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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
アクションパワーの魅力の第一は、創業のストーリーだ。大津さんは子供が9歳の時に離婚。就職先を探すが「残業できない、出張できない」でどこにも採用されず、やむなく起業した。そのため同社にはシングルマザーの社員が多い。また、現在は日本のシングルマザーを応援する運動も展開している。シングルマザーばかりが住むグループホームも別法人で経営している。その執念のような強さと、だからこその弾けた明るさが同社の魅力だ。
2006年創業の名古屋市のハウスクリーニング会社(株)アクションパワーを訪問した。アクションパワーの大津たまみ会長はとにかく明るい。声がでかく、元気を絵に描いたような人だ。トップが笑顔でないと社員が笑顔になれないという理由で、自分が大きな声で挨拶をし、いつも笑うようにしている。笑顔の伝染力を信じているのだ。社員は、入室時挨拶の声が暗いとやり直しになる。そんな同社は明るさ以外に、以下の4つの差別化ポイントで他社と差別化を図り、顧客を増やしていた。
9月21日のエピソードの続き。「BBQができない!」というガッカリのどん底から、高級住宅街でのホームパーティへ。この急展開に参加者は皆、大感激!!奇跡を生んだのは、筒井店長、宮治社長、入江代表、及び参加したメンバーの人間力の高さの賜物だ。私はこの急展開に目を白黒させていただけだが、感動経営や理念経営を目指す人は、ピンチをチャンスに変える諦めない心とか、利他の心など、何か強いエネルギーを持っていると改めて痛感した。本当にありがとうございました!
昨日まで記していた宮治社長の講演会は9月21日。この日は生憎の雨。当初、講演会の後は、東急百貨店の屋上でBBQをする予定だった。しあし、雨だとBBQは中止になる予定で皆、講演会終了時点で大変ガッカリしていた。ところが、ファーマーズマーケットの筒井店長が、東急百貨店の近隣のお友達に電話し、その方の自宅のLDKを借りる用意をしてくれた。そして、皆で東急百貨店で食材や酒を買い込んでそのご友人宅にお伺いし、宮治社長を囲みながらみやじ豚料理でホームパーティを開くことができた。この心配りには、本当に感動した。
宮治社長は老舗企業には次の世代を育てる日本的なノウハウがあるという。以下に紹介する。�〕直�期からの意識づけで選ばせる(会社で遊ばせる、農家では田んぼやマルシェに連れていく) �▲�ーナーシップ意識を高めるために入社時に決算書を見せる �C�よりも早く来て遅く帰るようにいい気にならないように釘をさす �ぜ卍垢膨樟椒皀里鮓世┐覽_颪�あり衝突や対立を許容する(社長も若い意見を知る) �イ�わいい子には旅をさせよ。近くより海外など遠くを旅させる(近くにいすぎると小言が言いたくなる) �κ�数部門を兼務させる �Щ匆饉劼亮卍垢篁�業の撤退など修羅場を体験させる。非常に分かり易く参考になった。
宮治社長は後継者について「いつでも社長の代わりができる人」と定義している。が、それは社長の事業をそのまま受け継ぐのではなく、「自分の天命を知り、自らその道を選び、自分らしく事業をイノベーションすること」だという。そして宮治社長は、事業×会社で4つの選択肢を示した。�仝住�業×現会社=一般承継戦略 �⊃兄�業×現会社=新規事業戦略 �8住�業×新会社 新会社戦略 �た兄�業×新会社=創業戦略。BBQで成長した宮治社長の会社は�△貌�るのだろうが、この4モデルは農業に限らず事業承継に関わっていくうえで重要な切り口になる。
宮治社長は「農家のこせがれネットワーク」を主宰し、事業承継問題にも積極的にメッセージを発信している。その主張のひとつが「相続と事業承継は違う」ということ。相続は受け身だが、事業承継は攻め。親は息子が帰ってきたらそれで事業承継は完了したと思い込むが、父のビジネスモデルは既に賞味期限切れなのだ。事業承継は「先代の強み×後継者の強み=新たなビジネスモデルを作ること」ができてはじめて事業承継だという。この考え方はファミリービジネスアントレプレナーシップを志向する自分にはとても参考になった。
宮治社長は差別化を「自分自身の特徴を複数組み合わせ、地域で唯一の存在になること」と定義していたが、みやじ豚は他社に比べ5つの差別化ポイントがあるという。「味」「ネーミング」「物語」「希少性」「販売チャネル」。このうちネーミングは「わかりやすい、違いが伝わる、社名とブランドが一緒」のメリットがあるという。また希少性は�い傍�した希少性から来ているが、ワインとフェラーリから学んだという。ワインからは「混ぜて売っはていけない」、フェラーリからは「需要より1台少なく造れ」を参考にしていている。販売チャネルは、「ここでしか買えない」。偶然できた5つよりも意図して作った5つに感心した。差別化は4つあれば十分と言われるが、5つあれば鉄板だ。
農家の顧客の創造は直接食べてもらうこと。そこで開催しているのがBBQ。「我々の製品は、「みやじ豚」ではなく、BBQだ」。同社では月1回のペースでBBQを開催している。肉のB2Bはレッドオーシャン。一方BBQはB2Cのビジネスで、新規開拓が不要。美味しいだけは広がらない。一緒に楽しむ、体験する体験価値を盛り込むと、口コミで広がって、いろんな人がBBQを見に来てくれるようになる。そして味も値段も聴かないで、「ぜひ扱わせてほしい」と言い値で取引ができていく。「出ていく予算を来ていただくことに費やすBBQ」は、みやじ豚の魅力を「五感」に訴えることができる同社の商品なのだ。
宮治社長は、つくづく定義を大事にする人だと発言を聴いて思った。みやじ豚は「養豚農家兼店を持たないお肉屋さん」。事業は「「ないものをつくる」のではなく「あるものをどう活かす」を考えていくこと」。事業継承は、「磨き直して世の中に戻していく」こと。マーケティングとは「営業の努力を最小化すること」。ブランディングとは「わかってもらう努力」。差別化とは「自分自身の特徴を複数組み合わせ、地域で唯一の存在になること」。6次産業化とは「新しいビジネスモデルをつくること」。とにかく言葉が立っている。納得するまで考え抜いて腹に落ちているのだろう。聴いていてとても感動した。
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