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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
釘山先生のお話を聴きながら、社会企業の考え方は経営学いう「事実前提」でなく「価値前提」の経営をすること同じだと気が付いた。社会的課題を先におき、それに対して自分に何ができるのかを考えることを「価値前提の経営」といいます。一方、自分の得意技から発想する方法を「事実前提の経営」と言う。持ってる得意技を「事実」と言ってるのだ。価値前提が今の時代に問われているのは社会的課題がそれだけ広く複雑多岐に渡ったからでしょう。一人ひとりが確固たるアイデンティティがを持ちにくい時代になったが、「この社会的課題を解決するのは俺の仕事」と思う社員を育てることができる。
社会企業は、通常の企業と大きな違いがある。通常の企業は、まず自分のあるいは自社の得意技が「先」があって、それを活かして利益を埋める商材やサービスを開発し、儲けるというスタイルです。対して社会企業は、まず「社会の課題」があります。この課題は数多く、その中から自分または自社の得意技で解決できそうなテーマを選び、そしてその得意技を使って社会的課題を解決するもの。最初に「得意技ありき」なのか最初に「社会的課題ありき」なのかが違うのです。最初に「社会的課題ありき」と言うことは、世の中を良くしたいという使命感で会社を始めることで、社会企業はまさに今の時代の潮流にあった考え方である。
新規ビジネス研究会第7回は、2019年7月。会議ファシリテーター普及協会代表理事の釘山健一先生をお招きし、先生が進めている社会企業について学んだ。当日は総勢30人の方にご参加いただき、釘山流の場づくりの仕掛けにより大変和んだ雰囲気で、また笑いも多く大変に盛り上がった研修となった。ほとんどの方が「社会企業って何だろう?」と鬼門に思い参加されていたが、先生の丁寧な説明によりその概略がつかめたのではないかと思う。詳しい内容を以下に紹介したい。
研究会では最後に白倉先生がイオン時代に、顧客満足度ナンバーワンのお店を作られた体験談も聞かせていただいた。先生が勤めておられたお店は、競争相手に負けっぱなしだった。そこで他店と比較して一体何が劣っているのかを、明らかにした。この時調査を担当したのは、パートを含む従業員たちである。自分たちで「ここがいけない」を見つけた従業員達は、そこから会社を自分たちの手で変え始めた。もしこの時に誰かコンサルタントが同店を調べて「ここが駄目だからやり直しなさい」と言ったならば、果たして彼らは自主的に動いたであろうか。単純なことだが「問題を自分で発見して解決する」機会の提供が従業員の主体性を引き出す。そのことに気付かせてくれた大変良い話であった。
逆に良かれと思っても、バリアフリー利用者をサポートしてはいけない NG 行為もある。「セルフ対応にしない」「無言で車椅子押さない」「過剰反応しない」「補助犬のお断りをしない」「補助犬を一般に犬のように可愛がってはいけない」「会話に参加しようとしている車いす利用者を無視しない」。こうしたことは車椅子に乗ってみないと分からないことであろう。なかなか空想力が及ぶことではないが、経験豊富で当事者でもある白倉先生の話をきちんと聞くことがとても大事なんだと思う。
バリアフリーにはハード的なバリアフリーのみならず、マインド的なバリアフリーが必要だ。いざという時に、利用者をサポートするマインドを持った社員を育てておく必要がある。「レジ終了後はドアを開けてお見送りをする」「雨が降った時の対応する」「駐車場の係員の対応次第でお店の評価が変わってくる」「トイレなどピンチの時はすぐに駆けつけられたいせいにする」「多目的トイレの巡回頻度をあげて清潔さを維持する」。こうしたちょっとした心遣いが車椅子利用者のを作る。
バリアフリーの情報発信という点で優れているのが、東急インだ。東急インには「バリアフリールーム」についての記載がある。そこではバリアフリールームの間取りが二通りあって、どんな備品があるのか画像で表示されている。車椅子利用者には駐車場1台分を必ずキープしてくれて、入浴でタオルを人一倍使ったとしても、それによる追加料金は取られない。こうしたサービスと情報発信力で、東急インは車椅子利用者から大変好評だ。ちょっとした情報発信力で集客力が変わってくるという好例だ。
また、白倉先生はバリアフリー対応をしているお店であれば、その情報を正確に発信してもらいたいという。ホームページに記載がなかったり、「バリアフリー対応」との記載があるものの、具体的にバリアフリーで何がどう大丈夫なのかっていうことが知らされていなかったり、電話の窓口で誤った回答して車イス利用者からクレームを招くこともある。どのようなバリアフリーに取り組み、何がどのようにできているのかを具体的にホームページ等で知らせることが大切だと言う。
車椅子利用者の視点から見た、店を選ぶ基準を教えてもらった。第1はトイレ。車椅子利用者が1時間以上そのお店を利用するという場合、どうしても必要になるのがトイレ。段差とか駐車場の問題は、お店の人が手助けをすれば何とかできる可能性がある。階段だって数人の男子が持ち上げれば車椅子でも登ることはできる。が、トイレだけではマンパワーでの対応が難しい。それゆえに多機能トイレなど自分で利用しやすい環境を整えることが大事だ。
店舗レベルでのバリアフリーが進まない要因は、「お金がかかる」「ノウハウがない」「めんどくさい」「儲からない」などだ。しかしこれらの問題は、「補助金が出る」「ノウハウを身につければいい」「一般の人と同じ」「他の店とは違ってバリアフリーで差別化できる」と考えれば全て克服できる問題だ。それゆえに白倉先生は、「シダックス」や「とんでん」のようにバリアフリー対応がビジネスチャンスだと言う。
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