりにも肚にしっかり落ちてるということだろう。
HILLTOPの仕事の選択基準は楽しいか、楽しくないかだ。かつて下請け仕事していた時に、山本副社長以下は仕事を楽しくないと感じた。そして、社員数6人の時に大手との取引は全てやめてしまう。仕事の8割がそれでなくなったと言う。そこから3年間、休みなしで働き続けて発注者から直に仕事を受けるスタイルに切り替えた。儲かるか儲からないかより、「仕事そのものを楽しめるか楽しめないか」を選択の基準とする。だからこそできる、とても真似できないすごい決断だ。
神田昌典さんの非常識な成功法則の第一条に「やらないことを決める」がある。またドラッカーは「戦略とはやらないことを決めること」と言っている。やらないことを決めるのは、それを決めておかないと、やることばかりが増えてしまい、とても忙しくなるのと、自分がすり減ってしまうからだ。「やらない」基準を作れるのは、自分のことをよく研究し、自分のストライクゾーンをよく理解している証だ。
京都のHILLTOPをオンライン社長塾のメンバーで見学した。見学した目的は2つある。一つは、同社がアルミの切削加工に特化をした多品種単品生産を実現していることだ。金属加工業の中小企業の多くは、下請け企業である。しかしながら当社は、下請けを一切していない。なぜそこに至ったのか、大変興味があった。もう一つは同社が職人レスの体制を追求していることだ。職人が持っている技をプログラム化し、誰もが同じ仕事ができるように工夫していた。人手不足の時代にこの仕組みは、中小企業の垂涎の的である。それを学びたくて総勢27人で見学させていただいた。
楽天生命パークの対面にあるショップに立ち寄った。その売り場面積の大きさに驚いた。タイガースのショップの約3倍、ドラゴンズのショップの約2倍の大きさだ。そこには様々な選手グッズが売られていた。選手のユニフォームのレプリカやお土産物のお菓子が中心だ。なんとかグッズで儲けようという意図が見て取れる。アメリカの NBA のグッズ売り場を見たことがあるが、それに酷似している作りだった。逆にドラゴンズは、グッズ販売に消極的すぎるのではないかと思った。在庫リスクを恐れていては、プレミアムグッズの販売ビジネスはできない。
見学コースの中で、楽天を代表するエースピッチャーがサインをしたピッチャーズマウンドのプレートを2つ見た。一つは岩隈投手、もう一つは田中投手である。楽天球団ができて15年ぐらいでしかないが、それでもこのチームを代表するエースが2人いて、日本シリーズのペナントを1度取っているという歴史がある。東北の人たちがそれをリスペクトしている感覚が伝わってきた。オコエ選手などはえぬきの中から、次の楽天の主役が育つといいなと思う。
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