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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
日本ウエストンの臼井社長は、デフレは収まらないという。それを乗り越えるにはモノでないものを売れと言う。その一例として「花を売らない花屋の話」をされた。同社は19日に書いたように「あいうえお作文」が得意だが、この技術で結婚式場に出入りしている花屋と提携している。花屋は新郎新婦の名前を同社に伝え、それで「あいうえお作文」を制作する。その作文を記した色紙を花と一緒に納品する。すると新郎新婦が大感激するというのだ。花を売れば価格競争だが、他に二つとない「あいうえお作文」を提供すれば付加価値は高くなる。また、それが感動を生めば口コミとなりリピートに繋がる。これが、デフレ脱出に成功している「花だけを売らない花屋の姿」だ。聴きながら、私も感動を提供できる人に成りたいと思った。
社員満足(ES)を確かめるにはいろんな質問がある。その中でも日本ウエストンの臼井社長は以下の6つの質問にYESであればよいと教えてくれた。 �‘�くことは楽しいですか? ��働くことで自分が成長していると思いますか? �F�くことで夢(目的・目標)が描けますか? �ぜ�分の存在が、会社に役に立ってますか?貢献していますか? �タ�場においてチームワークがとれていますか? �ζ盈修砲�せっかいしていますか? この中で昨今の会社が提供できていないのは��ではないかと思う。その点青森のドラゴンキューブでは従業員に一週間の予定を立てさせ、紙に書いて掲示しそのPDCAを回している。紙に書くことで、�―颪�習慣が身につく ��考える習慣が身につく ��上司とミーティングし、この一週間に貯金できたこと、マイナスだったことを自己分析して振り返る �ぜ�主的になる(こうやると、こうなる…という仮説を元に行動し、成果を得て自信がつく)などのメリットがある。自分で計画を立てることで、主体的な人財を育てている。そればかりでなく上記6個全部満たそうとするとそれだけ地道な努力が必要なのだ。
日本ウエストン�蠅留碓羲卍垢�ら、企業の戦略のひとつに「企・業・絆」があると聞いた。企=くわだて。イノベーションのこと。予期せぬ新しいニーズを生み出す提案を行う。業=わざ。コストダウンを行う価格勝負で勝つ。絆=はん。お客様に寄り添うサービス力のこと。これは佐藤義典先生が説く戦略の根幹となる3つの軸「商品軸・価格軸・寄り添い軸」と全く同じ。臼井社長はTDLはこれが9:0:1だという。またリッツカールトンは0:0:10だという。Appleも9:0:1だという。このような割合で考えるのは斬新で実に面白い。トヨタは5:4:1ぐらいだろうか。3:3:4よりも極端にどこかに振れた方が会社の個性は立つ。当社は今のところ1:0:9だが、近い将来は5:0:5にしていきたい。
10年で上場しようとする会社と50年続く会社と100年続く会社。それぞれの会社では戦略が違って当たり前だと日本ウエストン�蠅留碓羲卍垢剖気┐討い燭世い拭�10年で上場する会社は、社員を馬車馬のように働かせる。その代り社員を金持ちにする。つまり、社員を金に換える会社である。一方100年はおろか300年続く会社は、長く愛される種をまき、それを育てる。300年続く会社の条件は次の通り。「�‥�学 �▲肇奪廚了廚い療措� ��社員全員の周知 �ぜ勸�が自ら考えて動く �イ劼箸螳貎佑亮勸�の可能性を信じる �Φ淦�長でなくゆっくり成長を目指す ��与えられるものに感謝する」。個の中で特に�Δ亡郷瓦靴拭�300年続く会社は固定客を持つことが大事。固定客と長くいい関係を保つには、顧客の成長速度と同じ速度で歩むことが必要。それには急成長は不似合なのかもしれない。
昨日の日記に日本ウエストンの臼井社長が語った日本ウエストンが大切にしている価値を書いたが、当社の場合はどうか考えてみた。当社が大切にしている価値は表には出ないコンサルタントならではの「黒子の哲学」である。「�,�客様の目的に社会を変える意義を見出し、参画できる喜びを感じる �△�客様と目標を共有し必達を期す(横同観) ��SCSEに従った業績直結行動を講じ、納得計画の策定を支援する �だ�果が出るまでともに考え諦めない �タ斥舛望茲訖佑魑韻�せ、その照り返しで自分も輝く ��常に事例を集める努力を怠らない �Д灰薀椒譟璽轡腑鵑砲茲辰凸簑蟆魴茲反祐嵶呂良�を広げる �┐い�ら儲けたかではなく何をなしたかで胸を張る」。こうした想いは誰かに刺激されないと自分の中からは出てこない。一流の経営者の熱い思いから学ぶことは多い。
