V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2014年07月26日(土) 危険なのは「当該企業ではなく全土」との判断

中国の上海の会社が使用期限切れの鶏肉を販売していた問題で、当の福喜食品のみならず、中国全土の鶏肉会社との付き合い方を見直す動きが生まれている。マクドナルドはタイ産に切り替える方針で、他社もそれに続きそうだ。トップ層の組織ぐるみの犯行でどうみても福喜食品に限った事件だが、一事が万事で中国全体が問題、ということになっている。そこで気が付くのは、どこの国の国民であろうと、一民間人とはいえ国家を背負って仕事をしているということ。そして、信用を裏切る行為をしたときは、その信用失墜は当該企業にとどまらず、国の信用を失うということだ。先日、東京都議で女性議員を野次った議員がいたが、あのような行為が五輪を控えた日本ブランドを傷つけるのではないかと心配する意見があった。明らかにあの議員の問題だが、日本人全体の信用を貶めている。今日は、誰もが、自分は国家というブランドを背負っている自覚を持つ時代なのだ。

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2014年07月25日(金) 『レゴはなぜ世界で愛され続けているのか』の読後感

『レゴはなぜ世界で愛され続けているのか』を読んだ。レゴは90年代に特許が切れ、類似品多数で赤字を余儀なくされた。そこで「イノベーションの7つの真理」に忠実に、7つのイノベーションを起こした(7つとは、創造性と多様性に富んだ人材を揃える/ブルーオーシャン市場に進出する/顧客主導型になる/破壊的イノベーションを試みる/オープンイノベーションを推し進める(群衆の知恵に耳を傾ける)/全方位のイノベーションを探る/イノベーション文化を築く)。しかし、7つ同時に行ったがためにどれも失敗。大赤字に陥ってしまったのだ。そこで、「子供たちや大人のマニアにレゴを与え、どのように遊ぶかをつぶさに観察し、そこからヒントを得た」のである。V字回復のつもりがイノベーションのやり過ぎで会社が更に傾いたことを伝えているのが面白い。イノベーションをするときはやることを絞り、それに賭ける姿勢を明確にしないと読んで気づく名著だった。

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2014年07月24日(木) わが社のホームページか完成!感謝!感謝!

わが社のホームページが完成した。感激もひとしおだが、改めて制作に関与していただいた皆さんに感謝したい。Web制作をしてくれたアークインターネットの関口社長と島田取締役は、私のイメージに忠実に作成してくれた。特にありがたかったのは、私が表現などを直すべきか否か迷っている時に、「こっちがいいです」をズバリ言い切ってくれたこと。また、本文はマーケティングに明るい親友が2.0と3.0の違いを意識しながらインタビューしてくれたので、自分の中の潜在的な想いを表現することができた。また、写真はセミナー講師撮影専門のカメラマン藤田寿浩さんに依頼。わざわざ浜松の客先まで来て、会議中の僕を撮影してくれた。さらに、嬉しかったのは「お客様の声」欄に、多くのクライアントが快く応じてくれたこと。「推薦の言葉をお願いします」に「喜んで」と言ってもらえたのは望外の幸せ。多くの方の力を集めてできたホームページ。真に役に立つ情報を発信していきたい。(画面右下のHomepageのボタンを押してください)

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2014年07月23日(水) 「懐が深い」「度量が大きい」とはこういうことさ。

その昔、ウォークマンを開発した人の話を聴いたことがある。彼は、ソニーを退社し独立した。そして、ある日ソニーに講演会講師として招かれた。そして開口一番「ソニーという会社は素晴らしい。辞めた人間にこのような場を与える。その懐の深さが凄い」。そんな話だった。その言葉が印象に残っているのは、私も同じ思いをしたことがあるからだ。私が27歳でブラザーを辞め、友人と起業した時、ブラザーから思わぬオファーを頂いた。それは「あなたのアイデアを月1本持ってきてほしい。買うから」という内容。とても驚いたが、独立仕立ての身にはとてもありがたいオファーだった。そして今日、辞めたMUFGからオファーを頂いて、セミナーの講師を務めた。「辞めた人間でもいいのでしょうか?」と確認したらOKということで、今日登壇の日を迎えた。ブラザーもMUFGも何という懐の深さだろうか。経緯より実力を評価してくれる人は必ずいる。そんな皆さんに心から感謝したい。

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2014年07月22日(火) ゆけゆけGOGO!V字回復は目の前だ!

クライアントの某社は、現在V字回復の取り組みまっただ中。7月末までに必ず目標達成しようと決め、2月に準備し3月にキックオフ。4月半ばからエンジン全開となり、いよいよ7月の勝負月だ。途中思いがけぬアクシデントなどもあり、6月末時点ではやや目標に遠かった。危機感を抱いたメンバーの皆さんは、自主的に緊急MTGを開いた。このMTGは予想以上に盛り上がり、実にシンプルで力強く、誰もが明日から実践できる新たな作戦が生まれた。この一体感のおかげで全社的なモチベーションは決戦の7月を前にかなり高くなった。現在、毎日のように私の手元に、進捗状況の報告が届く。徐々に目標に近づいて行っていて、皆が熱くなっている姿が目に浮かぶ。冷静に「私の予想通りだ」と言えばカッコいいのだが、内心は嬉しくてしょうがない。この勢いなら、きっと目標達成するだろう。皆、あとちょっとだ!頑張れ!達成のお祝いは何しようかな…それを考えるのが楽しみだ。

