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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
楽天生命パークの内野席には、車椅子専用のシートがあった。ここにはボールが飛んできても当たらないように、ネットが貼られていた。車椅子の皆さんに安心と安全を提供する場所になっていた。建物の改築をしなくても工夫次第で一人ひとりが楽しめるようになるものだ。
楽天生命パークの外野席には、ボックスシートが数多くあった。仲間とここで団欒をしながら、野球を楽しむという感じだ。外野席の奥には、観覧車や二階建てバスもあって、子供たちはそこで遊ぶことができる。芝生を張っただけのピクニック感覚でシートを広げて観戦する場所もある。この上でおにぎりを食べたらさぞかしおいしいことであろう。野球が見たいから行くんじゃなくて、スタジアムは楽しいから行く。そんな場所を目指しているように見えた。
楽天生命パークの見学でびっくりしたのは、ベンチのシートだ。高級外車のシートメーカーに依頼して作ったそのシートは、大変座り心地が良い。建物そのものが古いので、せめてシートだけでも高級なものにしようと考えたのであろう。選手にとっては箱が美しいよりも、シートが体に優しいことが何よりのはず。金のかけどころを知っているなと感じた。
楽天生命パークを見学した。建物は古かったが、そのぶん工夫が随所に見られた。特にバックネット裏の、砂かぶりと言うべき場所から野球が見られるのは、ここしかないのではないかと思う。高額な VIP 席であろうが、ここから美味しい食事をいただきながら、野球を楽しめる人はとても羨ましい。もしここからイチローを見ることができたらどれだけ幸せだろうか。野球ファンなら誰も憧れる席だろう。
創業者と後継者は投資に対する感覚が異なる。創業者は仮に投資に失敗したとしても、元に戻るだけ。従業員には「すまん、失敗した」と謝れば自分が採用した人たちだ。許してもらえる可能性がある。しかし、後継者はそうはいかない。最初から守るべきものがあり「あなたになってから失敗した」と言われるリスクは絶対に避けたい。よって投資には慎重になる。創業社長は「年間売上げと同じ額だけ投資ができる」と言っても、後継者は「はい、そうですか」と言えない。私は常に後継者の味方でありたいと思っているが、そういった気持ちを汲んだ上で、無理のない計画づくりをサポートしていきたい。
一方でコンサルタントがやってはいけないことがある。それは自分自身の専門領域から見えにくい点には注意を払うこと。富に対して分自身の先入観で判断しないこと。さらに最も重要なことは、自分自身の家族の歴史・仕組み・力関係を投影してはいけないことだ。クライアントにはクライアントの世界があるのだ。
FBAは、「できることは5つあります」と提言することが大事だ。この時の注意事項として、以下の3点を上げた。「この会社がやってきたことは何て素晴らしい!」と承認すること。次に、弁護士・セラピスト・バンカーと連携して、統合的なアドバイスをすること。そして、仮に権力が相手ても真実を語ることが大切だ。その上でクライアントに希望を与えているか。実行すれば成果が出ることを認識させることができているか。ここをセルフチェックすることが、クライアントに喜んでいただくことの秘訣である。
博士は、FBAが行う診断の中で、アセスメントの重要性を次のように語った。円錐形は上から見れば丸いが、横から見れば三角だ。同じように会社も角度を違えてみると、全然別物に見える。オーナーの目線・ビジネスの目線・ファミリーの目線。それぞれのポジションにいる人から見たら、会社は違って見える。共通してる点と、差のあるところがある。そこを正しく伝えることが、FBAの仕事だ。
博士は、コンサルタントが行う診断は、クライアントが自分を理解するためのツールである。そして「問題解決を効果的にするための贈り物」だと言う。この「贈り物」という言葉に、とても納得がいった。
創業オーナーはパートナーを持ったことがない=チーム思考が理解できない。ところが後継者は、お父さんはソリューションを知っていると思っている。ここに大きなギャップがある。会社の継承者は決して一人でなくてもいい。共同所有という方法もある。後継者がオーナーになってガバナンスに消して経営に関わらないという方法もある。後継者はお父さんがソリューションを持っているとは限らないことを理解し、創業オーナーに依存しすぎず、自分でも学習する必要がある。
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