TDLがライバルだという日本ウエストン�蝓�社長は強烈な個性の持ち主だが、社長が引っ張る機関車型の経営では指示待ち社員ばかりになってしまう。そこで、それぞれの社員が自分のエンジンで動くハイブリッド型経営に取り組んでいる。そのために、自分たちが大切にしている価値を言葉にしている。「�ヽ慘鬚詫廚蕕覆ぁ´�誰にでもできることを誰もできないぐらい継続できるか ��どんな学びでも即実践しているか �ぜ�分の時間を犠牲にし、身銭を切っているか �ザ鯆召冒把召房茲蠢箸鵑任い襪�」。�△錬圍庁未砲眤減澆垢覯礎祐僉B召離董璽泪僉璽�では「誰にでもできる当り前のことを、『それなり』にできる人がやればいい…」となる。挨拶、掃除、態度、安全…それを誰にもできないくらい継続できることが他施設との差別化になる。
日本ウエストン�蠅蓮▲薀ぅ丱襪賄豕�ディズニーランドだという。TDLは従業員の質で差別化している。その質を高めるために、従業員にステージを用意する。キーワードは「毎日が初演」だ。同社も従業員の質で差別化する。そのために「輝くステージ」を提供する。それが、企業見学会の受け入れだ。見学者が多いと、会社はステージになる。同社の社員の元気な挨拶、礼儀正しさ、環境をきれいに保つ習慣、一生懸命働く姿、仕事を楽しんでやろうとしている様子…こうしてウエストン二アンを、タレント化プロジェクトでたくさんの輝くタレント社員さんに変える。このような本業とは全く異次元のことに取り組むことで、同業他社と競争しない状況をつくり、値引き競争から自分を守ることが出きる。素晴らしい差別化戦略だ。
日本ウエストンの臼井社長は掃除を徹底して行っているが、『会社は環境整備で9割変わる』というのは嘘だ、という。環境の変化に適応していくのが経営だが、それは戦略的には間違いがない場合のこと。環境整備はいい会社を創るための手段であり、戦術にしか過ぎない。戦略は、B2BかB2Cか。受注型か見込み型か。収益基盤において安定事業と成長事業でどのように組み合わせるのか?その構造をどうするのか。これを定めた上で環境整備に取り組まなければ、やがて環境整備もままならない状況になるだろう。
日本でいちばん大切にしたい会社大賞を受賞した岐阜市の日本ウエストンを見学した。そのとき、とても感激したことがあった。会場に行くと、机上に色紙が置いてあった。そこには次のような、私の名前を題材にした「あいうえお作文」が書かれていた。「『酒』酌み交わし絆を深め 『井』戸のごとく湧き出る叡智 『英』断し主体的行動の人財育成 『之』まさに企業繁栄・明日への証 『様』々な会社V字回復させ日本輝かす」。同社は見学会に行くといつもこのような「あいうえお作文」をくれる。が、よく見てとても驚いた。内容が微妙に違うのだ。以前はこうであった。「『酒』杜氏の如く知恵を熟成し、『井』戸より湧く清く水の心を持つ、『英』明な判断・経営戦略を立案、『之』男の中の男の魅力なり、様々な活躍で企業繁栄へ導く」。この違いは私が起業し、V字経営研究所を起こしたことから生まれたもの。書かれている専門性が経営戦略ではなく人財育成になっている。この心憎い配慮。プロとは変化を認識し認める人ではないかと思う。素晴らしい!の一言だ。
河川敷のゴルフ場「KOSHIGAYA GOLF」を運営しているPGMの支配人ほか皆さんの説明を聴きながら感心したことがひとつあった。それは、設備投資に「当初いくらかかった。実際はいくらかかった」を実に正直に話してくれたことだ。併設したグランピングというキャンプサイトの集客状況についても、限定的に留まっていることを正直に教えてくれた。この素直さは、再生事業者の矜持かもしれないと思った。断末魔の会社が粉飾しまくる姿とは雲泥の差で、とても好感が持てた。
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