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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
仕事へのストレスからうつ病になった友人が立ち直った。幾度か自殺を考えたという彼が立ち直ったキッカケになったのは人をほめる達人こと「ほめ達」の西村貴好さん。ほめ達のセミナーに参加した友人は、西村さんが「自分は3万人いると言われる自殺者をなくしたい」と語る熱い志に感動。自分もほめ達になるのだと考えるうちに今ではすっかり立ち直り、自殺を考えた過去のことまで自己開示できるようになった。ほめ達が望む世界=新しき世の姿が彼を救った。そして今は、その世界を広げること彼が前向きに生きる動機になっている。同じことが今、NHKの大河ドラマで見ることができる。信長は「自分にしか新しき世は作れない」といい、それに共感した官兵衛は「織田にしか新しき世は作れない。毛利にはできない」と村重を説く。より高い見地から世の中を俯瞰し、その欠落環境に気が付いた人は、目の前の小さなブレに苦しむ人を正しい方向に導く。そう信じて、私もがんばる。
ある企業コンサルの先生の話から、コンサルの事前調査に関するすごいヒントを得た。先生は自分がクライアントに訪問した時はその会社を3つの視点でチェックするという。第1は中間管理職の「理解力」。第2は行動に移すまでのタイムラグ。第3は上の意思が下に確実に伝わる「上意下達」のための歩留まり率。この3つが悪いと、社長が出す方針を現場が実現できないからだ。これは私には目から鱗。なぜなら、私のコンサルではこの3点がきちんとできるよう仕組んでいるからだ。状況を理解するために、行う幹部ミーティングと現場のしゃべり場。いつまでにどんな結果を出すか、できるだけ短期間の納期設定。そして、歩留まりをよくするため、上司と部下が一緒に計画を練る機会を作る。さらに、本番スタート時には必ず全員を集めたキックオフの儀式をする。この3つの教えから自分のプログラムは成果が出る理由がわかった。同時に、それに繋がる事前調査のあり方が明確になった。すごく視界が開けた感じだ。
龍馬はなぜ、犬猿の仲だった薩長を結び付けることができたのか…坂本龍馬の薩長同盟締結のVTRを見た。その中で龍馬が必死に桂と西郷を説得するシーンがあった。が、桂は対面にこだわって、「自分から薩摩に頭を下げることはできない」と語る。そのとき龍馬は「いがみあっている場合ではない。日本のために手を組め」と語る。藩の代表の域から抜け出せない両雄に、もっと高い見地から事態を見て考えよと伝えたのだ。今でいえば「部分最適ではなく全体最適」ということかもしれない。一段高い見地が説得力を持つのはいつの時代も同じ。転じて私は今、国の助成金を頂きたく申請書を書いている。このような申請書には、やろうとしている事業が「社会の要請」であることを書きこむ欄がある。そこを埋めるには問題の深刻さを伝えるデータを入手し、そこから語ることが必要。龍馬が語ったように、「今やらないとこの国が危ない!」ことを正確に持って伝われば、人心は動いてくれるのだ。
ある研修で自分の座右の銘を書くように言われた。僕は「神輿に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人。さてあなたの生き方は?」と書いた。出典は…記憶が曖昧模糊としているのだが、つかこうへいが書いた「龍馬伝」の中で、主人公の龍馬が言っていた台詞。龍馬は「自分は生涯草鞋づくり職人だ」だと言っていた。それに触れた時、「あ、コンサルタントも同じだ」と知り、とても感動したのを覚えている。顧客の社長が神輿に乗る人で、担ぐのがそれを支えている社員たち。僕はその人たちの草鞋をつくるのが仕事である。おまけに…同じ履きものを作るのなら、自分がグンッ!とジャンプできるほどの優れた草鞋を作りたいなと思った。でもそれだけではない。単に履物を作るだけでなく、担ぐ人が神輿に乗る人と一緒に観る未来を描くことや、「その未来に向かってあなたも跳べるんだよ。ほら、ここにシューズがあるよ」と勇気づけるところまでやりたいと思う。
某社で中途採用された女子社員の話を聞いた。彼女は今の会社を一度受けたのだが、そのときは不合格だった。しかし半年後、同じ会社がまた社員を募集していたので「どうしてもこの会社に入りたい!」と思い、再チャレンジ。今度は見事合格を果たした。「なぜ、その会社にどうしても入りたいと思ったの?」と尋ねると、「一回目に落ちた時の電話の応対が素晴らしかったので…なんか、すごく丁寧で、本当に申し訳ないという感じが伝わってきて…人を切り捨てている感じが全くしなくって…」という回答。それを聞いて、人事の担当者の受験者への思いやりが正しく伝わっていたのだと感心した。同社は消費財メーカー。落とした人もいつかお客様になるかもしれない。だとしたら…という思惑があってのことかもしれないが、人間の価値はNOを伝えるときの接し方で決まるのかもしれないとつくづく思う。嫌われることもやむなし!と覚悟したとき、人は誠心誠意しかないと気づくのかも。
