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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
ベジデコサラダは国内はもちろん、海外のマスコミからも注目されている。理由は店舗。「この店に行けばいつでも食べられる」。その状態を築くとマスコミは取り上げてくれる。かつて私もストリートミュージシャンをやっていたときに、毎週土曜日16時から金山駅でライブをやると決めて毎週やっていたら、マスコミはその時間にやってきてくれた。そうした約束があると、メディアは読者に「ここで会える」が伝えやすくなる。だから、取り上げられる可能性が高まるのだろう。
新規ビジネスモデル研究会で、ベジデコサラダを開発された(有)和秀の森安美月社長の話を伺った。ベジデコサラダは、ベジデコサラダは糖質制限をされている方が安心して食べられるケーキだ。ケーキに見えるが、全部サラダ。小麦でなく大豆を使ったグルテンフリー。クリームの代わりに豆腐を使う。おまけに腸活によいと、お医者様のお墨付きまでいただいている。この可愛いサラダのつくり方を、世界の糖質制限者に食べてもらえるよう、彼女は書籍と教室で全部公開した。どんどん真似してくださいという姿勢だ。彼女の姿勢には我欲がない。だから多くの共感者を集めている。
ロコレディでは面接の結果不採用になった人へも心遣いが素晴らしい。不採用と言っても、それはたまたまその人の能力やその人が望む働き方に見合う職場がなかっただけのこと。そこでその人たちには「また環境が整ったときは連絡する人財登録制度に登録したい」と連絡する。そして、暑中見舞いや年賀状を出し続ける。そのはがきには、羽富社長が一番美しい日本語という「ありがとうございます」の文字が何百と印刷されている。不採用になった人をも大切にする姿勢が、地域から愛され続ける秘訣だ。
ロコレディは採用においてオーダーメイド型雇用・人事制度を採用している。ひとり一人の勤務実態に合わせて働き方を決めている。羽富社長によればパートさんが働くときにこだわるのは3種類ある。�,�金が欲しい人 �∧歉擇�欲しい人(有給や社保) ��時間を利用したい人(扶養の範囲に収める、日曜は休みたいなど)。パートさんをパートと呼ばずすべて社員と呼ぶ。羽富社長はヒットよりフィットの時代だという。会社の条件ではなくひとり一人の条件に合わせることで接客力のある有能なパートを採用している。
ロコレディのCSVが新しいのは、「サポーター客」と呼ばれる顧客が企画したイベントで集客力を上げている点だ。「サポーター客」はカフェ「R2」をを利用する常連客で、同社の主催するイベント等には自発的に協力してくれる。また自分たちが考えた企画は、販売目的ではない、顧客が顧客目線で考える企画であるため、当社スタッフでは思いつかないような魅力的なイベントとなり、爆発的な集客につながる。さらに、イベント後にタイムリーな情報発信を実施することにより、さらに当社のPR効果を高めることができる。
ロコレディでは毎年9月に映画祭『懐かシネマ』を開催する。常総市が映画のロケ地になることが多いことから映画ファンが多い。ここに俳優をゲストで呼ぶこともある。昨年は山本學氏、その前は毒蝮三太夫氏が来たという。今年は、チャップリンや片岡千恵蔵等の無声映画を、プロの活動弁士澤登翠氏を招いて上映する。上映会場は元映画館のあった場所。現在そこは同社の駐車場になっていて、そこに銀幕のテントを張る。社長は「懐かしいものを見ると人に財布は緩む」という。映画の翌日には高価な服がよく売れるそうだ。
ロコレディ本店の2Fはカフェ兼コミュニティスペースになっている。「R2」と呼ばれるそのスペースでは常総市内に住む多様な趣味や特技を持った方を講師として招き、学生や市民に向けてユニークな講義を開催する「常総ごじゃっぺ短期大学」を開催。常総市中心市街地の街起こしの一環として地域で話題となり、多くの受講者が訪れている。来店客に憩いと交流の場を提供することで、ロコレディの知名度の向上、街を元気にするブランド・イメージの形成に貢献している。また、羽富社長の趣味であるミニチュアのジオラマが多数展示。社長自身もミニチュアジオラマ教室の講師を務め、来る人の目を楽しませている。
ロコレディの店は広い。理由はシニア層と小さな子供を持つママ世代の2世代をターゲットにし、1店舗内にゾーンを区切って2つのコンセプトの品揃えを展開しているから。これにより、母親と娘が連れだって来店し、会話をしながら買い物ができる店となっている。私たちは店の中のサロンのような場所で2時間強会話したが、長居ができるゆったりとした休憩スペースが店内にあり、顧客は店員と存分に会話を楽しめるだろう。この落ち着きとゆとりはSCにはないものだ。
ロコレディの店の中には、カップ型の自動販売機がある。お茶やコーヒー、カルピスなどがある。学校帰りの女子高校生が店に入り、この自販機を利用する。カルピスを毎日、タダで飲むわけだ。それを別に店主は咎めない。ただし、この女子高生は高校卒業後、就職した。そして初任給で「いつもカルピスを飲ませてくれたお礼」ですといって、お礼の品を買って届けに来たという。こうした物語ができるのは、路面店ならではだ。
同社はビル1Fの路面店を出すとき、提案型で家賃交渉する。一等地に出展した時は、他社が家賃月21万、23万で入札したのに対し、ロコレディは17万5千円。それでも受注した。要因は隣の空き地。隣の空き地は貸し出しの対象外だったが、自分たちに貸してくれるのなら隣の空き地にも家を建て、そこをイベント会場にし、映画の上映会や日本一小さな花火大会(線香花火)をすることを提案。そんなイベント企画に孫が喜ぶ姿を連想した大家さんの奥さんに受け選ばれた。
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