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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
ディニーランドの環境整備の徹底ぶりに驚く。公園のベンチ、トイレなど30年前から変わらないものが、当時と同じ品質で保たれている。毎日掃除をし、磨き、丁寧に扱うとこのように長持ちするのだと驚く。そんなTDLで徹底されているのがSCSEの考え方。S=安全、C=礼儀正しさ、S=ショー、E=効率で、これは重要度の順番に並んでいる。この考え方に基づき、混んでいるときはEは捨てていい。また、迷子を連れていくときはShowを捨ててもいい(トゥモロウランドのコスチュームでもウエスタンランドに行ってもいい)など行動をとることができる。また客がわがままでルールを守らない場合は、Cを捨ててもいいとう。それを聴きながら、「どれも大事」なのだが「あえて価値観に優先順位をつける」ことの大切さをつくづく感じた。
ディニーランドの滞在時間を長くする工夫の一つが、出入口を一つにしたこと。通り抜けが出きるパークよりも、グルリと一周するから時間は長くなる。また、最初にお土産物屋の前を通るので、「帰りには買って帰ろう」という気が起きる。これが通り抜けだと、「欲しいものがあったけど…戻るのが面倒くさいからまあいいや」に変わる。今ではどのテーマパークでも当たり前の「出入り口一か所」だが、ディズニーが最初にやったことと聞いて驚いた。
繁閑期は季節感や週末と平日の差だけでなく一日の間にもある。昼と夜では当然客数が違う。そこでTDLでは客の滞在時間を伸ばす努力をした。エレクトリカルパレードを19:30から行う。これを見るためにパーク内で夕食を食べる人が増えたと思われる。また、さらに伸ばすために20:30から花火を実施。さらにプロジェクションマッピングを20:50から実施。これがなかったら18時過ぎには帰った客が3時間近くもパーク内に残ることになる。すると、売上は時間単価×3×客数だけ伸びることに…。夜しかできないことを3連発でやるから恐れ入る。閑散時間を埋めるには「その時間帯にしかできないこと」という制約から考えるからヒントが生まれる。
TDLの経営に関して多くを学ぶ機会があった。そこで学んだことを備忘録的に綴ってみたいと思う。テーマパーク事業の宿命として繁閑の差が激しい、というのがあった。これを克服するために同社は多くの工夫をしている。一番客足が少ない1月〜3月には、平日の昼間にも動ける主婦・幼稚園以下子供をパークに来場させるリトル・プリンセス体験イベントを実施。雨の日には雨の日だけの雨合羽を着たパレードを実施。来場者数を増やし続けている第一は、こうした繁閑差の解消に対する努力。これはどんな事業者も学ぶべき点である。
10月11日に、臥龍本気塾でプレゼンすることになった。テーマは「2020年の自分」。それに向けて、自分がその日、どこで何をしているか設定する。私のミッションは、黒字企業を現在の27%から50%に増やすこと。そのために、企業の中でV字回復を実現し得るリーダー「V字マン」を一人でも多く育成することである。そんなV字マンを育成する講座を来年開校する。そして、2020年にはホーチミンで開校する。このコンテンツを海外にも提供していくことが、残りの人生を賭けた私のミッションだ。
某社の若手社員のプレゼンを聞いた。同社は「お客様の感動」と「社員の成長」と「会社の利益」の3つを「Happy Triangle」と呼んでいた。若者たちはこの考え方に共感して入社したと口々に言った。特に彼らに響いたのは「社員の成長」の部分。今回のプレゼンは、その成長のゴールを自分で設定し、社長と上司に伝えるものだった。それは同時に「お客様の感動」をも描いたものだった。どうなるかを会社が用意するのではなく、自分でセッティングする。そこに価値があるプレゼンだった。
映画『清須会議』を見た。清須会議で秀吉に思うようにやられる柴田勝家が主人公の映画だった。柴田勝家が自分から引き気味に進める設定が新鮮だった。戦しかできない人は、政治力が問われる時代には要なしになる。そこをわきまえて、老体は引いていくこと。その姿に会社を辞めた時の自分がだぶった。といって私は引退するわけではないが、第二の人生が見つからない老いた人々へ送る映画だったのではないかと思う。
従業員に優しい会社、という定義の中には「簡単に潰れない」こともある。日本ウエストンの臼井社長は売上0円でも2年間社員に給料を払い続けられる会社が社員に優しい会社だという。それには年間の販売管理費の2倍の自己資本がないといけない。そのような会社は自己資本比率が60%を超えるだろう。自己資本は、毎年出した経常利益の半分しか積みあがらないから、当社で考えてもそこまで行くにはざっと12年はかかる計算だ。非常に遠い道のりだが、経営者が目指す境地であることは頷けた。
日本ウエストンの臼井社長に、「もし社長がやらされ感ばかりの集団を率いたなら、それを『やりたい』集団に変えるために何をするのか?」と質問をした。すると社長は、「お客様の満足のために自分たちがなすべきことをわかりやすく伝える」と言った。そしてある電気屋さんの話をした。「8時に開店するABC3つの電気屋がある。A社は8時にタイムカードを押し、B社は8時に掃除をしている。C社は8時にお客様を迎える体制ができている…あなたならどの電気屋から買いたか?」誰もがC社と答える。なら、C社のようにやろう!というのが臼井流の最初の一歩。実にわかりやすい。
50歳を超えて体が疲れやすくなった。1日セミナーをするとグッタリしてしまう。日本ウエストンの臼井社長は使命感を感じていれば疲れないはずという。東日本大震災のボランティアに義務感と責任感で参加した人は疲れてしまう。が、使命感で参加した人は疲れないという。ということは、私は使命感よりも義務感、責任感で登壇しているのかもしれない。もう一度「使命」に照らして内容を作りなおしてみよう。そして、その過程で生じる大変さを「味わう」ように変えよう。
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