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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
京都の一力亭で初めて舞妓さんにお酌をして頂いた。一見さんお断りの名店で、知人に連れて来ていただいたわけだが、近藤勇や坂本龍馬も遊んだという空間は大きく、今でも志のようなものが渦巻いている感じだった。逆に言えば、自分の志を持たない者は来てはいけないように感じた。志とは、自分の生きている間ではなく死後に適うような夢=公憤を持つことだと言う。私の志はその域に遠く及ばない。このような場所に来ると、自分の小ささがよくわかる。それもまた勉強になった。
京都の祇園「侘屋古歴堂」で夕食を頂いた。同店は、美味しい鶏を追及した鳥料理の専門店だが、味を追求するうちに、単に良い鶏を仕入れるのではなく、鶏の生育環境とそこで働く人の生産環境が大切であること気がついたという。そこで生産者からの調達ではなく、自社でエコファーマー構想の鶏舎を作り、そこで育てた鶏を食材とすることにした。これを同社は産地直送でなく、産地直送と呼んでいる。同社は「京都クオリティ」を事業コンセプトにしているが、この話を聞いて美味しさにここまでこだわるのかと感激した。
京都でブランド菓子を製造販売している専務と会食。専務の目下の課題は、同社の後継者の育成だ。そこで「何を学ばせるべきか?」を尋ねられた。私は「上には上がいることを学ばせるべき」と答えた。すると「それを教えるにはどうしたら良いか?」と尋ねられた。そこで「専務が『あの店の**を食べてみよ』と、世界中のどの店でもよいのでスゴイと思う店を探し、行くように指示し、体験させることです」と答えた。高級ブランド品を創る会社にとって慢心は最大の敵。常にチャレンジャーでいるためには、挑戦する対象が必要なのだ。
見学させていただいた環境整備日本一の社長の質問。私の本業のV字回復支援だと伝えると、「それじゃ、環境整備なんか関係ないやん。そんな人がなんで当社を見学に来るの?」と聞かれた。私は即座にこう返した。「そんなことありません。むしろとても重要です。V字回復した後は、自主性を持った社員が必要です。そのような人を育てるのに環境整備は不可欠なのです」。すると社長はこう言った。「それなら良しや。わしは今、あんたを試したんや」。試したんや…と言われてホッとしたが、もしちゃんと答えられなかったからどうなったいたのだろう…今振り返るとゾッとする話だ。
京都の社長からいただいた質問の第4は、「あなたは何のコンサルをしているの?」だ。当たり前の質問だから「部門のV字回復支援です」と応えると、続いて出た質問は「では、顧問先は何社あるの?」だった。そこでメイン先の数を正直に伝えると「ふ〜ん…それでやっていけるの?」と言われた。社員が私と妻の2人しかいない会社だからこれでも十分なのだが…そう思いながら今回答えた顧問先数では「小さい、信用できない」と思われたのかもしれない。家に帰って調べてみたら、私が答えた数の倍の顧問先があった。今度からはそう答えるようにしよう。
京都の社長からいただいた質問の第3は、「あなたの経営理念は何か?」だった。これは当たり前の質問だが、これまでほとんど聞かれたことがなかった。それは私が三菱グループの管理職だったからであろう。しかし、一個人として頑張る身となると、私の生き方・生き様がお客様から見て共感できるかどうかはとても重要なのだ。ちなみに私の理念は「クライアントの目標達成と人財育成を提供する」だが、人財育成においては「成熟社会で新たな成長軌道を描くヒーローズ・メーカーたら」が、私の理想である。
京都の社長からいただいた質問の第2は、「営業とマーケティングは何が違うのか?」だった。この違いは「営業マンの前に客を並べるまでの集客がマーケティング」「出会った客を契約に導き、リピートオーダーが取れるような関係構築をするのが営業」と答えた。長年自分も悩んだ点であり、納得のいく回答を得るまで時間がかかった問題でもあるため、ここは明確に答えた。そのため、同社ではマーケティングに課題を絞って話すことができた。
2日間で3人の京都の経営者にお会いした。「京都の人は人を試す」と、社会人になりたての頃大先輩に教えていただいた経験があり、それ以来潜在的に「怖い」という印象を持っていた。そして実際にお会いしてみると驚くような質問をいただいた。その第一は「なんでこの会社名にしたの?V字回復なんて滅多にない(市場が小さい)ニーズだし、当社は落ち込んでいないし」。これに対し「私のV字は、部門単位の業績回復や停滞打破を意味しており、単なる回復ではなく新たな成長軌道を描くことです」と答えた。伝わったかどうかはわからないが、やっぱ伝わらない名前はいかんな…と反省した。
最近立て続けに3つの会社でアメーバ経営が導入されているのを見た。JALの建て直し成功から中小企業でも部門別損益管理が明確になってきたようだ。それを見せていただくと、部署別の利益額はもちろん、人時生産性が明らかになり、その部署の課題が明らかにある。ある建設会社では女子社員が「もっと受注しないと私の給料が落ちない」と嘆いていたが、そうした「足りない!」の危機感を末端の社員が自分で気付く効果があり、これは画期的なことだ。そしてそれを改善するために3つのこと=�’箴絅▲奪廚鉢▲灰好肇瀬Ε鵑鉢�時間短縮を進めることが大切だと社員の意識改革を促すことができる。3社をみていてそのための非常に有用なツールだと気が付いた。
ある証券会社のファイナンシャルアドバイザーの体験談。朝4時起床。6時10分頃、会社に到着。マーケットの動きをチェックする。それが彼の日課だが、今日、会社に入るためのカードキーを忘れてしまった。そこで自宅に帰り、再び出社したのは7時30分だった。カードキーを忘れたら当然大遅刻なのだが、それだけのミスをしても余裕で間に合っていることが素晴らしい!早め早めの対策が有効なのは、資産運用だけでなく日常生活でも同じですね。
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