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2014年07月21日(月) 工作機械が作るのは、「国のプライド」である

工作機械メーカーのOBの人と話す機会があった。彼によると今から20年ほど前、シンガポールに機械を売ったとき、現地で購入した会社は「この機械があるとアメリカから注文が来るんだ」と喜んだという。それを聞いて工作機械が生み出す価値に気が付いた。機械ひとつで、「そんな素晴らしい加工ができる会社なのか」と購入した会社の信用格付けがグンッ!と上がる。そして、米国と取引をすれば外貨が手に入り、それを再投資して産業が盛んになる。雇用が生まれ、貧しかった国のGDPが上がり、経済的に豊かになる。工作機械にはそのように国を富ます力があるのだ。それは、わが国が明治時代に脱亜入欧を目指したり、戦後の貧しさの中から「追いつけ追い越せ」で駆けてきたりしたのと同じ。日本人が産業の振興とともに世界に誇りを持てるようになったように、工作機械は買っていただいた国の国民のプライド(誇り)を作る。単なるものづくりのマシンではないのだ。

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2014年07月20日(日) あるべき姿が見える「アンチ・プロブレム」思考法

清水の倉庫会社を訪問。同社は小集団活動が盛んで、先般「アンチ・プロブレム」という名のミーティングをしたと聴いた。その内容が面白かったのでメモしておく。アンチ・プロブレムとは、通常の思考と逆の問題を解くこと。同社が取り上げた課題は「どうしたら利益が増えるのか?」の逆で、「どうしたらわが社は倒産するのか?」。主な答えは二つ。「お客様に嫌われる」と「部下が育たない」。では「どうしたらお客様に嫌われるのか?」。出た意見は「納期を守らない」「同じミスを繰り返す」。また「どうしたら部下が育たないのか?」では「上司が辛そうな顔をする」「上司がため息ばかりつく」「上司がパワハラまがいの発言をする」「自分で抱え込んで部下に仕事を渡さない」「自分の経験・ノウハウを公開しない」など。聞けば聞くほど「実はそれって、今やっていることじゃない?」と言いたくなることばかり。現場の人が我が振り直すには丁度いい思考訓練だ。

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2014年07月19日(土) 前傾姿勢が仕事にも前向きな人をつくる

静岡市の駅近くにあるホビー館に立ち寄る。ここにはスズキのスポーツタイプのバイクとハレーダビッドソンの2台が置かれていた。スズキがあるのはわかるが、なぜハーレーがあるのかがわからなかった。が、この2台があったために、某社の常務の言葉を思い出した。50歳手前のその常務はそれまでハーレーに乗っていたが、ある人から「若いんだからそんなのけぞるような乗り物でなく、前傾姿勢で乗りなさい」と言われて、スポーツバイクに買い換えたという。そして、実際にスポーツバイクに乗ってみると、気持ちがどんどん前向きになった、というのだ。そこで私もこの両方のバイクに跨ってみた。スポーツバイクの運転席に跨るのは生まれて初めてかもしれない。そして…確かに常務が言っていたように気持ちが前向きになった。これで風を切ったら、仕事でも風を切りたくなるのではないか…形から入ることや、まず行動することで意識が変わることを痛感した。

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2014年07月18日(金) 変わらない第二の故郷の山に感謝

仕事で静岡市を訪問した。子供の頃に住んでいた街なので、朝早めに起き、通っていた小学校の学区内を懐かしく思い出しながらウォーキングした。景色はすっかり変わってしまっていた。学校前の駄菓子屋はセブンイレブンになっていたし、時折通った眼医者もなくなっていた。私がガラスを割った床屋もなくなっていた。近くの高校は工業だったのが学園に名前が変わり、自分の住んでいた家は駐車場となっていた。40年もたっているのだから当然だ。唯一変わらなかったのが、自分にとって一番の遊び場だった山。清水山は私の最大の遊び場だった。時間の都合で登るのを見送ったが、たぶん山道も竹藪も山頂も、木々が伸びただけで何も変わっていなように思う。川はその流れが大水の影響で変わることがある。が、山はまず変わらない。変わって当然の世界の中で、変わらない空間が残っていたこと。そこで童心に帰れること。そんな場所があるだけで幸せだなあ。

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2014年07月17日(木) 出張先での空き時間に利用するリージャスの副効果

出張に行ったときにできる空き時間を、「リージャス」が展開しているレンタルラウンジで過ごすようにしている。福岡のリージャスには2時間くらい居たが、まずまず快適で仕事がはかどった。この空間には、リージャスと契約している私のような個人経営者がそのときの都合で利用している。つまり、空間をその人たちとシェアしているのだ、すると、小さなことに気を遣うようになる。大きな声を出しちゃいけないとか、すれ違う時は会釈する、コップなど洗い物を出すときはキレイに並べる、などだ。こうした細かい気遣いは、勤め人だったときはほとんどしてこなかった。「おもてなし」が大事だといいながら、「おもてなしの心」を磨く機会もなかった。車でも住まいでもシェアリングはますます増えそうだ。このような空間を利用しながら、自分が「おもてなし」の大前提である謙虚になる訓練ができるのはありがたい。

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酒井英之 |MAILHomePage
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