掃除を一生懸命やると業績が良くなるのはなぜか?ひとつは掃除をした後に自分が気持ち良くなること。第2は、掃除をすると必ず誰かが褒めてくれること。掃除をし、整理整頓に励んでいると、必ず誰かが「素晴らしい」と認めてくれる。だから、掃除を一生懸命やる会社はいろんな人に見てもらう機会を作る。見られて褒められることによって、「私はできた」という自己承認ができる。自己承認の回数に比例してセルフイメージが上がり、従業員のモチベーションが上がる。そして第三は、掃除は環境の変化に影響を受けないことだからだ。競合も景気も関係ない。ビジネスは常に環境の変化を受けるもの。その変化対応力を磨くには、まずは環境の変化を受けない仕事=掃除や整理整頓がきちんとでき、ふらふらしない自分を作ることこそ肝心という。ぶれない自分を作る人は、周囲がぶれた時にも自分で立っていられる。歳とって今更だが、整理整頓がきちんとできる人になりたいと思う。
できる管理職を短時間で増やすにはどうしたらいいのか…という質問を受けた。成長はモチベーションの高さに比例する。なら、会社はまずモチベーションが高くなるように仕組まないといけない。それには、役に着く前に、「新たな役に着く前の準備研修」を施すことだ。例えば、課長になってからの研修ではなく、課長になる前に「課長候補者研修」を行うこと。そると、その研修に参加する人は、自分が課長に近いことを知り目が爛々と輝いている。役職手当が付く可能性があるあらだ。また、人を率いてマネジメントしていくことへの不安があるからだ。このような期待と不安が交錯するとき、人は学ぶ意欲が強くなる。が、課長になって3年経った人に課長研修を施すと、モチベーションはなかなか上がらない。「課長として曲りなりにも成果を出している自分が、なぜそんな研修を今更受けなくてはならないのか…」という心理ブレーキが働くからだ。「前研修の定着」。これができる管理者の誕生を加速する。
オンリーワンを目指す某社でストーリービジョンを開発する指導をしている。ストーリービジョンは未来のある日の出来事をシーンとして描き、そのシーンが生まれるまでの出来事を物語として綴っていく手法だ。同社で単にビジョンではなくストーリービジョンを作っているのにはわけがある。内外環境を分析し、現業の強みと市場の変化を観察し、より確からしい未来を考えビジョンを描く方法が一般的である。が、その方法では他社も同じことを考えるからせいぜい他社との「差を埋める」のが精一杯。同社にとって大事なことはオンリーワンであること。つまり、考え方そのものから他社とは変えること。そこで用いているのが「違いを出す」方法だ。龍馬のようなレベルで志を立て、困っている人を援けたり、誰かを輝かせたりしたいと思うときに浮かぶアイデアがある。その方が考えてワクワクするし、やってみたいという気もつが強くなる。それを描くためのストーリービジョン。だんだんいいのができてきた!
私は管理職研修を行うときは、必ずその会社の「伝説のリーダーにインタビューをさせて欲しい」とお願いしている。その人のやり方を参考にケーススタデイを作るためだ。今回インタビューをしたのは、営業部門のリーダーたち。すると彼女たちに共通していることが2つあったのでここに記す。第1は、目標を伝えたらコミットしていたことだ。コミット「あなたの目標は〇件です。その実現に向けて私は■■な支援します」という支援の約束。一方的に目標を伝えられればやらされ感。が、リーダーの支援があるのなら私、頑張れる!と思う人は少なくないだろう。第2は、毎日「昨日まであなたは目標〇件に対し、〇件です。だから『いい感じだね』『やったね』『今日こそは!』」などと伝えていたこと。これにより、部下にはリーダーが目標達成を望んでいることが伝わる。コツは応援するように�,泙差猟雖�一緒に目標を観ながら��「頑張れ」でなく「頑張りましょうよ」と声がけ。支援を約束しているからこそ、この声掛けに意味がある。さすがに伝説のリーダーたちだと感心した。
韓国のフェリーの転覆事故を聞きながら、かつての大河ドラマ『黄金の日々』を思い出した。ルソンとの交易がテーマのこの物語の中に、船が嵐で沈没するシーンが出てくる。このとき船長は「船が沈没するときは、船長が最後だ」と伝えた。そして、部下たちに自分を帆柱に縛り付けるように命じ、部下たちを逃がした後、自分は船と共に沈んでいった…これを見たのは私が高校1年生のときだ。あまりにも衝撃的なシーンで船長を演じた俳優の名前も花沢徳衛さんだったと記憶している。そして、船長=リーダーとはそういう覚悟を伴うものなのだと思い知らされた。今回の事故は多数の若者の命が失われるなど悲しいことだらけだが、仕事でリーダーシップを教えている私には、リーダーの当たり前の常が「社会インフラ」になっていなかったことも残念なことのひとつだった。航海を進めるリーダーはどうあるべきか。この姿を強烈に示し定着させるを教育に加えないといけないと痛感した。
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