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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
上期も半ばとなり、このところクライアント各社でアクションプランシートを用いた目標達成活動の中間点検を行っている。すると、良い結果を出すチームとそうでないチームに分かれる。良い結果を出すチームには2つの共通点がある。共通点その1)全部やりきろうとしている 共通点その2)予定に比べ上手く行かなかった項目は問題を洗い出し、何とか上手く行く方法を皆でアイデアを出し合っている。つまりアクションプランシートを、活動の進捗管理ツールとしてではなく、目標達成するための自主性を引き出すツールとして使っているのだ。そこが私のアクションプランシートがただのガントチャートと違うところだと思う。
レクサス星が丘、日本ウエストンの見学会の夜の懇親会場には、15年来の友人であり『レクサス星が丘の奇跡』の著者でもある志賀内泰弘先生にも来ていただいた。このとき志賀内先生の挨拶が素晴らしかった。「プチ紳士プチ淑女運動をやっています。いい話があればぜひ送ってください!」。自分が世の中を変えるためのミッションを抱いていて、そのミッションをその場にいる人に伝え、その実現に協力してほしいという。まさに、理念に生きる人の姿である。それを見ながらただただ自分もそんな自己紹介がしたいと思った。
レクサス星が丘も日本ウエストンも、企業価値を高めることで本当のお客様の発掘ができている会社だ。企業価値を高めることとは、その「会社にしかできない価値」を定めることと、それを社員が自主的に提供できる仕組みを作ることである。ではその価値とは何か?それを見つけるために「他にはない****(業種名)を作るには?」とか「300年後も続く考え方を生んでいるか?」を自分に問うことはとても大切なことだと思う。当社も「他にはないコンサルティング会社になるには」から発想せねばならない。
日本ウエストンでは見学会の後に臼井社長の講演を聴いた。社長の思考のスケールにはいつも圧倒される。例えば「200年、300年先に続く経営を目指せ」という。ただし自分は死んでしまう。それでも存続する方法は「DNA経営遺伝子を遺すこと」。崇高な理念とその実践を生み出す社員の思考力と行動力が300年続く唯一の方法なのだ。また、300年続くには経営危機の時は客が逃げるのではなく「カンパして助けてくれるような会社を目指せ」という。モクモクファームやアイコクアルファはそんな会社だ。そのような愛される会社になる原動力もまた、DNAの中にあるのだ。
日本ウエストンを見学すると、いつも色紙をいただく。名前をもじったものだが、今回は名前ではなく、私が8月に行う講演テーマの『Nロード経営法』を詠ったものだった。感動したのでここに記しておく。「経営復活Nabigation 新たな思考意識をダウンロードさせ 経済発展に尽力する酒井英之様 変化に合わせ営業戦略を進化させ 具体的な方法で成長期軸に乗せる」。この中の、N、ロード、経、営、法の文字が大きく書かれている。さらに驚いたのは。このパンフが手元に届いて3日目の対応だったこと。この心配りにいつも感動するが、今回はそのスピードに、驚愕し、感動した。
岐阜市の日本ウエストンを工場見学させていただくのは1年ちょっとの間にこれで3回目になる。が、そのたびに進化しているのに驚かされる。今回も『朝礼ボード』や『スキルマップ』、社員一人一人の『私の夢シート』など初めて見るものが多数あった。「日本で一番大切にしたい会社大賞」を取った同社にもベンチマーク先がある。いずれの取り組みも今年の2月、常務がそこに2週間出向し、戻ってきて自社流にアレンジし、早速展開したものだ。が、「見てきたものを早速実践に移せる行動力」がすごいと思った。普通は他社の取り組みも「そんなのうちには無理」と反発されて終わってしまうからだ。素直にやってみようとする行動力。その風土こそが同社の宝だと思った。
レクサスを見学した後は、岐阜市の日本ウエストンを訪問した。マイクロバスで移動したが途中から同社の津川常務に乗り込んでいただいた。30分ほどの時間だが、私たちが退屈しないように岐阜市の案内を面白おかしくしていただいた。おもてなしは何も三つ指ついて迎えるばかりではない。楽しんでいただくためにできることを率先して行うのがおもてなしだと思う。津川常務の心配りはまさにおもてなしのお手本だった。
レクサス星が丘見学の最後に、ご案内いただいた2人のマネージャに金融機関への提言をいただいた。すると店頭で案内する人が「コンシェルジュのような『ようこそ』ではなく『何しに来たの?』で迎えている」こと、「窓口では客が立ってテラーが座っている逆転が起きている」ことを指摘された。そして「『金融業ではなくサービス業である』との自覚を持つように」と促された。大変に勉強になった見学会だった。
レクサス星が丘は顧客を創るために、近隣の高級マンションギャラリーにレクサスを貸し出したり、自店の空いているスペースで隣の星が丘三越主催の高級家具の展示会を開催したり、バレエダンサーを招いたバレエ教室などを開催しているという。いずれも「レクサスオーナー予備軍」の集客を狙っての客層戦略。「車を売る」ことではなく「いずれもオーナーをハグする」という発想から、生まれたサービスだ。新しい成長軌道は、コンセプトを変えることから生まれるのだと痛感した。
レクサス星が丘店では朝礼のやり方も聞いた。当社では朝礼を「意思統一を図る場」と意味づけている。その中で印象に残ったのは12章の行動指針の唱和。その後、その指針に基づいて自分が心がけていることを朝礼担当者が発表するという。これにGMが独自の意味づけするが、良い経営をしている会社は、クレドミーティングによる基本姿勢の徹底を欠かさないのだと改めて思った。
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