V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2015年08月16日(日) 「過去を捨てないと新しいものは入ってこない」から選択したこと

自分のホームページから「講演実績」を消した。この実績欄には2001年に155講演を行って以来、毎年120件程度の講演・セミナーを実施してきたクライアントの名前を200以上記載していた。が、そういう昔の名前を出さなくても、最近は別の意味でお客様に選ばれる存在になりつつあるように感じる。特に大事なのは、考え方や理念への共感性だ。私は弱い立場の人や組織が、強い人や組織に逆転勝利するというよりも、弱い人や組織ならではの持ち味を生かし、人とは明らかに異なる「違いを出す生き方」を応援するのが大好き。今、こんな考え方の会社と仕事ができて本当にうれしいと感じている。新しいものを入れるには、今あるものを捨てること。そのために、過去の栄光は消してしまうのだ。

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2015年08月15日(土) これでいいのか?部下がミスをしたときの上司の責任の取り方

サントリーのトートバックのデザインが盗作であることが判明し、そのいくつかの使用を禁止した事件。デザイナーの佐野氏はそれを部下が勝手にやったと説明した。それが事実かどうかはわからないが、「部下が勝手にやったことだから自分ではない」という説明スタンスは本当に残念だ。去年、マクドナルドの社長も、期限切れ鶏肉を商品化していた問題の時「中国の鶏肉工場が勝手にやったこと」と釈明していたが、それは「自分の管理不行き届き」「私の縛りがきついので、現場は耐え切れずにそうした。だから私のマネジメントの責任」というのが真因なのだ。その後の不買行為の根強さからも、消費者が納得できていないことがわかる。佐野氏のケースも「他のデザインからいただく」が社内で常態化しているからこそ起きた事件ではないかと思う。「私の教育不足」だと素直に認めるべきである。そうしないとその火の粉は五輪のエンブレムに及ぶであろう。

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2015年08月14日(金) 個人の尊厳と組織の尊厳、どちらを第一に考えるべきか?

30年前の日航機墜落事故のTVを観ていたら、原因となった金属疲労をもたらしたのはボーイング社の修理の仕方が十分でなかったためと報道された。そこで取材班がボーイング社に問い合わせても、ボーイング社は取材拒否を貫いたという。TVではその理由を「米国人は原因の追求よりも今後の対策に力点を当てているため」と伝えていた。それを聴きながら、その姿勢は正しいと思った。経営をしていると「個人の尊厳」と「組織の尊厳」のどちらを優先するかという問題がある。ミスや赤字が出たときに「誰のせいか」の「誰」を見つけ、その人に責任を押し付け、幕を引こうとするやり方は、『組織優先で個人無視』である。こうなると社員はビビってしまい、その組織への帰属意識をなくしてしまう。これについては私も苦い思い出があるが、トカゲのしっぽを切ることは、皆をトカゲ化してしまうリスクがある。経営者は常にその逆の優先順位で行かねばならないと感じた。

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2015年08月13日(木) 松下翁に学ぶP/LよりB/Sを重視した経営を目指そう

7月にパナソニックの社員研修をやらせていただいた。するとその共時性というべきか、松下幸之助の経営情報に接する機会が増えた。例えば先日、松下幸之助の最後の弟子で、元副社長の佐久間昴二先生の講演を聴く機会があった。話は先生が手掛けたWOWWOWの再建話が中心だったが、その時購入した書籍『松下幸之助から教わった「経営理念を売りなさい」』を読んでいいて、感動すること、学ぶことが多数あった。その一つが「B/S的発想で金を使う」というものだった。設備の資産はB/Sに載るが、人や信用は載らない。が、それを蓄積するように投資をし、活動をせよというのだ。P/LよりB/S重視の考え方はいろんなところで学んだが、B/S>P/Lをここまで端的に理解できた本は初めて。大感謝です。

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2015年07月23日(木) 食品は体験があると愛着心が倍増する

