|
V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
無敵経営研究会で、「飛騨の匠」の家具作りを伝承する飛騨産業を見学した。約300mほどの工場に資材〜部品加工〜組立て〜塗装〜梱包〜出荷のラインが直線的に並ぶ。かんばん方式を採用しており、仕掛在庫が最小限に管理されているのがわかる。出荷場の在庫はせいぜい2日分という少なさだ。トヨタ生産方式は、トヨタに行っても対象が大きすぎてよくわからないが、この工場なら大変よくわかる。当研究会には家具業界ではない製造業の人が大勢参加しているが、ヒントになったと喜んでいただいた。
社会的課題を解決する企業は、それを一社で解決することなど到底出来ない。よって開発も販売もコラボが不可欠になる。コラボする相手は当然同じ社会的課題の解決に取り組む、価値観を同じくする人。よって自分たちの価値観(理念、思想)を発信し、「この指とまれ」が言えることが、成功の第一歩だ。先日も、私のクライアントが商品を売るために店を持とうかと考えていたが、「店を持つことは問題を一人で解決しようとすること。それより、営業はコラボレーション。コラボできる相手を探した方がいい」とアドバイスした。
成長し続ける企業の条件は、3段階ある。第一は、需給バランスを満たす。「充足」である。第二は高付加価値化。「向上」と言っていった。第3は社会課題の解決である。「価値創造」と言っていい。高付加価値だけを追求する会社は、それが量産されると一気に安売り競争に巻き込まれて行く。よって「少量」の部分=特注対応や手作り職人技がないと中小企業は生き残れない。いつまでも「いいものを作れば売れる」と考えていると未来を自分で消してしまい兼ねない時代なのだ。
マッキンゼーで伝説のように言われているプロフェッショナルの定義。「21世紀の社会では、あらゆる分野で、それぞれの専門知識や技術を持ち、組織に属していても、いなくても、自己規律と職業倫理により行動して、顧客や社会の価値を作り出せるプロフェッショナル人材が必要とされると私は確信しています」。素晴らしい定義だが、この中で、自己規律と職業倫理が最も大事。最近は政治家でも芸人でもスポーツ選手でも、ここができていなくて失脚する人が多い。それは、価値観(being)よりスキル(doing)のみを評価してきた社会風潮にある。やり方の習得だけに走ると、いつしかAIに全部奪われるだろう。
当社が協賛している団体「岐阜立志教育プロジェクト」のイベント『立志教育支援フォーラム』に参加した。そこで「AI時代の教育〜意志ある学びで夢をカタチにする未来教育」を、シンクタンク未来教育ビジョンの鈴木敏恵先生の講話を聴いた。AI時代には、未来を描くチカラや現実を見るチカラが問われる。そのためには「知識を与える教育」から、「生徒が自分の手でつかみ取る教育」へ進化する必要があるという。そのためのキーワードは「対話、俯瞰・シェア」。また、主体性を引き出すポイントはリフレクション(振り返り)とリフレーミング(違う見方)の2Rだと指摘。迫力満点、事例満載で大変勉強になった。私も教育を担う者の一人。早速仕事に活かしたい。
7年前の教え子が訪ねて来てくれた。彼は当時、メガバンクのバンカー。MBAホルダーであり、選抜者の合宿研修に参加していた。現在は、思うところがあって転職。お互い企業支援の仕事であり、これからコラボしていけたらな、と思う。彼に、私が教えたことで印象に残っていることは何かを尋ねたら、次のような答えだった。「「顧客のお客」という話です。苦しい業績の会社に対してバンカーが廃業を進めるかどうかという事例を通して、取引先や従業員など、社長が見ている人を一緒に見つめていくことで同じ思いで答えにたどり着けるというお話をしていただいたことで、自身のもやもやしていたものを吹き飛ばしていただきました」。人が組織を超えて成長していく姿を見るのは嬉しいこと。次は私が教えていたたく番だ。
大阪のインスタントラーメン発明記念館に行く。開場早々オリジナルヌードル作り体験コーナーは長蛇の列。見るコーナー、聞くコーナーもありますが、そちらは人少なめ。参加者は受け身。だから「与えるだけ、教えるだけ、見せるだけ」の企画ではマーケットは作れない。タイガースのファングッズは参戦するためのもの。カップヌードルミュージアムの体験もカップヌードルの世界に参戦してもらうためのもの。キーワードは参戦?大阪人はそうでないと相手にしてくれないのかも知れない。
甲子園球場前のタイガースのグッズ売り場を訪ねる。このユニホームの数実に36。一軍登録選手は28だから、それ以上。ドラゴンズファン用のレプリカはとてもこんな種類はない。しかも、背番号の大きな選手が多い。今凄い選手より、これから凄くなる選手や、試合には代打でしか出ないような選手を応援するタイガースファンの支援魂は凄い!さらに、コラボ商品の数々。ミニオン、ディズニー、ドラえもん、キティ、コナンなど。ドラゴンズにこんなコラボ商品はなく、タイガースの人気が国民的であることがよくわかる。ローカル球団のマーケティングのお手本がカープなら、メジャー球団のお手本がタイガース。ドラゴンズの人気のなさは、弱いことにはなく、ファン心理を汲み取りきれていないマーケティングにあるとわかる。
娘と大阪でデート。一番の楽しみは甲子園だったけど、15日は雨天順延でやむなく甲子園歴史館を見学。思っていたより充実していた。特にバックスクリーンに入れたことと、手書きの選手プレートに感激。ファンが何を大事にしているかを、主催者はよくわかっていると感じた。バース・掛布・岡田…ファンにはこの打順が今でもたまらなく気持ちがいいのだろう。高校野球コーナーも大越投手の仙台育英とか、東邦のバンビが負けた瞬間とか、オールドファンにはたまらないつくりになっていた。試合したのは選手ですが、それを歴史にしたのがファンだということがよくわかった。
ワンマン思考の幹部がいる会社は、その人がもし会社を辞めたら…と考える。もし、それで傾くような会社はダメな会社だ。その人がいなくても回る会社をつくらないといけない。それには現場を鍛えることだ。現場社員に� 崋�分たちが目指すもの」がちゃんと腹落としされ、�◆崋�分たちらしさ・ならでは」が明確で、それが確実に実行でき、��PDCAを回し成果を確認できる「自分たちのやり方」が浸透していたら、その人がいなくても上手く行くはず。特定個人のスキルに依存しない、ノウハウを教え合う仕組み、情報をシェアする仕組みが必要だ。
|