那須塩原高原で、トマトの収穫体験をした。中部マーケティング協会の商品企画研究部会で、カゴメを訪問。同社のトマトは、床に実っている。ヘタがカンカンに取れる皮が厚くて破れにくい。いずれも農家の生産性を徹底的に考えた結果だ。同社は畑を第一の工場、加工工場を第二工場と位置づけているが、優れた商品のためのその発想が素晴らしい。その姿勢に感動した。


2015年07月22日(水) たゆまぬ努力を続けた部下の昇進が嬉しい

今日は、元部下の昇進祝い。私が辞めた後もたゆまぬ努力を続けたようで仕事の引き合いも多いという。彼にはいくつものマイクライアントができるよう環境を用意してきたつもりだが、それが花開いて、我がことのように嬉しい。昔のお客様からも、「あの人の一本気なところが好きですわ」など彼の褒め言葉を聞いたばかり。そこで家庭菜園が趣味の彼には、モクモクのレストランで美味しい野菜バイキングをご馳走した。楽しい時間だった。


2015年07月21日(火) 発散→収束で成功に近づきつつある某社の新商品開発

客先での新商品開発が佳境に入ってきた。試作品を持って見込み市場の代表顧客に飛び込み訪問をする。そして、その反応を皆でシェアし、次の一手を話し合って決める。先月まで有望と考えられた市場も、訪問時の反応で、一気に失望市場に変わる。反面「その代わり、こんなことを言われまして…」と、一気に有望市場が見つかる。毎月1回会議も5回目。いよいよ有望市場が絞られてきた。スピードある開発力が武器の同社。6回目が最終回。どんな市場に何を投入することになるのか、ますます楽しみだ。


2015年07月19日(日) 神様・仏様の言葉に感動!

雑誌『致知』のFacebookで元西鉄ライオンズ投手の稲尾さんの言葉が紹介された。「わずか21歳で「神様、仏様、稲尾様」ともてはやされたのですから、知らず知らずのうちに天狗の鼻は高くなっていったと思います。それをへし折り、野球ができることの喜び、させてもらえることへの感謝を教えてくれたのは、肩の故障でした。もしこの時の苦しみ、そしてたった1つでも、勝つことの感激を知ることがなかったら、私は増長したままでどうしようもない人間になっていたかもしれない。苦しんだ600日は、私にとっては人生最大の転機となったのです。」以前、コメンテータとして出ていたTV番組でお話ししたことがあるが、神様だと思っていてなかなか話しかけられなかった。これを読んで稲尾さんも人なんだと知り、より身近に感じた。鬼籍に入られた今では適わぬ夢だが、この苦しさがその後のリーダーシップにどう役に立ったか聞いてみたいと思った。


2015年07月18日(土) 台風が通り過ぎても台風一過とはならず

台風11号が当地区を通り過ぎた。しかし、今回の台風は速度が遅いため台風一過とはならず、今日もしとしと雨が降っている。嵐という危機を脱出したら、思いっきり晴れるというストーリーが得られないのはなんとも残念だ。苦しい時期を耐え忍べば、次には必ず天井知らずの幸せがやってくる…という人生訓は先人の知恵ではなく、実は自然の摂理のひとつであることを台風の経験から学んできた。だから、どんな苦しいときも耐えることができた。こうした「例外は残念でならない。

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2015年07月17日(金) メンターが弟子に引退前にしてくれたこと

昨日の師匠の引退構想を聞きながら、師匠に一つ質問をした。するとその質問に答えようと、師匠は開かずの書棚を開けた。そして、師匠が大事にしていた古い書籍を4冊取り出した。それらの書籍は師匠の虎の巻であり、多大な影響を与えたものだという。名著はそうあるものではない。師匠から弟子に伝えていくのに、名著の情報ほどありがたいものはない。アマゾンで照会してみたら、幸いいずれも中古本で売られていた。早速注文。読むのがとても楽しみだ。

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酒井英之 |MAILHomePage
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